皆さまこんにちは!武田塾ひたち野うしく校です。
大学受験生の方は現在、私立大学の入試が真っ只中ですね!
茨城県の県立高校を受験する中学生は月末に入試が控えているかと思います。
お子様が試験当日、最大限の力を発揮できるようには、ご家庭のサポートが非常に重要です。
今日は受験生のやる気を引き出すための声かけと、避けるべき声かけについてお話したいと思います!
受験生への万全のサポート体制とは
「大学受験だけが人生ではない」とは言いますが、お子様にとって受験は「人生を左右するイベント」であるという現実は変わりません。入学試験にはかなり大きなプレッシャーがかかります。普段なら解ける問題でも、精神的に不安定だと些細なミスが生じ、得点を落としてしまうこともあります。
ですから、保護者様にはお子様が十分な実力を発揮できるよう、精神面でのサポートに力を入れていただきたいと思います。
ただし、保護者様が考える「良いサポート」が、お子様にとって本当に効果的なものかどうか、慎重に見極める必要があります。
親に求められるサポートとは?
お子様の性格や状態を見極め、適切な声掛けをする
・集中力が続かない場合 ➡こまめに声掛けをし、放任しない
・やる時とやらない時の差が激しい場合 ➡できている時のことを褒め気分をのせていく
・やっているのにさらに不安そうな顔をしている場合 ➡明るく声をかけ「心配ごとがあれば相談にのるよ」という姿勢を示す
・黙々と勉強を頑張っている ➡あえて勉強の話題に触れず、リラックスするような話題をもちかける
お子様の性格はお一人お一人異なるため、どのような声かけが適しているかは、小さな頃から接しているお父様やお母様にしか理解できません。当然ですがご兄弟であっても、また双子であってもお一人お一人の個性があり、声掛けは違ってきます。お子様のやる気を引き出すためには、その個別性を理解し、精神的に安定させるための声かけを心掛けることが重要です。
ぜひお子様とのコミュニケーションを大切にし、適切なサポートをしてあげてください!
声かけたほうがいい?かけないほうがいい?過干渉と無関心
この時期のお子様は「声をかけてもダメ、かけなくてもダメ」という、なんとも面倒な状態にあります。
普段から「ちょっと過干渉気味かも」と感じる方は、言いたいことを我慢して見守りましょう。
逆に「うちはいつも子どもに任せっぱなし…ちょっと放任しすぎ?」と思われる方は、お子様に積極的に声をかけてあげることが大切です。
状況に応じて、適切なサポートや距離感を保ちながら、お子様をサポートしていくことが重要です。
受験生が言われてうれしい声掛けとは
自分の努力を認めてくれる
・夜遅くまで頑張っているね
・集中してやっているね
・成績上がったね
お子様にとって一番嬉しいのは、「自分の努力を認めてくれている」ということです。
特に自主的に勉強に取り組んでいるお子様は、誘惑に負けずに集中して取り組んでいることがあります。
その点を「自分でできているから何も言わなくても大丈夫ね」と受け取るのではなく、「〇〇ちゃん、集中してやっててすごいね!あとちょっとだから頑張ろうね!」と積極的に声をかけることで、お子様が一層頑張る励みになります。
健康面に気づかいがある
・顔色悪いけど大丈夫?
・体調大丈夫?
・あまり頑張りすぎないでね
・今日の夕飯は〇〇ちゃんの好きなハンバーグにしたわ
・夜食は何がいい?好きなもの作るよ
・何かできることがればやるから言ってね
健康面でのサポートは、お子様自身が気づかないことも多く、疎かにされがちです。
入試本番にベストコンディションで挑むためにも、保護者様が健康面にも気を遣って声をかけてあげることは非常に重要です。
受験についての知識がある
入試制度は目まぐるしく変わり、保護者様のご時世とは異なるだけでなく、2-3年前と比較しても大きく変化していることがよくあります。つまり、お子様にお兄様やお姉様がいらっしゃる場合、そのご兄弟の受験時に得た知識が今回の受験に直接役立たないこともあるでしょう。
そこで保護者様には最新の情報を入手し、お子様が「〇〇大学の××方式に出願したいんだけれども」といった相談があった時でも、迅速に対応できるようにしておくことが大切です。受験制度の変遷を把握し、適切なサポートを提供することで、お子様の受験準備を有利に進めることができます。
うれしかった気遣い
・手作りのお守り(手紙やメッセージカードなどでもOK)
・毎朝起こしてくれた
・成績が落ちたとき、一緒になってその原因を分析してくれた
・勉強時間を確保するために協力してくれた
ずっと間近で見守ってきた保護者様だからこそ、特別な励ましを届けることができますね!それをお守りという形でお伝えしてみてはいかがでしょう。
保護者様ができることは、お子様を信じ、適度な距離で見守りながら、温かい声かけをすることだと思います。お守りを通じて、お子様に力強くサポートしていることを感じさせることで、受験生活がより順調に進むことでしょう。
やってはいけない!受験生への声掛け
入試が間近に迫ったお子様は、保護者様が感じている以上に神経質になっていることが考えられます。そのような状況で不用意な一言が発せられ、お子様が深く傷ついてしまうことがないよう、慎重にコミュニケーションをとることが重要です。
言われたくない言葉
他社との比較
・お姉ちゃんは国立大学に入ったのに、ねえ
・お友達の〇〇さんは△△大学を受けるんだって、すごいねえ
・お母さんも〇〇大学にストレートで入ったんだから、あなたも頑張れば入れるわ
一番嫌なのは兄弟との比較です。兄弟というのは全くの他人ですから、同じように育ててもお姉ちゃんと同じことができるはずがありません。
それぞれの個性があり、よいところがあるのでそれを認め、お子様に合った声かけを心がけましょう。
比較的な発言はお子様のプレッシャーを増すだけでなく、自己評価を低くさせる原因になりかねません。
お子様の個々の成長を尊重し、サポートすることが大切です。
ネガティブな言葉
・志望校下げないと受からないんじゃない?
・この時期にこれしか得点とれないの…
・成績伸びないね
・入試まであとちょっとしかないのに、まだこんなミスしちゃって…どうするつもり?
お子様からすれば、「わざわざ言われなくても自分が一番わかってるって!」と感じるでしょうね。
こういった言葉で追い詰められると、勉強が手につかなくなってしまいます。
テストや過去問の点数にフォーカスするのであれば、
・どこを間違えたのか
・どうやったらそれはできるようになるのか
を一緒に考えてあげましょう。
ただし、お子様との二人だけでは解決しない場合は、塾や学校の先生に相談する必要があります。
お子様が相談をためらう場合は、保護者様が「今相談しておいたほうがいいよ」と少し強めに提案してみてください。共に解決策を見つけることで、お子様のモチベーションも向上するかもしれません。
過干渉も逆効果
・休憩時間長すぎ。入試直前なのにだらけちゃって…本当にやる気あるの?
・受験にいっぱいお金出しているんだから、ちゃんと成果出してよね
ダラダラしているように見えるけれど、それはたまたまだったのかもしれないですよね。また、お金のことはお子様も受験に費用がかかることを理解しているでしょう。
わかりきっていることを言われるのは本当に辛いし、ストレスがたまってしまいます。保護者様が言いたくなるのはお子様のためであることはもちろん分かっていますが、あまり口出しをせず、じっと見守るというのも重要な役割です。お子様は時折自分のペースを取り戻す時間が必要なこともありますので、そのプロセスを尊重することが大切です。
これだけは絶対にやってはいけないこと
無関心
・自分の志望校のことを全く知らない
・入試制度などを理解していないので、話が通じない
・模試の判定しか興味がない
親の無関心は子どもを不安にさせます。「こんなに頑張っているのに認めてくれないんだ」という気持ちにさせることは、今後の人格形成においてマイナスでしかありません。
志望校の相談などには積極的に参加し、「〇〇ちゃんは本当にがんばっているね」と言葉に出してほめてあげましょう。親の理解とサポートがお子様のモチベーション向上につながり、自信を育む助けになります。コミュニケーションを大切にし、お子様が抱える悩みや喜びを共有することで、より強い絆が生まれます。
兄弟間の不公平
・兄は私立OKだったのに自分は国立しかダメ
・兄は奨学金借りていないのに、自分には「もうお金ないから大学行きたいなら奨学金借りていきなさい」と言われる
こうした不平等があると、下手すると一生禍根が残ります。上のお子様がOKだったことは、余程のことがない限りは下のお子様も同じ条件を整えてください。
もしくは、お子様がきちんと納得するまで話をし、気持ちの整理をつけられるようサポートしてください。公平で誠実なコミュニケーションを通じて、お子様が不満を感じることなく、納得して前進できるよう配慮していくことが大切です。
まとめ
子どもはいくつになっても褒められたいものです。保護者様もお子様の幼少期はいっぱい褒めて育てたことでしょう。それは自分の背丈をはるかに超えた高校生になっても変わらないのです。お子様の頑張りを認め、励まし、やる気を引き出してあげてください!
お子様が褒められて一番うれしいのは…保護者様なのですから。
お子様の成長に寄り添い、ポジティブなエネルギーを与えることが、入試成功の秘訣といえるでしょう!