皆さまこんにちは!武田塾ひたち野うしく校です。
前回は三者面談の目的や事前にすべきことについてお話しましたが「実際にはどんな話をするんだろう?」面談の内容が気になっている方もおられると思います。三者面談で話題となる内容は、学年によって大きく違います。そこで今回は中学校・高等学校の学年別の話題についてお話したいと思います。
中学校
1年生 学校生活・定期テスト
学校生活
基本的には小学校で行っていた面談と変わりありません。まずは学校での様子、授業中の態度、部活動についてのお話があります。また、初めて中学校に上がるお子様をお持ちの保護者様にとっては、中学校の雰囲気や先生との距離感をつかむ場でもあります。面談の前後にお時間がありましたら校舎内を見学し、教室や掲示物を見てみるのもよいでしょう。
定期テスト
小学校の時にはなかった定期テストの結果(学年順位)については
・どのように捉えたらよいのか
・今後どうするべきか
についての説明があると思いますので、しっかりと聞いておく必要があります。
内申点
先生のほうからお話がないようだったら、保護者様のほうから質問をするとよいでしょう。「中1から内申点なんて聞く必要ある?」と思われるかもしれませんが、これがとても重要なのです。内申点は公立高校、私立高校ともに必要となります。また3年生から頑張るのではあまり意味がなく、1年生からの積み重ねが重要なのです。よって早いうちからお子様にも意識してもらったほうがよいでしょう。
2年生 部活動・行事
部活動や学校行事の充実
2年生は部活動や学校行事でとても忙しい学年となります。3年生が1学期で引退し2学期からは1年生を引っ張っていく立場となるためやりがいがある一方、色々なプレッシャーを抱える時期でもあります。また学校行事では2年目という心の余裕もあり、クラスで一致団結し充実したものを作り上げたい、と盛り上がります。
中だるみ
学校生活に慣れ部活動や学校行事が充実する一方、悩みや疲れをためてしまい、学業が疎かになるといった中だるみが起こりやすい時期です。面談では学校での様子、学業への意欲、宿題の提出状況について話し合いが行われます。
進路
すでに志望校が決まっている場合には早めにお伝えしておいたほうがよいでしょう。特に部活動で進学する私立高校を決めている場合には注意が必要です。
野球部や吹奏楽部で実績のある私立高校(仮に私立A高校)では、それらの部活に入るには中学時代に実績を上げておかないと入部できない、というシステムになっています。よってそれを知らずに「吹奏楽部に入りたいから私立A高校へ行きたい」と勉強をがんばっても、一般入試で入った生徒はその部活動に入れません。
自分の行きたい高校については、早めに先生からお話を聞き、下調べしておく必要があります。
3年生 志望校・高校受験
進路希望
三者面談の前に進路希望調査を実施し、志望校とお子様の成績を照らし合わせて資料を作成します。
・志望している高校に必要な内申点
・合格の見込み
・志望校の変更
など、色々な角度からお話があります。志望校を下げる提案があった場合、「子供の進路をかなえてやりたい」という気持ちからその場では受け入れられず動揺することもあるかもしれませんが、ひとまずお話に耳を傾けましょう。
県立高校
内申点の扱いが高校によって差がありますので、その仕組みを理解しておくことが重要です。もし疑問点があったらその場で確認をするとよいでしょう。
推薦入試
出願時期が早いため、その可能性がある場合は早めに先生に伝えておく必要があります。高校によって出願条件が違いますので、そのあたりも先生に確認しておくとよいでしょう。
高等学校
1年生 進路・文理コースの選択
学校生活
学校生活について、学校でのお子様の様子の説明があります。また何か困ったことや辛いことがないか質問されます。
中学校と違い、勉強も格段に難しく進度も速くなったので戸惑いを感じているお子様も多くおられるので、気になる点がありましたら学校での様子を詳しく聞きましょう。
進路
進路について、現時点でどのように考えているのか聞かれます。
オープンキャンパスも1年生のうちから積極的に参加するよう勧められます。自分が行きたいと思っている学部以外にもいろいろとみておくとよいでしょう。
文理コース選択
多くの高校では2年生で文系・理系が分かれるため、1年生の冬にはすでに希望調査が行われます。よって先生から「文系か理系か」「将来就きたい職業」「行きたい大学や分野」について聞かれますので、ある程度話せるようにしておきましょう。
文系理系を選択するだけでなく、さらに学ぶ科目を選択しなくてはいけません。例えば理系でしたら「物理と化学」「化学と生物」など理科2科目を選択するのですが、まだ習っていない科目を選択するというのはかなり難しいです。そういった質問をすると、先生は具体的な例を交えて教えてくれますのでどんどん聞きましょう。
2年生 志望校・学部学科の選定
学校生活
学校行事や部活動でいろいろと活躍する学年です。楽しくやりがいがある一方、人間関係で悩み一人で抱え込んでしまっているお子様もいらっしゃることでしょう。ご家庭でそんな兆候がみられたら、先生にそれとなく聞いてみるとよいでしょう。
オープンキャンパス
希望する学部学科や具体的な志望校について聞かれますので、面談の前にある程度絞り込んでおきましょう。オープンキャンパスに行くことも勧められます。
またパンフレットを見ただけではよくわからないことは質問をするとよいでしょう。
「〇〇学科ってどんなところですか?」
「理学部と理工学部の違いは?」
「そこに行くと将来、どのような職業に就くことになりますか?」
「取得できる資格はどんなものがあり、この資格があると何になれますか?」
先生はいろいろな資料をそろえているので、様々な質問にもきちんと答えてくれます。
3年生 受験大学の決定・受験方法の確定
推薦入試
推薦入試には、1学期の面談で必ずその意思を伝えましょう。
推薦入試には指定校推薦、公募推薦など様々な種類があります。
指定校推薦は校内選考がありますので、その締め切りに間に合うように応募しないといけません。評定値の算出方法や評定平均の下限、出席日数の規定など大学によって違いますので、先生によく確認をしましょう。
指定校推薦で合格した場合には、その大学に絶対に行かなければなりません。もし先生から「この大学から指定校推薦が来ているけど、行きたい?」と勧められることもありますが、本当に後悔しないか、また自宅から通えないところに大学がある場合、一人暮らしになっても費用面で問題はないか、よく考えたから返事をする必要があります。
AO入試
AO入試は10月ころに選考試験があるので、夏休みにはAO入試の対策をする必要があります。試験は大学によってさまざまで、学科試験、小論文、面接などがあります。自分の行きたい大学がどのような試験なのかを調べ、小論文や面接があれば先生にお願いする必要がありますので、早めにお伝えしておいたほうがよいでしょう。
一般受験
・志望校の確認(第一志望から滑り止めまで)
・浪人の可否
・自宅通学or一人暮らし
・奨学金
・共通テストの出願スケジュール
などが話し合われます。お子様と意見が割れてその場では決められなかった、なんてことにならないよう、三者面談の前にご家庭内で意見を統一しておく必要があります。
まとめ
三者面談と聞くと「どんな話をすればいいの」「なんか面倒」といったマイナスイメージを持たれがちですが、事前にどのような内容かが分かっていればさほど身構えるようなことでもありません。年に1-2回と数少ない三者面談、お子様の進路選択に有意義なものにしていきましょう!
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