皆様こんにちは!武田塾ひたち野うしく校です。
高校1年生の皆様、ご入学おめでとうございます!!
そろそろクラスにもなじみ、どの部活に見学に行こうか等、新生活に胸躍らせている方も多いでしょう。
しかし皆様、「高1で大学受験がほぼ決まる!」と言われていることをご存じですか?
こう書くと
「そんなことはない!武田塾は『逆転合格』なんでしょ?それなら後から巻き返し可能だ!」
と思われる方も多いはず。確かに『逆転合格』は可能ですが、それには壮絶な努力が必要となります。でも高校1年生からしっかり意識して勉強に取り組んでおけば、『逆転合格』せずとも『順当合格』できるのです。
今日は高校1年生からの勉強の取り組み方について詳しく解説したいと思います。
中学校と高校では大きく違う?!
内容がより深く、また量も増える
中学校までは5科目でしたが、高校になると10科目へと科目数が倍増します。
中学校 | 高校 |
英語 | コミュニケーション英語、英語表現 |
数学 | 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、数学A・B |
国語 | 現代文、古文、漢文 |
社会 | 日本史、世界史、地理、倫理、政治経済、現代社会 |
理科 |
物理・物理基礎、化学・化学基礎 生物・生物基礎、地学・地学基礎 |
例えば、中学校では「社会」だったのが高校では「日本史」「世界史」「地理」「倫理」「政治経済」「現代社会」に分かれます。
もちろん中学校でも「社会」の中で「歴史」「地理」「公民」に分かれていたと思いますが、通知表には「社会」としてとりまとめられ、テストも同じ時間内に3分野が出題されていました。
もちろん選択科目がありますので、すべての科目を勉強するわけではありませんが、それぞれの科目で深い内容のテストがありますので勉強の負担が増えることは確実です。
予習がメインとなる
中学校までですと
授業で習う➡宿題で理解を深める
という流れで勉強をしていたと思いますが
高校からは
予習➡授業➡復習➡宿題(もしくは自主学習)
という流れになります。
具体的には以下のような進め方になります。
1.予め指定されている範囲を予習し、問題も解いておく 2.授業中に自分の理解が確認をする 3.問題の答え合わせをする 4.疑問点があれば質問し、その場で解決する 5.自宅で復習をする 6.宿題を解く(自分で演習問題を解く) |
進学校は1学期からハイスピードで進みますが、ふつうは1学期の間は比較的ゆっくりと進みます。その間に予習のやり方や課題の取り組み方について慣れ、2学期になったらハイスピードで進んでも対応できるように心構えをしておきましょう。
中学校の学習がベースとなっているので苦手がある方は要注意
高校の勉強が難しくなるとは言え、ゼロからのスタートというわけではありません。中学校で習ったことがベースとなり、それから応用発展という形になりますので、基礎がしっかりしている方はさほど心配しなくても大丈夫です。
中学校の学習に不安な単元がある方は要注意
しかし、中学校の時に少しでも「わからないことを放置」してきた方は注意が必要です。
中学校の勉強ができていないのに、高校の問題が解けるはずはありません。
例えば中学校の英語の「関係詞」、最後のほうに習うということもあって、よくわからないまま高校入試を迎えてしまった…なんて方もいらっしゃると思います。無事高校入試は終えられたものの、そのまま放置してしまうと、高校に入学してから習う「関係詞」で躓いてしまいます。
高校の勉強で苦手を作らないためにも、最低限中学校の勉強はきちんと理解しておく必要があります。
進路選択
中学校での進路選択
中学校の時にも進路選択はありましたが、ほとんどの方は普通科の高校を選ぶので、進路に差はありません。(もちろん将来を見据えて音楽科や工業科などを選ぶ方もおられますが)
よって高校を選ぶときのポイントは
・偏差値
・校風
・通いやすさ
・大学合格実績
などで選ぶ方が多いようです。
女の子ですと制服のかわいらしさで選ぶ方も割といらっしゃるのではないでしょうか。
高校での進路選択では将来の職業が決まる
一方、高校での進路選択は自分の将来に直結する場合が多いですので慎重に選ばなくてはなりません。
具体的な進路は「進学」と「就職」で、「進学」を選択する方は「文系」「理系」の選択と、進学先を「大学」「短期大学」「専門学校」の中から選ばなくてはなりません。
「入学したばかりでそんな先のこと考えられない」
そうおっしゃる気持ち、よくわかります。
でもそれでは後ほど困ることになります。と言いますのも、大方の高校では2年生の時に文系理系が分かれますので、1年生のうちにはもう決めていないといけないのです。
進路選択の流れ(一般的な例)
高校1年生 6月 第1回進路希望調査(文系・理系) 8月 オープンキャンパス 10月 第2回進路希望調査(文系・理系、選択科目の希望) 1月 最終進路希望調査(文系・理系確定、選択科目確定) |
つまり、高校1年生の冬には、文系理系のどちらに進むかは決めていないといけないのです。
選択科目を「なんとなく」で選ぶと、将来なりたい職業に就けないことも
例えば、将来のことはまだよくわからないけれどもなんとなく理系に進みたいなと思ったAさん(女子)を例として話を進めます。理系に進むとなると理科2科目が必要になりますが、それもなんとなく「物理はキツイって友達が言ってたからやめよう」「「物理・化学」は女子が少なそう」という理由で「生物・化学」を選んだとします。
しかしA子さんは高校2年生になり、東京理科大学のオープンキャンパスで情報工学科を見学して、情報系を学びたくなりました。
(例)東京理科大学を受験する場合
A子さんは「私は私立理系だから、2科目受験する必要ない。どの学科でも生物・化学のどちらか一方で受験できるから大丈夫じゃないの?」と思いました。
確かに国立大学は理科2科目必須ですが、私立大学は1科目で受験できる大学が多いです。
難関大学と言われる東京理科大学も1科目で受験できるのですが、やはり理科の選択には注意が必要です。
物理受験しかできない学科
理工学部(物理学科、電気電子情報工学科、機械工学科)
先進工学部(電子システム工学科)
理学部第一部(応用物理学科)
工学部(建築学科、電気工学科、情報工学科、機械工学科)
化学受験しかできない学科
理学部第一部(化学科、応用化学科)
理工学部(先端科学科)
薬学部(薬学科、生命創薬科学科)
工学部(工業化学科)
生物受験しかできない学科
なし
物理受験が圧倒的に多い
物理でしか受験できない学科が多いですね。特に、今人気のある「情報系」も物理が必須なようです。安易に「物理外し」をしてしまうと、これらの学部が受けられないことになりますので注意が必要です。よってA子さんも「生物・化学」で情報系を受験することはできず、仕方なく他学科を受験することにしました。
まとめ
入学して間もないですが、すでに大学受験へのカウントダウンは始まっています。ではどのようにして進路を選択していけばよいのか…?次はそのあたりを詳しくご説明したいと思います。