こんにちは。武田塾日吉校です。
夏休みも折り返し地点を過ぎましたね。
受験生は、勉強が遅れている科目や分野、
ノーマークだった内容に、時間をかけて見直す機会だし、
現役生なら2学期になると、なかなかそういう時間がないので、
今が最後のチャンスかもしれません。
今回は、そういうことがありそうな漢文についてです。
漢文の出題は、
皆さんは漢文を学校で習うのは、中学校ですね。
杜甫李白あたりが登場し、国破れて山河あり・・・ と、
漢詩で始まったと思います。
その後、高校でも漢文は続きますが、
古文と比べると学習時間が短いのが一般的です。
入試は、というと、公立高校の入試では、
どこの県でも おそらく漢文の出題はほとんどないと思います。
が、大学入試の場合、
かつての大学入試センター試験も、現在の共通テストも、
現代文(評論)、現代文(小説)、古文、漢文の4問で、
各50点、合計200点という構成が続いています。
大学入試で漢文が必要なのは、
共通テストでは、
但し、もう少し細かい事情を書くと、
文系の人は皆が漢文必須ということではありません。
国語の受験者には、全員に同じ問題冊子と解答用紙が配られ、
その中に漢文(第4問)の出題がありますが、
まず私立大学を目指す受験者の場合、
多くは「現代文と古文」または「現代文」なので、
漢文の得点を入れずに採点集計されますから、
実質 漢文なしです。
答えて正解していても点数にならず、
何もマークせず0点でも影響なし、
ということになります。
私立大学の一般入試では、
2月に入試になると、私立大学で漢文が必要なのは、
大まかに言うと、早稲田とMarch の文学部です。
ですが、すべてではないです。
他にも漢文の出題がある大学がありますが、数は少ないです。
また、漢文ありというのは、
漢文が共通テストのように単独問題で出題される場合と、
現代文や古文の問題文に漢詩が含まれるといった場合があります。
だいたい、「漢文の単独問題はない」といった注があります。
或いは、立命館大学のように、
選択問題として、現代文または漢文としている場合もあります。
単独問題なら、やはりしっかり準備をして臨むものですが、
漢詩が含まれる程度なら、
出題の仕方によっては、配点が高くないので実質ないに近い、
と思っていいかもしれません。
もちろん、しっかり勉強して行くべきですが。
選択なら、選ばなければいいので、なしということになります。
漢文が必要な私立大学を挙げると、
主な大学で見ると、学部個別日程では、
早稲田大学 文系学部
上智大学 文系学部
明治大学 文学部 ( 法学部、商学部、国際日本学部が、「漢文の単独問題はない」 )
法政大学 文学部 哲学・史学・日本文学科 ( 他の文系学部が、「漢文の単独問題はない」 )
中央大学 文学部 ( 他の文系学部が、「漢文を除く」 )
青山学院大学 文学部 英米・史学・比較芸術学科、教育人間科学部
学習院大学 文学部
です。
これで全部ではないです。
なお、立教大学は全学部で、国語が「漢文を除く」となっています。
慶応大学は、国語がありません。
この他に、共通テスト利用、全学部日程、英語資格 など、
入口が他にも用意されていて、
これらの中には、漢文が必須の場合があります。
特に、国立大学併願向けの「共通テスト利用の5科目型」は、
漢文も必須の場合が多いです。
国公立大学は、
国公立大学の場合、
2次試験の国語では、漢文がある場合とない場合がありますが、
共通テストで、私立大学の共通テスト利用入試のような
現代文と古文のみということはありませんので、
文系理系ともほとんどの受験生が漢文必須となります。
何を勉強するか?
まずは句形
句形です。英語で言う構文です。
漢文の中によく使われていて、
且つ入試の設問箇所としても句形が含まれた文が頻出です。
漢文の参考書や国語便覧などでも、
否定、受け身、反語といった意味別に分けられた一覧表があり、
これを覚えることが最も必要なことになります。
漢文単語
次は単語、つまり漢字です。
漢字なので意味はおよそわかるわけですが、
中には、現代日本語では使われていない漢字、
現代日本語と意味の異なる漢字があり、
これは覚えていないと、わかりません。
例えば、「耳」は漢文では「だけ」ですが、
こういうのは知らないと どうにもならないと思います。
単語となれば数は相当多くあるわけですが、
もちろん漢字なので現代語の理解でわかるものが多いです。
なので、受ける大学にもよりますが、
一般的には句形で使われる語を除いても、100以内で済むと思います。
武田塾がお薦めする句形と単語の参考書は、
田中雄二『漢文早覚え速答法 共通テスト対応版』学研です。
入試の
読解は、
もちろん必要ですが、古文ほど多くしなくてもいいです。
古文だと、主語がどこかで変わっていて、
しかもどこで変わったか なかなかつかめない。
だから読解練習しかない、みたいなことがありますが、
漢文には、そういうわかりにくさはありません。
ですから、問題集をたくさん買い込んで、
毎日読むようなことをする必要はありません。
↓ ↓ ↓ は、武田塾がお薦めする漢文の勉強法です。
入試の難易度は、
総じて、それほど難しくないと言えます。
古文のような活用がなく、ややこしい敬語表現もないので、
前提として覚えておくことが少ないです。
文法的には、句形とその意味、
句形を含む文の書き下し文ができれば、だいたいOKです。
また、少ない知識ですむということは、
知識を使う練習もそれほど多くなくていい、ということでもあり、
それ故、勉強時間を多く割かずに正解できるものでもあります。
また、なぜか問題文が短いです。
なので、比較的短時間で解け、
且つある程度勉強した人は、得点源にもなります。
しっかり対策した人なら、満点を計算してもいい科目です。
今からでも、
というわけで、
漢文は今ノーマークの人でも、十分間に合います。
とは言え、早めに句形と単語を覚えて、
時どき練習問題に当たりながら、
慣れていくことは、最低限必要です。
共通テストであれば、
古文が問題文が長く文章レベルも低くないのに比べ、
漢文は時間もかからず且つ解きやすい科目です。
勉強してない段階だと、
今になってもノーマークなら結局は苦手な科目になりそうに思えるかもしれません。
でも、以上のようなわけですから、
最小限の勉強で最大限の成果が望めるのが漢文です。
迷っているあなた、大丈夫です。
勉強しましょう!
校舎公式LINEはこちら!
URL:https://www.takeda.tv/hiyoshi/