皆様こんにちは!武田塾ひたち野うしく校です。
進学校では「地元国立最強説」がまかり通っていますが、果たしてそれは本当なのか?!
今回は筑波大学vsMARCH[理系]の就職面について調べてみました。
大学のランキング
ここで、大学のランキングをみておきましょう。
ランク | 区分 | |
S | 国立 |
東京大学、京都大学 一橋大学、東京工業大学 |
A | 国立 |
大阪大学、名古屋大学、東北大学 神戸大学、北海道大学、九州大学 |
A | 私立 | 慶應義塾大学、早稲田大学 |
準A | 国立 | 筑波大学、横浜国立大学、東京外語大学、御茶の水女子大学 |
準A | 私立 | 上智大学 |
B | 国立 |
千葉大学、電気通信大学 東京農業工業大学、東京都立大学 東京学芸大学、横浜市立大学 |
B | 私立 |
東京理科大学、国際基督教大学 明治大学、立教大学、青山学院大学 中央大学、法政大学、学習院大学、芝浦工業大学 |
C | 国立 |
埼玉大学、東京海洋大学、信州大学 宇都宮大学 茨城大学、山梨大学 |
C | 私立 |
津田塾大学、成蹊大学 成城大学、東京電機大学、工学院大学、東京女子大学、日本女子大学 明治学院大学、國學院大學、武蔵大学 |
D | 国立 |
秋田大学、北見工業大学、琉球大学 |
D | 私立 |
日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学 |
※河合塾入試難易度予想ランキング表を参考に、文系・理系を合同のランキング表を作成しました。
※Bランク以下の私立は牛久市から通学できる範囲にある大学のみを掲載しました。
理系に学歴フィルターは関係ない?!
MARCHも筑波大学も差はない
各大学ともサイトに就職実績を掲載をしていますが、大学院卒と合わせて記載されている大学が多いため、学部卒のみの就職先を調べることはできませんでした。
しかしながら記載されている企業名を見る限りでは、筑波大学もMARCHも軒並み大企業に就職できているようです。
よって筑波大学とMARCHの間に差はないといえるでしょう。
そもそも理系に学歴フィルターはない?
「学歴フィルター」は、あります。
東大や東工大、早慶上理などは推薦の数はさらに多いと思います。
しかしながら、MARCH以下の大学でも大手企業に就職しています。
理系であればCランク国立大(茨城大学)はもちろん、Dランクと言われる私立大日東駒専(日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学)でも大手企業から求人はきます。
文系学生が苦労すると言われる「学歴フィルター(大学名だけで判断され、エントリーシートの段階で落とされてしまう)ですが、理系は以下に述べる点をクリアすればあまり関係ないと言えるでしょう。
あまり高いランクの大学ではなくても有名企業に就職する方法
[1]求人の多い学科を選ぶ
①機電系学科
「機電系」とは「機械工学科」「電気電子工学科」のことです。
○機械工学科
自動車メーカー、電機メーカーをはじめ、製造機械、工作機械、検査機械、運搬機械など、「機械」を必要としない産業はありません。よってどのメーカーでも常に人手不足であり、大卒でも引く手あまたとなっております。
○電気電子工学科
電気電子工学科は、生活に不可欠なインフラである電気を扱っているため、電力会社だけではなく、鉄道、家電、通信業など、求人は多岐にわたっています。
②情報系学科
情報系で学んだIT関連の知識はそのまま就職後に活かせるということで企業から人気があります。特に情報学科系の学生はプログラミングスキルを身に着けているので、即戦力として重宝されています。
③土木・建築学科
土木業界・建築業界は、東京オリンピック関連の建設ラッシュ後も、インフラの建て替え、補修事業で求人は常にたくさんあります。
④応用化学科
化学科にも製薬、電機、自動車、エネルギー、印刷、製紙等、幅広い業種から求人が来ます。
[2]大学院に進学する
おそらくどの大学も、就職に有利なのは
学部卒<大学院卒
でしょう。
理系職、特に研究開発職等は専門性が求められるので、大学院を卒業したほうが就職に有利といえます。
(実際、大手企業の推薦は「大学院のみ対象」となっている企業も多いです)
[3]大学で上位の成績をキープする
大手企業の推薦応募には、当然学内でも希望者が多く殺到します。その場合の選考は「大学での成績」で判定されることが多いようです。
[4]大学のランクを落として上位を狙うのもアリ?
自分の偏差値よりもかなり上の大学に受かったとき、ついていけるか心配になりますよね。そのことを教授に相談すると「大学に入るまでの成績は関係ない、入ってしっかりやれば大丈夫」と返答されると思います。
それはもちろん正解なのですが、それは「留年しない」という意味の「大丈夫」であって、成績上位者でいられるかどうかはまた別問題です。
高校生のときに、自分よりも成績がよい人を思い出してください。自分は理解するのに時間がかかるのに、その人は授業を聞いただけで理解し、どんな問題でもスラスラ解いてしまう人(Aさん)がいたとします。でも、なんとかがんばってAさんと同じ大学に入ったらどうでしょう?同じ大学に入ったからといって、同じ能力ではありません。大学の授業でも同じように「理解力」には差が出ますよね。
ランクを落として成績上位者に
背伸びをして高い偏差値の大学に入ると周りについていくのが大変になります。では、少しランクを下げて、そこで精一杯頑張ってみてはどうでしょうか?理系には学歴フィルターはあまり関係ありません。Bランク大学の成績下位者よりはCランク大学の成績上位者のほうが推薦制度が使え有利となります。
生活に余裕ができて勉強外の活動にも専念できる
理系には勉強に追われてサークルにすら入れない‥という学生も実際にいます。課題や実験レポートが多く、常に勉強をしていないと間に合わないからです。
でも就職活動のとき、「勉強が忙しくて他に何も活動をしていませんでした」と言ったら面接官はどう思うでしょう?
大学生活においてもちろん勉強も大切ですが、それと同時に、この4年間で人間としていかに成長したかも問われています。
「販売や営業に就くわけではないので理系にコミュ力は関係ない」と思っていたら、それは間違いです。社会人として人と接するには、理系だろうとコミュ力は必須です。よって勉強以外の時間も作る余裕のあるキャンパスライフを送り、人と関わる生活をしたほうがよいでしょう。
[5]大学教授に気に入られる
このように書くと「ゴマすりをするの?」と思われてしまいますが、そうではなくて、
・熱心に研究をする
・教授に質問に行く
・研究と関連するニュースには目を通し、教授と会話をする
など、研究に対する熱意を感じてもらうことです。
そういうものが教授に伝われば、例え成績が悪くても推薦をしてもらえるでしょう。
まとめ
理系の就職活動においては、筑波大学とMARCHの間に差はありませんでした。
それどころか、MARCH以下の大学、いわゆるCランクやDランクと言われる大学でも、企業が好む学科や成績上位者であれば有名企業に推薦制度を利用して内定をいただくことができます!
就職のことなんてまだ先だからわからない‥という意見もあるかと思いますが、これらのことも少し考慮して大学選びを考えてみてください!