私、枚方校の校舎責任者のトミナガが、
・今「読んでいる本」
・読み終わった本をもう一度「読み直している本」
をネタにして、私自身が、
・刺激をうけたこと
・感激したこと
・伝えたくなったこと
を徒然なるままに書き記していきたいと思います♪
「ころころ変わる」ことに対してイライラしない
今回、ネタにさせていただくのが、
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「心」にまつわる、55個のテーマ別の短いお話がのっています。
今回取り上げたいお話のタイトルは、
「一番生じやすいのは180度の変化である」
です。
「あら?私(あなた)、変わったわね…😊」
…でも、ここで変に焦らない‼期待しない‼
臨床心理学者である著者の河合隼雄さんは、数多くの人々を相手にカウンセリングを実施されてきた中で、「人間の変化」に向き合ってこられた方です。
そんな河合隼雄さんの
人間の変化にまつわる考察は、
非常に洞察に富んでいて勉強になります!
まずは、引用させていただきます!
人間は自分で何とか自分の性格や生き方を変えたいと思うときがある。あるいは、他人の行動を変えたい、あるいは、変わって欲しいと思うこともある。ところが、これはなかなか難しいことだ。それが思うようになるのだったら、誰もが立派な人になったり、偉い人になったりするだろうし、別に立派になどならなくとも、少なくともあまり他人に迷惑をかけるようなことはなくなるだろう。われわれは自分の欠点に気づいていて、それを直そう直そうと思いつつ、どうにもならず他人に迷惑をかけ続けているものである。
人間が変化する場に立ち合い続けていて、まず思うことは、「一番生じやすいのは、百八十度の変化である」ということである。その好い例は、アルコール依存症の場合だろう。大酒飲みの人が、ある日から、酒をピッタリとやめる。皆が感心していると、ある時にまた逆転してしまう。つまり、百八十度の変化が生じるのである。
(『こころの処方箋』河合隼雄、新潮文庫、1998年、P66~67)
上の一文は、受験生ないし受験生の親御さんにかかわらず、全員が共感を抱く指摘なのではないでしょうか?
理想の自分が目指すべき方向はわかっている。
新しいことに挑戦して、その方向に踏み出したい気持ちは確かにある。
しかしながら、これまでの習慣があることも事実。
「新しいことを始める」というそのこと自体が、今まで積み重ねてきた習慣に対する逆風として働く。
やがてはその逆風に逆らいきれなくなって、もとの習慣に完全に逆戻りしてしまう…
そんな経験・感覚を皆様、なにかしらお持ちではないでしょうか?
河合隼雄さんは、その感覚を下のようなイメージとして捉えていらっしゃいます。
このような現象をイメージで表現するなら、風見鶏でときどき何かの加減でクルッと回転して反対向きになるのと似ているのではなかろうか。風が吹いているとき、それに抗して二十度、三十度の方向に向くよりも、百八十度変わってしまうと楽なのである。つまり、何かの方向付けの力がはたらいているとき、逆転してしまう方が、少し変えるよりはまだやりやすいのであろう。
(『こころの処方箋』河合隼雄、新潮文庫、1998年、P67~68)
たとえば、受験生でいうと、 英単語の暗記 が、シックリくるのでないでしょうか?
「1日100個単語を覚えるぞー!」
本人の心の中には、 英語をできるようになりたい! という思いが、確かに確かに確かにあるはずなのです…。 それでもやーめた…まで逆転しちゃうのが人間なのです。
ここで大事なのは、 180度戻っちゃった自分にがっかりしないこと。 一度でも変化を起こしたことに目を向けましょう♪ |
親御さんの目線からで言うと、 受験生とその親御さんが というのが、シックリくる例え話かもしれませんね。
(親御さん目線) (受験生であるお子さんが勉強している様子を見て)
上の英単語の例を挙げたように、(たとえ受験生であっても)人間が急に『完璧に変化する』ことはないのです。
にもかかわらず、 ①の段階で「相手が変化した!」と期待をしすぎてしまうと、②で必要以上に落胆することになり、無駄に感情のエネルギーを使ってしまうことになります。 「よくあるパターン『180度の変化』が起きただけね♪」と、心の余裕を保って見守ってあげることが、相手(受験生)にとっても肝要になります♪ |
180度の変化というものは、
一時的に起きやすいものであって、
それを拙速に『本当の変化だ』と期待しすぎないことが大事です。
・今は劇的に変化したように見えても、そのうちまた、元の木阿弥・元通りになってしまうこともある。そういうもの、そういうもの(^^)。 ・元通りになったとしても、一度でも180度の変化が起きたのだから、それはそれで良いことと捉えて自信に変えていこう! ・もしくは、やはり元通りはもったいないから、自分のできる範囲に合わせて多少の修正を加えてみるか! |
このように、
自分(相手)の変化に対して、
期待しすぎず、かといって、落胆しすぎず、柔軟に対応できるようになれば、
体と心の「芯」から入れ替わった『本当の変化』がもたされます。
逆に言うと、それを経ずに『本当の変化』はもたらされないのです。
今回は以上です♪
(今回のお話は正直「全部」引用したかった…。でも、それでは引用にならないので渋々断念いたしました…。皆さま~!ぜひ本を買って、このお話を読んで、その内容をかみしめてほしい♪)
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