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【心理学21】集中するためのコツ~ツァイガルニク効果など~

 

集中するコツ

集中力 女生徒

受験生のみなさん!こんにちは!今までにない超個別指導の武田塾広島校です。

今回は、集中力の話しです。

ブログで、何回か「人間の脳は忘れることが得意」ということを書いていて、
生きるために必要な情報は長期記憶になるけれども、受験に必要な英単語などは、
必要でないと脳に判断され長期記憶にするためには、何度も何度も繰り返し
覚え、こんなにしつこく来るのだから必要な情報に違いないと脳に判断
させるようにするということを書いてきました。

そして、なかなか集中できないということがあると思うのですが、
この「集中できない」という状態は、じつは脳科学的には、いたって普通
のことというではありませんか!覚えにくい、集中しにくい、このような脳と
上手につきあっていかなければなりません。

脳にとって、集中しているときのほうが危険な状態ということですが、
どういうことなのでしょうか。

それは、生命を維持し子供を守るためです。
たとえば、あなたがいまいる場所の近くで火事が起こったとしましょう。
でも、あなたは目の前の作業に夢中になっていて、それに気づかない、
作業をやめる気配がない・・・・・・。
これでは火事から逃げ遅れて最悪の場合、命を落としかねません。
もう1つ別の場面を考えてみましょう。
隣の部屋で自分の子供が泣いている。でも、あなたは作業に没頭していて
一向にそれに気づかない・・・・・・。
これでは子供の重大な異変にも気づきことができず、
手遅れになってしまうかもしれません。

このように1つのことに集中しすぎてしまうと、生命や子孫を維持する
うえで重大な危機にさらされてしまいかねません。
だからこそ、脳はさまざまな異常を検知すべく、1つのことに
集中しにくいシステムになっているのです。
異常の検知とは、脳が周囲の状態をつねに監視し続け、それまでとは
違ったおかしなことを発見するシステムです。
たとえば家にいるとき、それまでと同じ状態が続けばとくに何も検知しない
けれど、どこからか焦げたような臭いがしてきたらすぐさま検知して、
「何かおかしいぞ!」と警報を鳴らす。
これを行っているのが、大脳の内側面にある「帯状回」という部分です。
ここで「矛盾の検出」をし、脳に注意をうながすのです。
視覚や聴覚を通して得た情報に何か異常がないかをここで照らし合わせ、
考える。そして、異常が検出されたら、「何か変だぞ!?」という
情動を脳内に引き起こすのです。
つまり、人間は注意散漫なほうがむしろ正しい状態なのです。
要はもともとが散漫になるようにできている。
早くやらなければと焦れば焦るほど逆に集中できないのは、
焦って緊張が増すことで、より帯状回がまわりのものごとに過敏に
なってしまうからなのです。
とはいえ、そんな脳のあるべき状態を逸脱してでも集中しないと
仕事が終わらない。ここぞという場面で集中したい。
そんなときは、どうすればいいのでしょう。

それには、集中を散らす原因である帯状回を刺激しない環境を人為的に
つくることが第一です。
「警報装置」を作動させる要因をできるだけ排除するというわけです。
集中力を高めるには、脳を鍛えるのではなく、脳が散漫にならないような
環境を整える。そんな発想が、集中力を手っ取り早く高めるためのコツと
なってきます。

※集中を乱す敵を視界から排除しよう
なんといっても効果が大きいのが、インターネットを切ってしまうことです。

メールとSNSなどは、人間の集中力を妨げる大きな要因なので、
見るのは、朝の10時と夕方の4時とか、マイルールを決めて、
それ以外の時間帯は見ないようにするといいです。
雑誌や漫画などもそばに置かないようにしましょう。
テレビなども消してしまいましょう。

前述の通り、焦れば焦るほど脳の帯状回が緊張を増してまわりの状況に
過敏になり、むしろ集中しにくい状態になってしまうことが人間には
よく起こります。ということは、
帯状回が緊張状態にならないようなリラックスできる快適な状況を
つくってあげれば、自然と集中力が高められるということでもあります。
部屋の温度を暑すぎても寒すぎても集中を妨げる原因となるので、
適温にすることが重要になってきます。
また、香りも帯状回の緊張を和らげるのに一役買ってくれます。
勉強の合間に少し香水を体に振りかけてみたり、アロマオイルを
部屋に充満させたりします。
一説によると、集中力を高めるには柑橘系の香りがよいとされています。
ですから、勉強中にレモンティーやオレンジジュースを飲んでみるのも
いいかもしれません。ただ、香りの好みは人それぞれなので、まずは
自分がもっともリラックスできる香りという基準で選ぶのがいいでしょう。
また、音が聞こえないと勉強に支障が出るという場合は、
音を遮断するのではなく、環境音を流すという方法もあります。
たとえば、波の音や風の音などです。
人工的な音でなく、古来、自然界にある音を流すことで、
より集中した状態で勉強できるはずです。
実際に作業効率を上げるために、オフィスのダクトから
環境音を流している会社もあるくらいです。

 

ツァイガルニク効果~キリが悪いところでやめる

 

受験生のみなさん!こんにちは!今までにない超個別指導の武田塾広島校です。

先日のブログで集中状態に入りやすい環境をつくる方法について書きました。
でも、いざ集中状態に入れたとしても、その集中はいつか途切れるものです。
そして、ひとたび集中が切れると、再び集中状態に戻るのが難しかったりします。

たとえば、英語の勉強に没頭し、キリのいいところまで終わったので、
いったん休憩することにしました。
ところが、お茶を飲んだり人と話したりSNSをチェックしているうちに、
勉強を始めるのがだんだんおっくうになってくる。
そろそろ勉強を再開しなくちゃ。でも今日はけっこうがんばったから、
もうちょっと休んでもいいか。そんなせめぎあいを何回か繰り返した末に
なんとか勉強を再開したときには、休憩に入ってから相当な時間が経過していた。
しかも、いざ再開したものの、どうにもヤル気が乗ってこない・・・・・・。
これと似たような経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
キリのいいところで勉強をやめたら、せっかくの集中もそこでプツンと切れて
しまう。これを解消するには、いったいどうすればいいでしょうか。
答えは「勉強をやめるときは、あえて”キリの悪いところ”でやめる」ことです。
いったいどういうことなのでしょうか。
以前、あるテレビ番組で、受験に成功した高校生や大学生が彼らの勉強法を

話していることがありました。すると多くの人が、
休憩したり寝るために勉強を離れるときは、キリの悪い中途半端なところで
やめていたのです。
問題集はキリのいいところまで解かないで、あえてハンパなところでやめる。
たとえば大問を終えてからやめるのではなく、(1)~(5)ある小問のうち
(3)を解いている途中でやめてしまうという具合です。
こうすることで、ごく自然にまた勉強を始められる。
受験に成功した人の多くは、こうした工夫を日々繰り返していたのです。
休憩しているあいだも問題集のことが完全には頭から離れず、
頭の片隅で解いている途中の問題のことを考えてしまう。
まさにパソコンのスリープ状態に近いかもしれません。
表面上は停止しているように見えつつも、バックグラウンドでは動いている状態
です。いざ勉強を再開すると、頭の片隅で気になっていただけに、
ごく自然にまた勉強しに向かえるし、中断前の集中状態にもすんなり入れるという
わけです。
このように、やりきったことよりも達成できていないことのほうが、より強い
印象として残るという現象を「ツァイガルニク効果」と呼びます。
そしてじつはこれ、集中力が高いといわれる人ほど実行していたりするということ
です。

この”キリの悪いところでやめる”というのは、本当に学校で教えるべきではないか
と思うくらい、効果的な方法だと思います。

 

人目に付く場所で勉強する

自習室

受験生のみなさん!こんにちは!今までにない超個別指導の武田塾広島校です。

今回は、人目につく場所で勉強するほうが集中できて持続もできるという話しです。

これについては、ある企業が行った子供の勉強についての調査があります。
子供の勉強は、個室より家族が出入りするリビングでやるほうが効率が上がる
という調査結果が出ています。なぜかというと、親や家族が見ている場所には、
勉強をやらなくてはいけないという緩やかな圧力がかかっているからです。
なんとなく勉強をしないといけない気持ちに自然となるし、さぼろうという気にも
なりにくい。
そしてこれは当然、子供だけではなく大人にも当てはまります。
では、大人にとって、人目につく場所=やらなければいけないという緩やかな圧力
がかかる場所とは、いったいどこでしょうか。
まず思い浮かぶのが、カフェやファストフード店です。カフェなら他に仕事をして
いる人は多いですし、飲食物を注文して(お金を払って)その場所にいることを
考えると、なかなかダラダラとはしなくなるものです。
ファストフード店は騒がしい場合も多いですが、裏を返せば、それだけ
”人目が多い”ということでもあります。いったん集中状態に入ってしまえば、
意外に作業に没頭できるものです。あまりに騒がしさが気になるようなら
耳栓をつけるのもいいでしょう。
受験生なら、塾などの自習室を利用するのもいいでしょう。
図書館という手もあります。自分以外に勉強している人がいるところを利用する
のがいいでしょう。同じ目標を持って勉強している人がいるところが自然に
やらなければいけないと思える場所になるのではないでしょうか。
やり始めると人間はどんどんヤル気になっていくものです。
脳は燃費の悪い臓器で働かせるにはかなりの酸素や栄養が必要です。
何か新しいことをするときには、相当なエネルギーが必要になります。
だから、脳としては余計なエネルギーがかからないように、
なるべくいましていることを変えたくないのです。
いましていることをできるだけ継続しようとするし、逆に新しいことを
しようとする際には何らかのブレーキがかかるようになっているのです。
逆に1度始めてしまえば、続けようという力が働くのです。
つまり、始めてしまえば、その後は苦もなくやり続けられるということです。
要はヤル気を起こさせるには、「とにかくやり始めること」が
何より重要なのです。
そのためにも、なんとなくでもやらなければいけない場所で勉強することです。

 

終わりに

 

今回は、集中力がどういう時に増すのかについていろいろお話してきました。

ぜひ自分の受験勉強に役立てて、見てくださいね!

 

今回の記事に関して、他にも勉強に関する悩みや不安がありましたらお気軽に武田塾の無料受験相談にお越しください。

お待ちしております!!

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