皆さまこんにちは!武田塾ひたち野うしく校です。
共通テストも終わり、私立大学、国公立大学の出願も終えられたことと思います。
お子様が試験当日、全力を出し切るためにはご家庭のサポートが大きな役割を果たしていることは間違いありません。それは衣食住に限らず、精神面でのサポートもかなり影響を受けます。
そこで今日は、「受験生のやる気が出る声掛け」と「絶対にやってはいけない声掛け」についてお話したいと思います。
受験生への万全のサポート体制とは
「大学受験だけが人生ではない」とはいうものの、お子様にとって受験は「人生を左右するイベント」であることには変わりありません。入学試験にはどうしてもプレッシャーがかかります。普段なら解けている問題でも、精神的に不安定だとつまらないミスなどをして得点を落としてしまうことも十分にありえます。
そこで保護者様には、お子様が十分実力を発揮できるよう精神面でのサポートに力を入れていただきたいと思いますが、保護者様が考える「良いサポート」がお子様にとって良いものであるかどうか、きちんと見極める必要があります。
親に求められるサポート
お子様の性格や状態を見極め、適切な声掛けをする
・集中力が続かない
➡こまめに声掛けをし、放任しない
・やる時とやらない時の差が激しい
➡できている時のことを褒め、気分をのせていく
・やっているのにさらに不安そうな顔をしている
➡明るく声をかけ、「心配ごとがあれば相談にのるよ」という姿勢を示す
・黙々と勉強を頑張っている
➡あえて勉強の話題に触れず、リラックスするような話題をもちかける
お子様の性格は千差万別なので、どういう声掛けがいいのかは、小さいころから育てているお父様、お母様にしかわかりません。ぜひともお子様のやる気を引き出すポイントを押さえ、精神的に安定するような声掛けをしてほしいと思います。
声かけたほうがいい?かけないほうがいい?過干渉と無関心
この時期のお子様は
「声をかけてもダメ、かけなくてもダメ」
という、なんとも面倒な状態なのです。
そこで普段「ちょっと過干渉気味かも」と思われる方は、言いたいことを少し我慢して見守りましょう。逆に「うちはいつも子どもに任せっぱなし…ちょっと放任しすぎ?」と思われる方は、お子様にどんどん声をかけてあげてください。
受験生が言われてうれしい声掛けとは
自分の努力を認めてくれる
・夜遅くまで頑張っているね
・集中してやっているね
・成績上がったね
お子様にとって一番うれしいのは「自分の努力を認めてくれている」ということです。特に言われなくても勉強をしているお子様は、様々な誘惑を自分で断ち切って勉強に専念しているのです。それを「自分でできているから何も言わなくても大丈夫ね」と捉えるのではなく、「〇〇ちゃん、集中してやっててすごいね!あとちょっとだから頑張ろうね!」と声をかけることで励みになるのです!
健康面に気づかいがある
・顔色悪いけど大丈夫?
・体調大丈夫?
・あまり頑張りすぎないでね
・今日の夕飯は〇〇ちゃんの好きなオムライスにしたわ
・加湿器つけようか?
・夜食何がいい?
・何かできることがればやるよ?
健康面でのサポートは、お子様だけでは気づかないことも多く疎かになりがちなので声掛けされるとうれしいものです。入試本番にベストコンディションで挑むためにも、保護者様は健康面にも気を遣ってあげてください。
受験についての知識がある
入試制度は目まぐるしく変わり、保護者様のころと違うことはもちろん、2-3年前と比較してもガラリと変わってしまっているということも珍しくありません。つまり、お子様にお兄様、お姉様がいらした場合、そのご兄弟のときに得た知識が役に立たないということも。
そこで保護者様には最新の情報を入手していただき、お子様が「〇〇大学の××方式に出願したいんだけれども」などと相談があった時でもすぐに対応できるようにしておきましょう!
うれしかった気遣い
・手作りのお守り(手紙やメッセージカードなどでもOK)
・毎朝起こしてくれた
・成績が落ちたとき、一緒になってその原因を分析してくれた
・勉強時間を確保するために協力してくれた
ずっと間近で見守っていた保護者様だからこそできる励ましがあるはず!それをお守りという形で伝えてみてはどうでしょう。
保護者様ができることは、お子様を信じ、適度な距離で見守りつつ、あたたかな声かけをすることだと思います。
やってはいけない!受験生への声掛け
入試を間近に控えたお子様の精神状態は、保護者様が思っているよりもかなり神経質になっていると思います。そんなときに発した不用意な一言が、お子様のことを深く傷つけてしまった、なんてことにならないよう気を付けましょう。
言われたくない言葉
他社との比較
・お姉ちゃんは国立大学に入ったのに、ねえ
・お友達の〇〇さんは△△大学を受けるんだって、すごいねえ
・お母さんも〇〇大学にストレートで入ったんだから、あなたも頑張れば入れるわ
一番嫌なのは兄弟との比較です。兄弟というのは全くの他人ですから、同じように育ててもお姉ちゃんと同じことができるはずがないんです!それぞれの個性があり、よいところがあるのでそれを認め、お子様にあった声掛けをしてあげましょう。
ネガティブな言葉
・志望校下げないと受からないんじゃない?
・この時期にこれしか得点とれないの…
・成績伸びないね
・入試まであとちょっとしかないのに、まだこんな問題もできないの?
お子様からしたら「わざわざ言われなくても自分が一番わかってるって!」と言いたくなる言葉ですね。このような言葉で追い詰められたら、勉強が手につかなくなってしまいます。
テストや過去問の点数にまで目を配るのであれば、
・どこを間違えたのか
・どうやったらそれはできるようになるのか
を一緒に考えてあげましょう。
もちろんお子様と二人だけでは解決しない場合は、塾や学校の先生に相談する必要があります。お子様が相談したがらない場合は、保護者様のほうでちょっと強めに「今相談しておいたほうがいいよ」と提案してください。
過干渉も逆効果
・休憩時間長すぎ。入試直前なのにだらけちゃって…本当にやる気あるの?
・受験にいっぱいお金出しているんだから、ちゃんと成果出してよね
ダラダラしているように見えるけど、それはたまたまだったのかもしれないですよね。
またお金のことは、お子様も受験に費用がかかることは知っていると思います。
わかりきっていることを言われるのは本当に辛いですし、ストレスがたまってしまいます。
保護者様が言いたくなるのはお子様のためであることはもちろん分かっていますが、あまり口出しをせず、じっと見守るというのも重要な役割です。
これだけは絶対にやってはいけないこと 2つ
無関心
・自分の志望校のことを全く知らない
・入試制度などを理解していないので、話が通じない
・模試の判定しか興味がない
親の無関心は子どもを不安にさせます。「こんなに頑張っているのに認めてくれないんだ」という気持ちにさせることは、今後の人格形成においてマイナスでしかありません。
志望校の相談などには積極的に参加し、「〇〇ちゃんは本当にがんばっているね」と言葉に出してほめてあげましょう。
兄弟間の不公平
・兄は私立OKだったのに自分は国立しかダメ
・兄は奨学金借りていないのに、自分には「もうお金ないから大学行きたいなら奨学金借りていきなさい」と言われる
こういう不平等があると、下手すると一生禍根が残ります。上のお子様がOKだったことは、余程のことがない限りは下のお子様もOKにしてください。
もしくはきちんとお子様が納得するまで話をし、気持ちの整理をつけられるようサポートしてください。
まとめ
子どもはいくつになっても褒められたいのです。保護者様もお子様の幼少期はいっぱい褒めて育てたことでしょう。それは自分の背丈をはるかに超えた高校生になっても変わらないのです。お子様の頑張りを認め、励まし、やる気を引き出してあげてください!
お子様が褒められて一番うれしいのは…保護者様なのですから。