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今回は、小論文や面接を控える受験生のために、
『新型コロナウイルス感染症』
について、まとめてみました!
*新型コロナウイルス感染症に関する最新の情報は内閣官房のホームページをはじめとした公的機関の情報をご参照ください。
概略
「新型コロナウイルス感染症」という名前は、誰もが聞いたことがあるはずです。
面接/小論文に出題されたときのために、その問題点に焦点を当て、ぜひ、改めて考えたり、調べる契機にしてください!
コロナウイルスとは
図1:コロナウイルスのイラスト(NCBI[1]より引用)
そもそも「コロナウイルス」とは、ウイルスを大きく分類するための、「属」という分類の中のベータコロナウイルス属:コロナウイルスというウイルスです。
図1にあるように、ウイルス表面の「ぶつぶつ」(スパイクタンパク)を持つウイルスの総称です。このぶつぶつを使って、ヒトの細胞の表面に接着し、ヒトの細胞内に侵入することで、疾患を引き起こします。
同じ属(同じ見た目)のウイルスが原因となった有名な疾患にSARS(サーズ)という肺炎があります。
コロナウイルスの歴史
そもそもコロナウイルスが大きな脅威として、人類に認識された有名な出来事は2003年に遡る。中国南部の広東省を起源とする非定形性肺炎の世界的規模の集団発生である重症急性呼吸器症候群(SARS;severe acute respiratory syndorome)があります。当時は、およそ半年で終息宣言が出されたが、32の地域と国に波及し、8000人を超える症例が報告されました[2]。当時、WHOはこれを、SARS名付け、「世界規模の健康上の脅威」として、旅行勧告を行うことにしました[3]。
一方で、現在問題となっているCOVID-19の規模は、世界の累計感染者数は、4億8千万人以上(482,326,474人)累計死者数は、6百万人以上(6,127,440人)にも上ります[4]。
この事実は、今回の大流行(パンデミック;pandemic)が人類への重大な脅威となっている事実を物語っていますね。
感染者が多いことの問題とは
治療法や重症化予防ではなく、疫学(Epidemiology)の観点に着目してみましょう。
ニュースでは、感染者数が増えると医療資源、つまり病床や薬剤がひっ迫するといった事を耳にする。これを感染者推移から考察するために、SIRモデルという概念があります[5]。
SIRモデルとは、ヒトは病原体に対して、未感染の状態から感染を経ることで、免疫を獲得(aquire immunity)していく一連の流れの数理モデルです。
分かりやすい図があったので、引用してみましょう。
下の図は、横軸が経過時間で、縦軸が全人口のうちの割合を示したシュミレーションです。ヒトは、時間が経過するにつれて、青の感受性のある状態から、赤の感染を経て、オレンジの回復・免疫獲得状態(死者もここに含む)となります。
図を読んでみましょう。例えば、経過時間が25の時、感染者数は、60%ほどで、感染済みが30%ほどであり、今後感染するかもしれない人が、のこり10%ほどとなります。この図のシュミレーションの世界の中で、医療機関の病床数が、全人口に占める25%ほどだと仮定します。(現実の病床割合は不明だが、医療の人材や資源が全人口の100%を賄うには、全人口が医療従事者でもない限り不可能ですが。。)
この仮定に基づくと、横軸の経過時間20~35くらいまでは、病床数が足りず、医療資源が行き渡らないことを示しています。
図2:SIRモデル[6]
現実世界でも、類似の減少が起こったために、世界中で、医療崩壊が叫ばれたのです。
では、医療崩壊を解決するためには、どのような解決策があるでしょうか。
まず、一つとして、
図中の赤のピークを極力小さくすることが思案される。一方でこれは、赤の感染者が回復して生じる黄色人口が増えにくい状態である。そのため、より長い時間人類はこの感染症と戦う必要があります。
ほかの解決策として、
青色人口に赤人口を通らず、黄色に持っていく事ができれば、医療資源は、節約できます。
これこそがワクチン接種の意味です。
特殊なウイルスであることの問題
問題は、感染者数だけではありません。
ウイルスは、大きく内部にDNAまたはRNAを持ちます。
コロナウイルスは、RNAを1本持つRNA ウイルス(RNA virus)に分類されます。RNAウイルスは、一般に、変異が起こりやすいことが知られています。(オミクロン株やデルタ株と聞くのは、これが原因です)
これは、SIRモデルを元に考えると、いったん感染し、免疫を獲得したにもかかわらず、変異したウイルスには、もう一度、青人口として、やり直しになってしまいます。
解決策は?
解決策の一つとして、広島大学が、10日間で変異株に対する中和抗体の作成をする技術を開発しました。
標的のウイルスに対する特異的な中和抗体を作ることは、とても新しい技術であり、今後の実用化には、非常に期待が持てます。
現場では?
実際に、街中の病院では、どのような問題が生じているのでしょうか?
ニュースでは、「救急車のたらい回し」という言葉を聞いたことがあるかと思います。
これは、普段、ほかの病気のために、あけてある病床をコロナの入院患者のために使う事で生じる、本来受け入れられた急患を受け入れるベットがないといった現象です。
首都圏などで、多くみられているようであり、実際の医療現場はまだまだひっ迫していることが伺えます。
現場で働かれる医療者に感謝をしつつ、
感染防御に気を付けつつ生活していきたいですね。
参考文献(2022年3月29日現在に閲覧)
[1]NCBI
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/research/coronavirus/
[2]NIID国立感染症研究所https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/414-sars-intro.html
[3]WHO
https://www.who.int/csr/media/sars_wha.pdf
[4]Johns Hopkins University
https://gisanddata.maps.arcgis.com/apps/dashboards/bda7594740fd40299423467b48e9ecf6
[5]W. O. Kermack and A. G. McKendrick
https://royalsocietypublishing.org/doi/10.1098/rspa.1927.0118
[6]Rとパンデミックの数理モデル新型コロナウイルス(COVID-19)研究を例に
https://rpubs.com/ktgrstsh/tokyor84
[7]新型コロナウイルスの中和抗体/広島大学
https://www.hiroshima-u.ac.jp/news/64713
おわりに
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