皆様こんにちは!武田塾ひたち野うしく校です。
女子が少ない理工系の学部を中心に、大学入試で「女子枠」を設ける動きが広まりつつあります。
そこで今回は2025年入試以降新たに女子枠を導入する京都大学、茨城大学について詳しく調べました。
2024年入試で女子枠のあった国公立大学
まずは2024年入試で女子枠のあった国立大学をまとめます。
都道府県名 | 大学名 | 学部 | 募集人数 | 合計人数 |
北海道 | 北見工業大学 | 工学部 | 16名 | 16名 |
東京 | 東京電気通信大学 | Ⅰ類(情報系) | 5名 | 5名 |
東京 | 東京工業大学 |
物質理工学院 情報理工学院 環境・社会理工学院 生命理工学院 |
20名 14名 9名 15名 |
92名 |
富山 | 富山大学 | 工学部 | 10名 | 10名 |
石川 | 金沢大学 | 理工学域 | 34名 | 34名 |
山形 | 山形大学 | 工学部 | 14名 | 14名 |
愛知 | 名古屋大学 | 工学部 | 9名 | 9名 |
愛知 | 名古屋工業大学 | 工学部 | 28名 | 28名 |
島根 | 島根大学 | 材料エネルギー学部 | 3名 | 3名 |
熊本 | 熊本大学 | 情報融合学環 | 6名 | 6名 |
大分 | 大分大学 | 理工学部 | 13名 | 13名 |
沖縄 | 琉球大学 | 工学部 | 20名 | 20名 |
※2025年以降、人数に変更がある大学もありますので、詳しくは各大学HPをご確認ください。
京都大学
導入の背景
2026年入試から導入されます。その背景は「本学で学ぶ環境として女性の学生比率が極端に低いことにより、女性の学生も十分に学ぶ場を生かしきれない 。また男性の学生もジェンダー・インバランスに関して、社会とかけ離れた環境で学生生活を過ごすことになる。そのため、教育環境として望ましくない状況であると判断した」とのことです。
【理学部】
試験実施方式
総合選抜型
募集人数
学科 | 物理学・数学入試 | 宇宙・地球惑星科学入試 | 合計 |
理学部 理学科 | 10名 | 5名 | 15名 |
※一般枠との併願不可
提出書類
1.調査書
2.学業活動報告書
3.学びの報告書
選抜方法
提出書類、物理学および数学に関する能力測定考査(数Ⅲ含む)、口頭試問、大学入学共通テスト(※)の成績を総合して合格者を決定します。
〈物理学・数学入試〉
[第1次選考]
調査書、学業活動報告書おより学びの報告書により選考
[第2次選考]
第1次選考合格者に対し、物理学および数学に関する能力測定考査(数Ⅲ含む)を行います。
これに合格した方に対して、口頭試問の成績により判定を行います。
[最終選考]
能力測定考査の成績、口頭試問の成績、大学入学共通テストの成績で決定します。
[配点]
試験の区分 | 能力測定考査 | 口頭試問 | 大学入学共通テスト | 合計 |
配点 | 1000 | 250 | 1000 | 2250 |
※大学入学共通テスト(1000点満点中概ね70%以上であることが求められる)
〈宇宙・地球惑星科学入試〉
提出書類、能力測定考査、口頭試問、大学入学共通テスト(※)の成績を総合して合格者を決定します。能力測定考査は、宇宙・地球・惑星に関係する小論文試験で実施します。
[第1次選考]
調査書、学業活動報告書おより学びの報告書により選考
[第2次選考]
第1次選考合格者に対し、小論文試験を行います。
これに合格した方に対して、口頭試問の成績により判定を行います。
[最終選考]
第2次選考で口頭試問を受けた方に対して、小論文試験の成績、口頭試問の成績、大学入学共通テストの成績で決定します。
[配点]
試験の区分 | 能力測定考査(小論文) | 口頭試問 | 大学入学共通テスト | 合計 |
配点 | 200 | 100 | 1000 | 1300 |
※大学入学共通テスト(1000点満点中概ね70%以上であることが求められる)
【工学部】
試験実施方式
学校推薦型選抜
募集人数
学科 | |
工学部 地球工学科 | 5名 |
※一般枠と女性募集枠の併願可
提出書類
1.調査書
2.学業活動報告書
3.学びの報告書
選抜方法
提出書類、および大学入学共通テストの成績を総合して合格者を決定します。
大学入学共通テストの合計得点が1000点満点中概ね80%以上であり、「数学Ⅰ、数学A」、「数学Ⅱ、数学B、数学C」、また選択した理科2科目の合計4科目のうち、少なくとも1科目の得点率が概ね90%以上の方について、提出書類をA・B・C・Dの4段階で評価し、Aの方を合格とします。
なお、一般枠と女性募集枠の併願者は、女性募集枠としての合格が優先されます。
茨城大学
2025入試から、工学部の学校推薦型選抜において「女子枠」を導入することを発表しました。またこれに伴い、情報工学科の入学定員も増加することが決定されました。
導入の背景
女子枠の導入は、工学部が真にユニバーサルな製品やシステムの企画、設計、開発において多様な視点を持つ技術者の育成を重視する考え方に基づいています。
女子枠 対象学部(学科)と人数
<工学部>
学科名 | 一般枠 | 女子枠 |
機械システム工学科 | 14名 | 6名 |
電気電子システム工学科 | 8名 | 4名 |
物質科学工学科 | 15名 | なし |
情報工学科 | 10名 | 5名 |
都市システム工学科 | 8名 | なし |
合計 | 55名 | 15名 |