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受験生の勉強法4【方法記憶という魔法、べき乗の効果etc】

皆さんこんにちは!

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方法記憶という魔法

 

脳トレ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は、方法記憶について書きたいと思います。
方法記憶はとても奥深いもので、魔法の記憶とも言われています。
方法記憶をうまく利用すれば、勉強のとてつもない味方になります。


前にブログで、ある分野をきわめることができると、ほかの分野の
理解も簡単になるという現象学習の転移について書きました。
じつは、これは方法記憶による相互関連付け作用の結果なのです。


どんな分野でもそれを習得するためには、それを理解する方法
知る必要があります。理解の方法、つまりHow toですから、
これは方法記憶です。ある分野を習得するということは、
その分野の知識だけではなくて方法記憶までを自然に習得しているのです。


だからこそ、ほかの分野の理解を深めることができるのです。
方法記憶は覚えることも思い出すことも無意識に行われていましたよね。
知識や情報の記憶は意識して行うけれども、それに関連した
ものごとの理解の仕方は無意識に記憶されています。


つまり、人の意志にかかわらず、
方法記憶はいつでも勝手に作動しているのです。
ですから方法記憶は、思いもよらないところで、知らず知らずのうちに
絶大な威力を発揮してくれます。


将棋やチェスの名人は、試合のあとで対局中の盤面を完全に再現することができます。
それどころか、過去の何十試合分でさえ完璧に記憶していると言います。


天才的な記憶力ですよね。これは、名人が知識記憶や経験記憶だけでなく
方法記憶を同時に駆使して、対局中に出現した盤面をパターン化して記憶しています。
無意識のうちに分類・解析して法則性を見抜いてるということです。


その証拠に、対局していても絶対にあり得ないようなパターン

たとえば、素人が駒を適当に並べたような盤面になると、
名人ですらまったく記憶することができません。今までの経験でたくわえてきた
方法記憶が使えないのです。こうなると、名人の驚異的な記憶力も
もはや素人同然です。


このように、一見「天才的」と思える能力は、どんな場合でも
方法記憶がその源になっています。
天才を作っているのは方法記憶なのです。


数学がよくできる人は、試験中に問題の解き方がヒラメクと言います。
しかし、ただのヒラメキだけでは決して成績は伸びません。


やはり、問題の内容をきちんと理解して、設問パターンを正確に類型化してこそ
正しいヒラメキが得られるものです。驚異的な数学の発想力も、
その根底には必ず堅実な方法記憶が働いています。


こうした方法記憶は、どれだけ多くの問題を解き悩んできたかによって
たくわえられます。勉強もせずに楽をしてきた人が、あるとき突然ヒラメク
なんてことは決してありません。

公式そのものよりも公式の導き方(方法記憶)を覚えたほうが、
その公式を応用する能力が身につきます。公式の原理を理解しているからです。


一般的に、理屈もわからないまま公式を丸暗記している人は、
その公式を使って問題を解くのが下手なようです。どんな知識でも、
その理屈を理解して覚えることが大切です。


これは、理数系の科目だけに限りません。社会でも国語でも英語でも
同じことが言えます。歴史的な事実や、世界の国々の経済状況、
時代背景や人々の考え方などを理解すれば、多くの現象が根底では
つながっていることに気づくはずです。


記憶した量よりも覚えている知識を「いかに活用するか」という、
その応用方法を記憶することのほうが、何倍も重要なことなのです。


「天才は方法記憶が作る」ということを述べましたが、天才は実際には
天才でもなんでもなく、方法記憶を使って「要領よく記憶している」に
すぎません。個々の神経細胞の性能は誰の脳のものであっても
まったく差がないのです。もっと言ってしまうと、神経細胞自体の
能力は、人間でも動物でも昆虫でもほとんど差がありません。
脳は「使い方」しだいなのです。
すべては使い方=方法記憶にかかっています。

べき乗の効果

がんばる受験生

 

 

 

 

 

 


それでは、魔法の記憶「方法記憶」について、もう少し書いてみます。


今、「文」というものごとを覚えたとします。このとき同時に、


「文」というものごとの「理解の仕方(方法記憶)」も気がつかないうちに
脳に保存されましたね。だから、新たに「理」というものごとを覚えよう
としたときには、先の「文」の方法記憶が無意識のうちに「理」の理解を
補助して、より簡単に「理」を記憶できるようになります。

 

これは学習の転移と呼ばれる効果でしたよね。あたりまえですが、このとき同時に「理」の方法記憶もまた自動的に記憶されています。


しかし、脳で起こる現象はそれだけではありません。
じつは、あとから覚えたほうの「理」の方法記憶が、すでに習得した「文」
の理解をさらに深めてくれるのです。つまり、文と理の2つのものごとを
覚えると「文」、「理」、「文から見た理」、「理から見た文」という
ように、「ものごと」と「ものごとの連合」という全部で4つの効果が
生まれるのです。脳に保存された内容がたった2つであっても4つもの
効果が生まれるということです。
このように、次々に新しいものごとを覚えていくと、その効果は等比級数的
に増えていくことがわかりますね。実際に、一般的に
学習の転移には「べき乗の効果」があることが知られています。
つまり、勉強量と成績の関係は、単純な比例関係ではなく、むしろ
幾何算的な急カーブを描いて上昇するということです。
1、2、4、8、16・・・のように成績が伸びるのです。
今、成績が1のスタート地点にいるとします。そして、勉強の目標成績を
1000に定めたとします。そして猛勉強を始めました。
まず、勉強してレベルアップするとせいせきが2になります。さらに
猛勉強を続けて、もう1つランクが上がると、今度は成績が4になりますね。


こうして努力を続けていくと、成績は8、16、32と累積的な効果が
現れてきます。しかし、こんなに努力したにもかかわらず、現在の成績は
いまだにたった32しかありません。目標の1000に比べれば、
スタートの成績からほとんど上昇していないに等しい成績です。
おそらく多くの生徒さんは、この時点で
「なぜこんなに猛勉強しても成績が上がらないのか」
「私は才能がないのだろうか」と悩んでしまうでしょう。
もし1000の成績をもった周囲の人を見ると
とてもかなわないと思うはずです。
ほとんどの人は、この時点であきらめてしまいがちです。


しかし、その先、忍耐強く勉強を繰り返せば、成績は
64、128、256、512とみるみる上昇します。
ここまで血のにじむような努力をして、はじめて勉強の効果が目に見えて
確認できるようになるのです。
これが勉強と成績の関係の本質です。
残念ながら、勉強の成果はすぐには現れません。


脳力はあるときになって突然爆発するかのように現れるのです。
勉強を続けていると、目の前の霧が急に晴れたように視界が開けて、
突然、理解できると感じる瞬間があるはずです。


「努力の継続」こそが、もっとも大切な学習の心得ということです。
なかなか成果が現れないからといって、すぐにあきらめてはいけません。
周囲の成績のよい人達を見て落ち込む必要もありません。


努力と成果は比例関係にあるのではなく、等比級数の関係にあるのですから、
できる人達と自分の能力を単純に比べることはほとんど無意味です。
自分は自分。今は差があっても努力を続けていけば必ず成果が現れます。
勉強がつらくなったら、脳の機能は、べき乗効果であるという事実を
思い出して自分を鼓舞してください。
入試直前に成果が爆発的に出ることも少なくありません。

武田塾広島校では、もっとも効率的に志望校合格までの最短距離の
カリキュラムを組んで勉強していきます。

何のために勉強するのか

考える講師

 

 

 

 

 

 

 

 

 


受験生のみなさんは、毎日が勉強の繰り返しですよね。
勉強そのものが生活の中心になっています。
そのときにふと思う疑問。私も学生のときにいつも思っていた疑問。
「こんな勉強が将来何の役に立つのだろうか」と考えてしまいますよね。
古文の文法や微分積分法など覚えたところで、
自分の人生においてどれほどの意味があるのか?こう疑問に感じてしまって
も不思議ではありません。多くの受験生がそう思うでしょう。


実際に大人になって、こうした受験勉強をした知識のほとんどを
使うことはありません。知らなくてもふつうに暮らしていけます。


受験という制度があるから、勉強しなければならない。
それは、仕方がないと思ってる人も多いかもしれません。


各大学には人数制限がありますので、何かの基準で生徒を区別しなければ
なりませんし、そのための判断基準の1つとして、テストの成績を指標に
使っている。だから、勉強するしかないのだと思うと。
しかし、それだけでしょうか?


受験勉強で学ぶものは知識記憶だけではないのです。
勉強するということは「方法記憶」も同時に習得しているのです。
方法記憶は、天才的な能力をつくりあげる魔法の記憶です。
すべてのものごとの見通しをよくして、
総合的な理解力、判断力、応用力を高めることのできる記憶です。

 


たしかに、受験勉強をして得られる知識記憶は、社会に出てから
役に立たないもののほうが多いかもしれません。しかし、そのときに
学んだ方法記憶は、今後の人生のさまざまな局面で大きな助けになる
ことでしょう。


社会、家庭、娯楽、仕事、人間関係、こうした多様な側面をもった
自分の人生をより豊かにする湧泉こそ方法記憶なのです。


もちろん、方法記憶は受験勉強以外によっても習得できます。


受験勉強とは、学校教育で得られる知識の集大成の学習をしています。


小学生から高校生にいたる学習をする内容は、一朝一夕にできたものでは
ありません。教育文化の長い歴史にもまれ、じっくりと練られてできたもの
なのです。ですから、方法記憶に関しても、ゲームや遊びを通して
習得するよりも受験勉強を通して学んだほうがはるかに効率よく習得できます。


自転車の乗り方を覚えるときに、何度も何度も繰り返し練習することが必要
だったことからもわかるように、方法記憶の習得の過程で絶対に欠かせない
ものは「繰り返す努力」と「めげない根気」です。


努力と根気をもってことにのぞめば、
能力は「べき乗」の関数で伸びていきます。
こうした効果は誰の脳にでも約束されています。


できる人とできない人の差は、勉強するときのちょっとした工夫の差です。
勉強に関しては、きちんと努力すれば裏切られることは決してありません。
成果が約束されているのです。


勉強する時間の長さだけが重要なのではありません。
大切なのは勉強の仕方です。
効率よく勉強をして成果をあげましょう。

 

終わりに

今回は「方法記憶」についての記事を皆さんにご紹介していきました。

いかがだったでしょうか?

今回の記事以外にも勉強に関する悩みや不安があると思います。

もしそういった方がいましたら、武田塾は無料の受験相談を行っておりますので、悩みや不安を一緒に解決しましょう!

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