こんにちは!武田塾ひたち野うしく校です。
国立にしようか私立にしようかで悩んでいる方に、今回は「地元国立至上主義」についてお伝えしたいと思います。
何が何でも国立大学!!の風潮
「親が、私立大学はお金かかるから国立大学に行けと言う」という声を耳にすることもあります。
それは特に進学校に多いようです。
要は「国立大学に入る偏差値があるのなら、わざわざ学費の高い私立大学にいかなくてもよい」という考え方があるようです。また、それが自宅から通える範囲に偏差値の高い国立大学があった場合はなおさらその傾向が強いようです。
牛久市周辺の進学校の高校生は、成績上位者は筑波大学以上を目標にしています。
特に茨城県内でもトップクラスの高校では、
最上位層→東大・京大・一橋大・東工大
上位層→旧帝国大学
中間層→筑波大学
を目指しています。
つまり進学校では、入学直後から上位層には「最難関国立大学」、中間層でも「最低でも筑波大学を目指す」ように指導され5教科6~7科目をしっかり学ぶというカリキュラムになっています。
そのような校風ですから、最初から「私立大志望」だと先生に言おうものなら教師から国立大を目指すよう指導が入ります(もしかしたら保護者も呼び出されるかも‥などという噂までありました。まあ、呼び出しはなくとも、三者面談では確実に(しつこく)聞かれます)。
そうした環境で3年間を過ごすわけですから、大学入試の頃には「私立大学には行きたくない」「私大=負け組」という思考となり
「国立大学1本勝負」(私立大学は1つも受けない)
などという生徒も出てきます。
(東大しか行きたくないから、私大を受験する時間がもったいない、という理由からです)
もちろん「東大しか行きたくないから落ちたら浪人する」という考え方も当然あり、自分で決めたことなのであれば他人がどうこう言う筋合いのことではありません。
しかしながら中には
「自分は本当にこの国立大学に進学してよかったのだろうか?」
と、大学に入ってから疑問に思う生徒もいます。
その大学、本当に自分で決めた?
牛久市から通える難関大学として、今回は筑波大学を例に話をします。
筑波大学といえば、偏差値は相当高く、入学するまでにかなり努力をしないと受からない方がほとんどだと思います。しかしながら入学後、「なんか思っていたキャンパスライフと違う‥」と後悔する方もおられるようです。
それは
・実は自分のやりたい学問ではなかった
(筑波大学にある学部の中で好きそうなのを選んだだけで本当に興味のあるものではなかった)
・キャンパスが広すぎて(田舎すぎて)「大学」という感じがしない
・都会の大学に通っている友人の話を聞くと羨ましくなる
など、様々な要因があるようです。
高校や保護者が「国立大学を目指そう」と言うし、周囲の友達もみんな国立を目指しているからなんとなく‥という理由で筑波大学を志望し入学したけど、もうちょっとよく考えればよかった‥なんてことにならないようにしたいものです。
大学のランキング
まず最初に大学ランキングを見てみましょう。
ランク | 区分 | |
S | 国立 |
(上位)東京大学、京都大学 (下位)一橋大学、東京工業大学 |
A | 国立 |
(上位)大阪大学、名古屋大学、東北大学 (下位)神戸大学、北海道大学、九州大学 |
A | 私立 | 慶應義塾大学、早稲田大学 |
準A | 国立 | 筑波大学、横浜国立大学、東京外語大学、御茶の水女子大学 |
準A | 私立 | 上智大学 |
B | 国立 |
(上位)千葉大学、電気通信大学 (中位)東京農業工業大学、東京都立大学 (下位)東京学芸大学、横浜市立大学 |
B | 私立 |
(上位)東京理科大学、国際基督教大学 (中位)明治大学、立教大学、青山学院大学 (下位)中央大学、法政大学、学習院大学、芝浦工業大学 |
※河合塾入試難易度予想ランキング表を参考に、文系・理系を合同のランキング表を作成しました。
※Bランクは牛久市から通学できる範囲にある大学のみを掲載しました。
この表からもわかるように、筑波大学に受かる学力があれば、MARCHは大抵は合格するでしょう。(※もちろん、受験形式や科目の配点によっては得意不得意があるので落ちる場合もあります。また明治大学はかなり難易度が高く、学部によっては筑波大学に合格しても明治大学は落ちた‥などということもあるようです)
実際、進学校では「筑波大学の滑り止めにMARCH1校だけ受験する」といった方が多いようです。(MARCHは絶対に受かる自信があるからMARCH以下は受けない)
都会にある大学の魅力
多様な人材と触れ合うことで世界観が変わる
MARCHともなれば全国から人が集まってきます。そして多くの方と接することにより、自分が今まで見ていた世界と違うものが見えてきます。地元の大学にはどうしても地元の人が集まり、それは筑波大学も同じです。
確かに筑波大学ほどの高偏差値ともなれば全国から人は集まりますが、やはり一番多いのは茨城県です。
しかも同じ中学校の人と、高校は別々(主に土浦第一高等学校、竹園高等学校、土浦第二高等学校等)になったけど、また筑波大学で再会するということも割りと多く、どうしても「地元色」は拭えません。
キラキラした大学生活を送れる
大学の講義が終わったあと、都会の大学生は遊びが充実しています。
カフェやショッピングなどもすぐに行けますし、「今からディズニーランドに行こう!」なんてノリで月2回くらい遊びに行くことも普通にあるとか。
立地でいえば青山学院大学は渋谷と表参道の間にあり最強です。講義が休講になれば友達とおしゃれなカフェでパンケーキを食べてインスタにUP‥なんてことも普通にできます!
趣味に邁進できる
「キラキラなんて求めていない」という方もいらっしゃるでしょう。
例えばアニメやアイドルが好きな方は表参道よりも秋葉原のほうがお好みかもしれません。
そういった「オタ活」も、都内にいればいち早く行動に移せますよね!
交友関係・行動範囲が格段に広がる
筑波大学からつくばエクスプレスに乗って秋葉原に出ることも可能なので、行動力のある筑波大生はそのように都会に出ている方もいらっしゃると思います。でも同行してくれる友達の数は、やはり都会の大学生よりは少ないはず。
またわざわざ「今日は都会に行く!」と決めなくても、通学の途中で魅力的な場所に立ち寄れる気軽さは都会の大学ならではだと思います。
都会に出れば地元とは別に友人のグループを持つことができ、収集できる情報のバリエーションも増えますよね。就職活動のことなどははやり都会のほうが有利だと言われおり、そのあたりは次回お伝えしたいと思います。
まとめ
進学校に通う方には「国立最強」「国立落ちたから仕方なく私立」「MARCHは受かって当たり前」という意識があり、どうしても親御さんに「MARCHに行きたい」とは言い出しにくいようです。
でも本当に親御さんや先生に言われた通り、地方の国立大学を目指す‥果たしてそれでいいのでしょうか?
自分の一度きりの人生、悔いの残らないものにしてほしいと思います!