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今年、偏差値が上がった大学、下がった大学はどこ?

こんにちは。武田塾日吉校です。

塾なので、今日も偏差値の お話です。

河合塾の入試予想ランキングの2022年度版が、

既に、河合塾の入試情報サイトにアップされています。

つまり、入試予想ランクが更新され、

次の入試予想が既に出ているということです。

 

例年、5月末から6月の初旬に新年度版が公開され、

今年もそうでしたが、

その後、一部修正があったようで、

9月3日に更新されています。

 

通常、極端な変動はありませんが、

ランクの上下は毎年起こります。

なぜ変動するのか、大学のランクをどうやって決めているか、

については、以前のブログで紹介したので、

よかったら読んでみて下さい。

 

一般的な傾向として、

私立大学の場合、ほとんどが英語国語社会または数学の3科目で受験できますが、

なかに2科目、かなり稀ですが1科目なんていう大学もあります。

勉強中

これらは、2科目のみという大学もありますが、

中上位にある大学の場合、

学部学科の定員を分けて、

3科目受験の枠と2科目受験の枠を作っていることが多いです。

2科目の方が定員が少ないことがふつうです。

 

この場合、「ふつうは3科目のところ2科目でもいい」ということなので、

2科目の方が偏差値が上がっているのが ふつうです。

 

3科目がほぼ同じ点で偏差値50という全部フラット タイプの人と、

苦手は40、得意は60、もう1つ50という人凸凹タイプの人もいますね。

40‐50‐60の人が苦手の1つを外せたら、

偏差値50が55に上がる計算になりますね。

そういう人が2科目型を狙って受けてくるため、

2科目型と3科目型で差がつき、

科目が減ると偏差値が上がる現象が

見られるのです。

100点のテスト

但し、低位にある大学の場合、

3科目も2科目も、あまり変わらないことが よくあります。

 

変動があった大学は、

大学は私立国立、学部もたくさんあって、

全部となると整理がつかないので、

今回は志願者の多い私立大学の経済系を、首都圏で見てみたいと思います。

↓↓↓ が、更新された河合塾の予想ランクです。

2022年度 予想ランキング 「私立大学 経済・経営・商」

 

難関レベルで、下げたのは、

早稲田大学 商学部

ですが、上がった下がったと言っても、偏差値70とかなので、

元もとが十分高く、とにかく高いという感じです。

「よし、ならば早稲田商学部に入れる」と、

安易に考えるのはやめましょう。

実際、少しだけ下がったぐらいですから。

大学1

MARCHレベルで、下げたのは、

中央大学 経済学部

法政大学 経済学部 経営学部

大きく下げたわけではありませんが、

各日程を見ると、前年と同じ、または偏差値帯が1つ(2.5)下がっている、です。

 

上位レベルで、下げたのは、

学習院大学 経済学部

駒澤大学 経済学部

日本大学 経済学部

明治学院大学 経済学部

こちらも、大きく下げた訳ではありませんが、

各日程を見ると、やはり、前年と同じ、または偏差値帯が1つ(2.5)下がっている、です。

 

上位レベルで、上がったのは、

成蹊大学 経済学部

国学院大学 経済学部

東洋大学 経済学部

ランクアップしています。

特に、東洋大学の募集枠の中に、偏差値60のものがあるのが目立ちます。

ここまで来ると、完全にMARCHレベルです。

 

変動があった大学は、

大学はこれですべてではないですが、

注目度が高いあたりで、少し目立つところを書き出しました。

見ての通り、下がったところが多く、上がったところが少ないです。

合格通知

この要因は、志願者減合格者増です。

何と言ってもこれでしょう。

私立大学全体で、受験者の のべ数が54万人減合格者が6万人増えています。

率では受験者が14%減で、合格者が6%増です。

こうなると、当然ですが、

全体には下落傾向が発生します。

受験者の減少はともかく、

合格者がこれだけ増えたのでは、少なからず影響があるでしょう。

 

で、どうしてこうなったかということですが、

考えられる要因を挙げると、、、

 

人口の減少

一時期増減を繰り返していた18歳人口ですが、

去年あたりから しばらく減少が続きます

大学進学率が ほぼ一定という前提ではありますが、

こうなれば、大学は入りやすくなります。

子ども

国立大学志向

国立志望から私立志望に変えるのは、

科目を減らすだけなので、すぐできますが、

この逆は簡単にできません。

なので、これがどの程度影響しているかは不明ですが、

新型コロナ感染の心配から、

地方の受験生が地元に残ろうとする傾向が増し、

地元なら地元の国立大学へ、

ということがあると思われます。

 

或いは、感染拡大に伴う雇用環境の変化、見通しの不透明化で、

進学にも、経済的な負担が小さい選択をしていることもあると思います。

 

全体人口が減る中、国公立大学前期日程の合格者は、前年とほぼ同数、

全体で約400人の減少に留まっています。

国立大学が堅調ということではないでしょうか。

つまり、減らした分が、ほぼ私立に来ているということです。

試験会場

経済経営系そのものは、

2021年度入試は、資格系の学部が人気だったと言われてますが、

全体が前年比86%の志願者だったのに対し、

経済系は、85%だったので、微減といったところです。

大きく影響するものではないと言えるでしょう。

 

結局のところ、

やはり、人口の減少が第一の要因

そこに感染不安から地元に残る志向が加わって難易度が下がった、

ということだと思います。

 

尤も、これ以前の何年かに、おかしいぐらい難易度の上昇があったので、

下がったというより、

元に戻っているというのが正解かもしれません。

 

それと、皆さんが気になるのは、

こういう予想になっているけど、本当にこうなるのか、ですね。

これは、これから受験生の皆さんが受ける模試の際に

登録する志望大学学部によって見えてくることなので、

今は何とも言えません。

もちろん、予想しても外れることがあります。

 

何か、参考になるデータを見つけたら、

あとの記事で紹介しようと思います。

 

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