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はじめに
今回のテーマは、「令和7年度、大学入学共通テストが変わる!数学編」です。
今年の春(令和4年度)から高校の学習指導要領が変わります。それに伴って、令和7年度から共通テストの内容も大きく変更されます。
今までも実施されている教科の中で、英語・国語・理科に大きな変化はありませんが、数学と社会には多くの変更点があります。また、新しく「情報」という教科が追加されます。
今回は、数学の変更点について詳しくお話していきたいと思います。
新高校1年生以下の皆さんは是非チェックしてください!
【共通テスト数学】現行科目と新科目の比較
現行の数学科目
数学 |
① |
『数学Ⅰ』、『数学Ⅰ・数学 A』 |
② |
『数学Ⅱ』、『数学Ⅱ・数学 B』、 『簿記・会計』、『情報関係基礎』 |
これまでの共通テストでは数学は計6科目あり、①、②のグループ内でそれぞれ1科目ずつ選択する方法がとられていました。それが令和7年度から以下のように変わります。
令和7年度からの新科目
数学 |
① |
『数学Ⅰ』、『数学Ⅰ・数学 A』 |
② |
『数学Ⅱ、数学B、数学C』 |
令和7年度の共通テストから数学は、『数学Ⅰ』、『数学Ⅰ・数学 A』、『数学Ⅱ、数学B、数学C』の3科目になります。①のグループでは、従来通り『数学Ⅰ』、『数学Ⅰ・数学 A』のどちらかを選択して受験します。一方で、②は『数学Ⅱ、数学B、数学C』のみになります。
『数学Ⅰ、数学A』について、従来は「数学A」の「図形の性質」と「場合の数と確率」の分野は選択問題でしたが、変更後は2項目に対応した問題が出題され、全ての問題に答えなければいけません。
『数学Ⅱ、数学B、数学C』では、必須の数学Ⅱに加えて、数学Bの「数列」、「統計的な推測」、数学Cの「ベクトル」、「平面上の曲線と複素数平面」の4分野の中から3分野を選択して解答することになります。
また、②では数学Cという科目が復活します。それによって、『数学Ⅱ、数学B、数学C』を受験する場合、従来の数学ⅡBに加えて数学Cの分野を少なくとも一つ学習する必要があるため、国公立大を受験する生徒にとっては負担が増加する可能性があります。
①のグループでも、科目名に変更はありませんが学ぶ分野に変更があります。
新課程と現行課程の項目比較
ここでは、現行課程から新課程への移行に伴って発生する科目構成の変更を表にまとめました。
|
新課程 |
現行課程 |
数学Ⅰ |
数と式、図形と計量、 二次関数、データの分析 |
数と式、図形と計量、 二次関数、データの分析 |
数学A |
図形の性質、場合の数と確率、 数学と人間の活動 |
場合の数と確率、整数の性質、 図形の性質 |
数学Ⅱ |
いろいろな式、図形と方程式、 指数関数・対数関数、三角関数、 微分・積分の考え方 |
いろいろな式、図形と方程式、 指数関数・対数関数、三角関数、 微分・積分の考え方 |
数学B |
数列、統計的な推測、 数学と社会生活 |
統計的な推測、数列、ベクトル |
数学Ⅲ |
極限、微分法、積分法 |
平面上の曲線と複素数平面、 極限、微分法、積分法 |
数学C |
ベクトル、 平面上の曲線と複素数平面、 数学的な表現の工夫 |
|
大きな変更は、
・数学Cが復活し、従来数学Bや数学Ⅲで勉強していた内容が数学Cに移行される
・数学活用がなくなったことで、数学A・B・Cにその内容が「数学と人間の活動」、「数学と社会生活」、「数学的な表現の工夫」という形でそれぞれ振り分けられている
ことなどが挙げられます。
各科目の特徴
数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲは従来と比べてほとんど変更はありません。
ただし、今まで数学Ⅲの範囲だった「平面上の曲線と複素数平面」の分野が数学Cの項目になります。
また、数学Aの整数の性質から「分数が有限小数や循環小数で表される仕組み」が数学Ⅰに移行されています。
数学A
数学Aでは「場合の数と確率」の分野で変更があります。現行では数学Bで学習していた「期待値」を数学Aで学習するようになります。また、数学活用で学習していた内容から「数学と人間の活動」という項目が加わります。
数学B
数学Bの大きな変化はベクトルが削除されることです。また、統計的な推測に含まれていた「期待値」も前記の通り数学Aで学習することになります。
そして、数学活用から「数学と社会生活」が追加されます。この分野では省エネルギーや節約、騒音の大きさ、スポーツ競技の採点、為替レート、社会で用いられているさまざまな指標や指数などに関わる話題を取り扱うとされています。
数学C
数学Cは新設の科目で、数学Bから移行された「ベクトル」、数学IIIから移行された「平面上の曲線と複素数平面」、数学活用から移行された「数学的な表現の工夫」で構成されます。「ベクトル」と「平面上の曲線と複素数平面」の2分野の学習内容は現行課程とほぼ変化はありません。
<参考資料>
令和7年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施大綱の予告(abm.php (dnc.ac.jp))
新教育課程 高等学校学習指導要領 ポイント解説 数学(886364 2018年 新教育課程 学習指導要領 ポイント解説(数... (daiichi-g.co.jp))
【番外編】新教科・情報について
新しい学習指導要領では「情報」が必修の教科になりました。文系理系問わず、全ての生徒がプログラミングやデータ活用について学びます。学習指導要領によると、「情報」という教科を通して、情報社会において必要な、情報に関する科学的な見方・考え方を効果的に活用することが目指されています。
共通テストのサンプル問題はこちらから確認することができます。
à大学入試センター サンプル問題『情報』(abm.php (dnc.ac.jp))
新しい教科が増えて、不安に思う人もいると思いますが、条件はみんな同じです。次々更新されるであろう共通テストに関する情報をしっかりと確認していきましょう!
<参考資料>
新教育課程 高等学校学習指導要領 ポイント解説 情報(2018年 新教育課程 学習指導要領 ポイント解説(情報) (daiichi-g.co.jp))
今回のまとめ
令和7年度の共通テストから、数学がどのように変わるのか説明してきました。
・数学Cが復活する
・期待値が数学Aに
・数学Aが選択問題ではなくなる
・新教科「情報」が登場
など多くの変更があります。
今後、さまざまな情報が更新されると思います。情報不足で不利にならないように、常にアンテナを張っておきましょう。
また、今の段階では国公立の各大学が、共通テストでどの科目を必要とするのかがわかっていません。これに関しても今後の発表を注意してみておきましょう!
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