皆様こんにちは!武田塾ひたち野うしく校です。
今日は土浦市にある土浦第一高等学校についてお伝えしたいと思います。
土浦第一高等学校(以下、土浦一高と書きます)は、明治30年(1897)に創設され今年で創立125周年を迎える県内有数の伝統校で、卒業生は政治、経済はもとより、医療や芸術分野など国内外の多方面で活躍しております。
また「高校生クイズ」に度々出場しているので、そこで名前を知った方もいらっしゃるかもしれません。
所在地・交通アクセス
所在地
茨城県土浦市真鍋4丁目4番2号
アクセス
■土浦駅から約2.3km
〇自転車で約15分
〇バスで10分(土浦駅西口4・5番バス乗り場より路線バスにて「土浦一高前」下車
■つくば駅から約10km
〇バスで28分(直行便)
つくば駅・土浦一高間の直行便が朝3便・夕2便運行中
〇つくば駅-土浦駅間、土浦駅-土浦一高前間のバスは多数運行
■研究学園駅から約13km
〇バスで50分
研究学園駅から土浦一高への直行バスが朝2便、夕2便運行中
土浦駅から来る生徒の大半は、駅前に駐輪場を借りて自転車通学しています。
駐輪場は、人気のある場所はすぐに埋まってしまうので、入学が決まったらすぐに申し込みをしたほうがよいでしょう。
また、歩いても25分~30分くらいで土浦駅に到着するので、バスを待たずに徒歩で帰宅する生徒も割といます。
教育理念
入学式で、新入生は
「NoblesseObligeノブレスオブリージュ(高き位に重き務めあり)」
という言葉を教えられます。
(才能や環境に恵まれた者は、より良い社会を築くために常に高い「志」を持って努力する責務があります、という意味)
土浦一高ではその教育理念のもと「自主」「協同」「責任」を校訓とし、次代のリーダーにふさわしい人間力の育成のために様々な教育活動を行っています。
授業
授業第一主義
一分一秒を大切にする授業(60分間授業)
・高レベルで密度の濃い授業を展開
・難関国公立大学や医学部への進学に対応したレベルの高い授業
・幅広い教養を身につけるために、2年生までは全生徒がほぼ同じ科目を学習
➡文理分けは3年生から
・生徒は予習・復習を確実に行う(頻繁に小テスト実施)
・ほぼ毎月実施する考査で学力の定着度を把握
・年10回の土曜講座
学校の授業が難関校を目指すレベル生徒向けなので、それをしっかりと聞き、課題をこなしていけば塾なしで最難関校(東大含む)に合格できるとのことです。
授業時間の確保
自習なし
土浦一高では授業が自習になることはありません。
急遽先生が来られなくなった場合も時間割変更をしてすべての授業が行われるようにします。
60分授業の確保
60分授業の時間確保のため職員朝会や朝のSHRは行わず、8時25分からすぐに授業開始となります。なお、学年によっては8時15分から「朝学習」を行い、1時限目授業がすぐに授業モードになるようにしています。
台風・大雪でも休校しない?!
以前、大雪などで常磐線が止まってしまったことがあり、近隣の高校では前日から休校とっていたのですが、土浦一高だけは「安全を確保しつつ登校すること」と指示されました。
課外授業
夏期課外
夏季休業中(前半期)には全学年を対象に授業補完のため、国数英中心に夏期課外授業を実施しています。また学年によっては夏季休業中(後半期)や冬季休業中等に課外授業を実施しています。
希望者課外
・筑波大・東北大進学研究会(TT研)
・基礎力養成課外
・東京大学進学研究会(東大研)
・医学部進学研究会(医学研)
参加を義務付けられているわけではないのですが、同じ大学を志す者同士が学び合うことで進学意識が向上するとともに、大学入試の問題分析などにより学力の向上がはかれます。
一高スタイル
主体性
学習面だけでなく部活動、学校行事活動などすべての面で求められる主体的、能動的な姿勢、そしてチャレンジし続ける土浦一高生の姿勢を「一高スタイル」と呼んでいます。
よって一高祭(文化祭)などの行事は全て生徒が取り仕切り、先生はほとんど口出しをすることはありません。
創立時から現在に至るまで、時代が変わっても校訓である『自主』の気風がしっかりと根付いており、生徒も教師も「一高スタイル」の継承にプライドを持って取り組んでいます。
学年色
赤・青・緑の学年
ジャージや上履きの色が学年別に赤・青・緑に分けられている高校は多いと思いますが、土浦一高では各学年を「赤の学年」「青の学年」「緑の学年」と呼んでいます。
こうすることにより学年間にいい意味での対抗意識や緊張感が生じ、学年独自の創意・工夫や指導力を引き出し、学校の活性化と一高発展の大きな原動力となっています。
行事も学年ごとに決定
サマースクールや芸術鑑賞などの学年行事は、それぞれの学年が実施の有無も含めて企画・運営を行っています。各学年は,学習指導、進路指導、生徒指導、特別活動において、学年色を出しながら魅力ある一高生作りを目指しています。
(例)携帯電話の使用方法も生徒が決める
入学して間もない頃、学校生活の中での取り決めは生徒自身が行うものもあります。例えば携帯電話の使用についても「通話」「LINE」「ゲーム」それぞれについて学校での使用はOKか、OKだとするとその時間帯はいつか、などの取り決めをアンケートによって生徒自身が決め、学年統一の意見とし、それに違反した場合は没収などの措置が取られます。
※連絡事項は教室内の掲示板に
授業に関する連絡事項はもちろん、保護者向けの案内も基本的には教室の掲示で済ます場合が多いため、生徒はそれらを写真に撮って親に見せる必要があります。よって携帯電話が全面的にNGということはありません。
サマースクールは生徒主体で決める
サマースクールは、修学旅行がない土浦一高にとって唯一の団体旅行です。
(※実施しない学年もあります)
一応「2泊3日の勉強合宿」ということなので、各自参考書を持参することになってはいるのですが、自由時間もかなりあります。
先生が学年で
・サマースクールを実施するかどうか
・日程
・だいたいどのあたりに行くか(バスや宿泊先の手配は先生)
を決めると、そこから先はクラス単位で生徒主体で決めることができます。
[例]数年前の1学年の場合
先生が「サマースクールは1年の夏、行先は二日目尾瀬」と決めたら1日目と3日目のレジャー(遊園地や博物館など10か所から選べる)をクラス単位で決めます。
また宿泊先のペンションは、クラス単位で貸し切り(男女別なので1クラス2棟)でした。
先生は先生だけで1棟貸し切りをしているので、のびのびと過ごせたそうです。
土浦一高生とは
みんな大人びている
土浦一高生は、精神年齢が高いように思います。その理由は、各中学校の最上位層が集まる高校であることが関係していると思います。その生徒たちは、中学校でも生徒会役員や部長、委員長など、人の先頭に立ちまとめる役割を担っていた経験があります。それゆえ、人をまとめることの大変さも経験しており、その経験が心を成長させているのではないでしょうか。
よって、行事には皆が協力的で全力で取り組みます。また、他の高校ではイジメの対象となるような生徒もこの学校では「こういう人もいるよね」と受け入れられ、イジメに発展することはないようです。
(そもそも休み時間も普通に勉強をしているので、そんなことをしているヒマがないのだとか)
恋愛事情
彼氏・彼女がいる人は普通にいます。(文化祭などに行くと手を繋いで歩いているのを見かけたりします)
でも「デートは図書館で勉強」ということは珍しくないようです。しっかりとした目標を持っているから、恋人ができても自分のやるべきことを見失わず、勉学と恋愛を上手に両立させているように思います。
まとめ
土浦一高についてまとめてみましたが、いかがでしたか?
生徒たちは「NoblesseObligeノブレスオブリージュ(高き位に重き務めあり)」
という言葉の重みをしっかりと受け止め、常に意識を高く持って行動しているようです。
(実際、公共の場で大騒ぎをして困る、といった苦情はあまりないようです)
なお、今回お伝えしきれなかった「進学実績」については、次の記事でお伝えできればと思います。