皆様こんにちは!武田塾ひたち野うしく校です。
私立大学に合格された皆様、おめでとうございます!!
さて大学に合格後まずやるべきことは…入学金の支払いです!合格発表=大学入学ではありませんからね。入学の手続きをする=入学の意思を大学側に伝えた時点ではじめて入学が確定します。つまり入学金を支払わなければ入学する権利を放棄することになり、せっかくの努力も水の泡となってしまうのです。
入学手続きは割と早い段階で締め切りになります。特に共通テスト利用は締め切りが一番早く設定されています。
よって国立大学を受験する方はもちろん、私立大学でもまだ入試が終わっていない時点で手続きの締め切りとなることも。そのような慌ただしい状況下で「うっかり忘れた!」なんてことにならないよう、今日は大学合格後の流れについて詳しくお話したいと思います。
合格発表
合格発表の方法
合格発表は、一昔前までは大学構内の掲示板に貼りだされるというものが一般的でしたが、近年ではコロナ禍というのもあり掲示板貼りだしを行わず、Webサイトで受験番号を確認するシステムをとる大学が多いようです。なお、事務室等に電話で問い合わせるということには応じていませんのでご注意願います。
合格通知書
今までは書面で発行され簡易書留や宅急便で送付されてましたが、近年ではその発行も行わず、Web上で発行されるものだけとなる場合も多いようです。書面で発行される場合は、再発行は受け付けておりませんので大切に保管してください。
入学手続き書類
合格証明書と同時に発送されるのが入学手続き書類です。こちらもWebで発行される場合が多いようなのできちんと確認をしましょう。
入学手続きが行われないと合格が取り消されてしまいます。そうならないよう、書類にはしっかりと目を通し、締切日や必要書類などの確認をしっかりと行いましょう。
学費納入
納入金
合格後は、学費を指定口座に
・入学金(20万~30万)
・初年度授業料等(半期分)
を振り込む必要があります。
支払方法
支払方法には一括方式と分割方式があります。入学金は一度納入すると入学辞退をしても戻ってこないため、よく検討した上で振り込む必要があります。
一括方式
入学金と初年度授業料(半期分)を1回で支払います。
入学する意思が強い人におすすめです。一度に全て納入するため、支払い忘れがなく安心です。
分割方式
入学金と初年度授業料(半期分)の支払い締め切りが別々であり、まず最初に入学気を支払い、次の締切日までに初年度授業料を支払います。
第一志望が別大学の方や、他の学部を併願している方は、それらの合否次第で入学するかどうかを決めることになります。こちらはそういった方におすすめです。
一度支払った入学金は返還されない
入学金を支払っても入学辞退はできますが、入学金は返還されません。
例えば、私立3校と国立1校を受験し、全て合格したケースを考えてみましょう。
合格発表日 | 入学金締切日 | 志望順位 | 大学名 | 入金 |
2/10 | 2/18 | 第4志望 | 日本大学 | 不要 |
2/18 | 2/23 | 第3志望 | 芝浦工業大学 | 必要 |
2/24 | 3/1 | 第2志望 | 中央大学 | 必要 |
3/8 | 3/13 | 第1志望 | 筑波大学 | 必要 |
(※あくまでも例であり日程は正式なものではありません。)
各大学の入学金を30万円として計算してみます。
この状況ですと、芝浦工業大学に受かっているので日本大学には支払わずに済みます。しかし中央大学の結果がわかる前に芝浦工業大学の締め切りが来てしまいますので、芝浦工業大学には支払わなければなりません。
「中央大学絶対に受かっている」という自信があるのであれば芝浦工業大学に入金しなくてもよいですが、もしものことを考えると「念のため芝浦工業大学にも入れておこう」ということになります。
すると
芝浦工大 30万円
中央大学 30万円
筑波大学 30万円
となり入学金だけで90万円支払うことになり、そのうち中央大学と芝浦工業大学の2校分(60万円)は無駄になってしまいます。
そうならないよう、複数の大学に出願する際には、各大学の
〇合格発表日
〇入学金締切日
をしっかりとチェックし、滑り止めの大学に入学金を支払わなくても済むようなスケジュールを立てましょう。
出願テクニック
私立大学では、
・共通テスト利用方式
・大学独自個別試験
・共通テスト+個別試験
・英語利用方式
・全学部方式
など、様々な出願方式があります。
それぞれ試験日も違えば合格発表も入学金納入締切日も異なりますので、締め切りの調整を考えて出願方式を変更する、というのも一つの手です。
学費返納制度
入学金は返還されませんが、授業料などは入学辞退の申請をすれば全額返還されますので手続きを忘れずに行ってください。
授業料は国公立大後期発表まで延納
国立大学が第一志望で私立大学を滑り止めにしている場合、私立大学の入学金は支払う必要がありますが、事前に申請をすれば初年度授業料などは国公立大後期日程の合格発表後まで納入を待ってくれるという延納システムがあります。
入学手続き
学費の振り込みだけでなく入学するために必要な書類も提出しなければなりません。
各大学により求められている書類は異なりますが、一般的には
・大学指定の入学手続き関係書類
・出身学校の卒業証明書または高等学校卒業程度認定試験合格証明書
・住民票や住民票記載事項証明書
・預金口座振替依頼書、自動払い込受付通知書
・大学入試センター試験受験票
(国立大学はもちろん、共通テスト利用で合格した私立大学でも必要となる)
などが必要となります。
住民票は市役所などに行く必要がありますし、卒業証明書も即時発行してもらえない場合もあります。書類をそろえるのに時間がかかりますので、余裕をもって準備しましょう。
Q&A
Q.理工学部応用化学科に合格し入学金を納入しましたが、その後同じ大学の理学部化学科にも合格しました。第一志望は理学部化学科なので理工学部応用化学科に支払った分を振り替えることは可能でしょうか?
A.期間内でれば振り替えできる大学もあります。
入学手続きをしたあと、同大学の別学部に合格しそちらに進学したい場合は振り替え可能な大学もあります。
(※振替できない大学もありますので、入学手続き書類をよく読み、記載がなければ一度大学に問い合わせてみるとよいでしょう)
Q.国立大学(前期)に合格しましたが、別の私立大学に入学することになりました。国立大学には入学金などは支払ってないのですが、その場合何か書類は提出するのでしょうか?
A.入学金などを支払っていないようでしたら必要ありません。
しかし採用人数の少ない国立大学ですと、「今日までが入金期限日なのですが、入学されますか?」というお電話がくることもあります。その場合は「入学を辞退します」と答えれば問題ないです。
まとめ
大学受験は受かるまでも大変ですが、受かってからも手続きが煩雑なので注意が必要です。大学合格して喜んでいたら入金し忘れた、なんて話もたまに耳にしますので、そうならないよう、入金締切日はカレンダーなどにしっかりと記入をしておきましょう!