皆様こんにちは!武田塾ひたち野うしく校です。
皆様は、高校入学~大学(大学院)卒業まで、どれくらいの費用がかかるのか試算したことはありますか?
国公立と私立、または文系と理系でかなり差が出てきますので、今日はそのあたりを詳しく解説したいと思います。
高校でかかる費用
費用内容 | 公立高校(年間平均) | 私立高校(年間平均) |
授業料・設備費 | 280,487円 | 719,051円 |
学校外活動費 | 176,893円 | 250,860円 |
年間合計 | 457,380円 | 969,911円 |
3年間合計 | 1,372,072円 | 2,904,230円 |
文部科学省「子供の学習費調査」(平成30年度)
公立高校で必要な学費は約140万円、私立高校では約290万円となっております。
大学でかかる費用
費用内容 | 国公立大学 | 私立大学(文系) | 私立大学(理系) |
入学費 | 801,000円 | 904,000円 | 855,000円 |
在学費(年間) | 1,148,000円 | 1,601,000円 | 1,853,000円 |
在学費(4年間) | 4,592,000円 | 6,404,000円 | 7,412,000円 |
4年間合計 | 5,393,000円 | 7,308,000円 | 8,267,000円 |
入学費:入学にかかったすべての費用(受験費用、学校納付金、入学しなかった学校への納付金など)
在学費:授業料、通学費、学校教材費、通塾費、参考書
国公立大学よりも私立大学のほうが授業料が高くなっています。また理系のほうが文系よりも高い傾向にはありますが、海外留学があるような学部では文系でもかなりお高めになるようです。
大学院でかかる費用
お子様が大学に進学され、4年間にかかる学費を視野に入れて、学資保険などで積み立てをされていた方も多いかと思います。
お子様が大学を卒業されるのは22歳。ようやく手が離れる…と思っておられるかもしれませんが、理系学部に進むと「大学院に行きたい」と言い出すお子様も多いということをご存じでしょうか?
大学に入ってから学問の奥深さを知る
大学1~3年は基礎的な学問をし、本格的な学問は4年生になってからという大学が多いです。よってしっかりと学びたいと思ったら、やはり大学院にまで行きたいと思う気持ちが募るのも当然でしょう。また、友人が目指していたらそれに触発されて行きたくなるというケースもあります。
理系は大学院まで進むと就職が有利に
近年、理系学部の学生は大学院まで進学することが多くなっております。それは大企業で研究開発職に就くには、大学院(修士)卒業が求められていることに関係しております。
大学院の費用
大学院の費用は、国公立大学は文系理系の差はありません。私立大学は大学によっても違いますが、ここでは明治大学の費用を掲載しました。
費用内容 | 国公立大学院 | 私立大学院(文系) | 私立大学院(理系) |
入学金 | 280,000 | 200,000 | 200,000 |
授業料(年額) | 535,800 | 873,000 | 1,123,000 |
2年間合計 | 1,351,600 | 1,946,000 | 2,446,000 |
卒業までにかかる費用
大学入学から大学院(修士)卒業までにかかる費用
文系 | 理系 | |
国立大学➡国立大学院 | 675万円 | 675万円 |
国立大学➡私立大学院 | 735万円 | 785万円 |
私立大学➡国立大学院 | 865万円 | 965万円 |
私立大学➡私立大学院 | 925万円 | 1,075万円 |
理系で私立大学から私立の大学院に進学した場合は、1,000万円を超えます。私立大学に入学しても少しでも学費を減らしたい場合は国立大学院に入学するとよいでしょう。
高校入学から大学・大学院(修士)卒業までにかかる教育費の総額
<大学進学の場合> | 文系 | 理系 |
公立高校➡国公立大学 | 680万円 | 680万円 |
公立高校➡私立大学 | 870万円 | 970万円 |
私立高校➡国公立大学 | 830万円 | 830万円 |
私立高校➡私立大学 | 1,020万円 | 1,120万円 |
<大学院(修士)進学の場合> | 文系 | 理系 |
公立高校➡国公立大学➡国公立大学院 | 815万円 | 815万円 |
公立高校➡国公立大学➡私立大学院 | 875万円 | 925万円 |
公立高校➡私立大学➡国公立大学院 | 1,005万円 | 1,105万円 |
公立高校➡私立大学➡私立大学院 | 1,065万円 | 1,215万円 |
私立高校➡国公立大学➡国公立大学院 | 965万円 | 965万円 |
私立高校➡国公立大学➡私立大学院 | 1,025万円 | 1,075万円 |
私立高校➡私立大学➡国公立大学院 | 1,155万円 | 1,255万円 |
私立高校➡私立大学➡私立大学院 | 1,215万円 | 1,365万円 |
公立高校から国立大学院に進んだ方は680万円
私立高校から理系私立大学・私立大学院に進んだ方は1365万円
と、半額になります!国公立大学はやっぱりお安いですね。
一人暮らしの費用も忘れずに
学費以外の費用で最もお金がかかるのが一人暮らしの費用です。毎月10万円くらいの支出は必要となります。
1年間にかかる費用 | 120,0000円 |
大学卒業までにかかる費用 | 480,0000円 |
大学院卒業までにかかる費用 | 720,0000円 |
大学院の学費はお子様に一部負担していただく
大学4年間の学費はご両親が負担されたとしても、大学院の費用はお子様にも一部負担していただくというご家庭は割とあるようです。その場合の収入源はバイトですが、飲食店などでバイトをするよりも割のいいバイトがありますのでご紹介いたします。
TA(ティーチアシスタント)制度
TA(ティーチアシスタント)とは、大学院生が教授や講師のお手伝いとして学部生の講義に参加することです。特に実験など危険が伴う授業には多めに配置されます。
TAになりますと大学から手当が支給されますし、大学内で行われるためバイト先へ移動する手間もなく、比較的条件のよいバイト先であると思われます。
まとめ
子どもが生まれた時など学資保険を契約する方が多くいらっしゃいますが、その金額が300万円くらいですと国立大学でもまだまだ足りないことが分かりました。よって学資保険とは別に、さらに積み立てておく必要があります。
また奨学金制度も充実しており、「大学までの費用は親が出すけれども、大学院は子供自身で支払う」というご家庭も多いと聞きます。
大学に入ると毎年学費の支払いでお金が出ていくばかり…と嘆く声が聞かれますので、お子様が大学に入るまでにできるだけ貯蓄しておくことをおススメします!