皆様こんにちは!武田塾ひたち野うしく校です。
国立大学は安いけれども、科目が多くて大変…そんなお悩みを抱えている方も多いかと思います。そんな方向けに、今日は東京海洋大学をご紹介いたします。
この大学の知名度はあまり高くないかもしれませんが
・難関校レベル
・前期日程だけど受験科目が少ない
・東京23区内と立地がいい
といった、大変魅力のある大学です。
また「さかなクン」が東京海洋大学名誉博士/客員准教授であることでも知られています。
「海洋大学」と聞くと「バリバリの理系じゃん」「船になんて興味ないし」と思う方もいらっしゃると思いますが、この大学は文系科目だけで受験できる学科もありますし、食品生産科学科など、船とはあまり関係のない学科もあります。
所在地
品川キャンパス
東京都港区港南4-5-7
JR品川駅から徒歩10分
越中島キャンパス
東京都江東区越中島2-1-6
JR越中島駅から徒歩2分
キャンパスは2つに分かれていますが、どちらも東京駅からすぐの立地で、とても交通の便のよいところです。品川キャンパスなら、牛久市にお住まいの方でしたら常磐線で品川まで直通の電車があるので乗り換えなしで行けますね。
大都会にありますがキャンパス周辺は落ち着いていて、娯楽施設が多いというわけではありません。
よって
・日中は勉学に励みやすい
・大学が終わったあとは渋谷や池袋などにすぐに遊びに行ける
という好立地にあります。
偏差値
河合塾の情報によりますと
2021年度 偏差値・入試難易度
<共通テスト> 得点率 67% - 82%
<偏差値> 50.0 - 60.0
偏差値 学部 学科
60.0 海洋生命科学部 海洋生物資源学科
57.5 海洋生命科学部 食品生産科学科
55.0 海洋資源環境学部 海洋資源エネルギー学科
55.0 海洋資源環境学部 海洋環境科学科
55.0 海洋生命科学部 海洋政策文化学科
52.5 海洋工学部 流通情報工学科
52.5 海洋工学部 海洋電子機械工学科
50.0 海洋工学部 海事システム工学科
となっております。
主な同レベルの理工系の大学
東北大学 (宮城県)60.0 ~ 57.5
筑波大学 (茨城県)60.0 ~ 55.0
千葉大学 (千葉県)60.0 ~ 50.0
九州大学 (福岡県)60.0 ~ 52.5
埼玉大学 (埼玉県)55.0 ~ 50.0
これらの大学はいわゆる「難関大学」の部類です。よって東京海洋大学も同レベルなので難関大学と言っていいでしょう。
ではどうして東京海洋大学が入りやすいんでしょうか?
私立理系と同じ科目で受験できる
東京海洋大学は、実は個別学力検査の受験科目が少ないのです。他の同レベル大学のほとんどが「英語」「数学」「理科2科目」であるのに対し、東京海洋大学は「英語」「数学(数Ⅲはなし)」であったり「数学」「理科(1科目のみ)」であったりするので受験生にとってかなり負担が少なくなります。(※共通テストでは国語と社会も必要となります)
文系でも受けられる
海洋工学部 流通情報工学科の受験科目には、文系の方でも対応できる科目選択があります。
〇共通テスト
・国語
・地歴公民
(世A、世B、日A、日B、地理A、地理B、現社、倫理、政経、倫政経から2)
・数学(ⅠAⅡB)
・理科(物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎から2)
・英語
〇個別学力検査
・英語
・数学(ⅠAⅡBまたはⅠAⅡBⅢ)
「数Ⅲを選択しなくてよい」「理科が基礎科目だけでよい」「地歴公民2科目でよい」
というのは、文系だけれども理系に行きたい人にとってはかなり朗報だと思います。
沿革
東京海洋大学という名称は聞きなれなくても、「東京商船大学」や「東京水産大学」は聞いたことがあるという方も多いと思います。実は東京海洋大学はこの二つの大学が2003年に統合して誕生しました。
学部・学科紹介
※()内は2021年に募集した人数です。
品川キャンパス 海洋生命科学部
〇この学部を選んだ理由〇
・海洋生物に興味があり、深く探求したいから
・国際交流を推進しており、研究の幅を広げることができるから
・食品開発に携われるから
・食品について広く深く学べるから
海洋生物資源学科(募集人数:68名)
〇学科の特色
魚類だけでなくクラゲやサメなどの水生生物に興味のある人が集まっています。また釣りが好きな人が多いです。
〇学べること
・水生生物、魚介類の体のしくみ
・水生生物の飼育技術
・生物資源
・バイオテクノロジー
・ゲノム科学
食品生産科学科(募集人数:55名)
〇学科の特色
女子が7割で、海や魚が好きというよりは食品全般に興味がある人が集まっています。水産物をはじめとした食品の製造について広く学びます。
〇学べること
・食品の物性
・保存方法
・冷凍工学
・微生物の利用
・食品加工
海洋政策文化学科(募集人数:40名)
〇学科の特色
海洋の利用と管理の望ましいあり方を実現するため、政策と文化を論じ実践します。高校で文系だった人もいるので、得意とする教科が異なり、互いに刺激しあって学んでいます。
〇学べること
・海洋政策
・海洋産業
・沿岸域、海洋管理
・マリンスポーツ
品川キャンパス 海洋資源環境学部
〇この学部を選んだ理由〇
・海底資源の勉強がしたかったので、練習船を保有している大学を選んだ
・英語教育が充実
・1ヶ月乗船実習など、実践的な技術や経験を得られる
・日本のエネルギー事情を変えることができる海底資源探査
海洋環境科学科(募集人数:62名)
〇学科の特色
主に生物について学ぶ海洋生物学専攻と海流などを学ぶ海洋学専攻があり、海洋の生物資源や海底、海中資源などの中から、興味のあるものを選んで学べます。
〇学べること
・気候変動
・地球温暖化
・環境保全
・海流
・海洋生態系
海洋資源エネルギー学科(募集人数:43名)
〇学科の特色
環境保全を前提とした海洋・海底の探査・利用・開発について学びます。
〇学べること
・海底資源開発、探査技術
・再生可能エネルギー
・地震活動、津波
・微生物、バイオマス変換
・化学センシング技術
越中島キャンパス 海洋工学部
〇この学部を選んだ理由〇
・航海士の資格が取れる、全国に2つしかない大学
・海洋開発ロボットの研究
・他大学の工学部とは違うことができる
・1年次と2年次に船舶実習がある
海事システム工学科(募集人数:59名)
〇学科の特色
船の運行管理や海事工学の精鋭となることを志す生徒が多いです。
〇学べること
・船舶運航
・船舶工学
・海上交通システム
・海洋気象学
・国際法
海洋電子機械工学科(募集人数:59名)
〇学科の特色
メカニズムが好きな人が多く、落ち着きと面白さを持ち合わせた、一緒に授業を受けていて心地よい人が多い印象です。1ヶ月の乗船実習では船酔いする生徒も多いですが、皆で乗り越え、共同生活をすることで団結力が高まります。
〇学べること
・エンジン
・動力システム
・電気、電子機器
・省エネ技術
・環境対策技術
流通情報工学科(募集人数:42名)
〇学科の特色
生産、流通、消費をロジスティクスに学ぶ学科で、少人数体制による理論と実践を重視した授業が行われています。工学系・情報系・社会科学系を融合しているので幅広い知識を習得できます。
〇学べること
・ロジスティクス
・物流管理
・交通経済
・流通経営
・数理情報
以上、大変ざっくりではありますが東京海洋大学の魅力について書きました。
海に関することが好きな人はもちろん、食品関係やロボットなどの工学、また海洋気象学などに興味がある人にもおすすめな大学でしたね。
まだまだお伝えしきれていない魅力がたくさんありますので(クルージングやフレッシュマンセミナー、気になる就職情報など)またの機会にご紹介させていただきます。