私、枚方校の校舎責任者のトミナガが、
・今「読んでいる本」
・読み終わった本をもう一度「読み直している本」
をネタにして、私自身が、
・刺激をうけたこと
・感激したこと
・伝えたくなったこと
を徒然なるままに書き記していきたいと思います♪
子供が家でダラダラしていたら、それは「悪い」ことなのか?
今回、ネタにさせていただくのが、
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「心」にまつわる、55個のテーマ別の短いお話がのっています。
今回取り上げたいお話のタイトルは、
「自立は依存によって裏付けられている」
です。
自立は依存によって裏付けられている
『この本を、私自身が中学生の時に読みたかった…』
(私トミナガの心の声が漏れています笑)
なぜ、心の声が漏れるほど感激したのかというと…(^^)?
それは、おいおい話していくとしまして、とりあえずは、
このお話の中の『シビレタ一節』を引用させていただこうと思います♫
河合隼雄さんは、河合さんご本人の体験を踏まえて、上の本の中でこう述べられています。
…私はヨーロッパに行き、ヨーロッパの人たちは日本人より自立的だから、親子の関係などは、日本よりはるかに薄いのだろう、などと勝手なことを考えていた。ところが、実際にスイスに行ってみると、親子が離れて暮らしている場合、電話で話し合ったり、贈り物をしたり、あるいは、時に会食したりする機会が日本人より、はるかに多いことに気づいて不思議に思ったことがある。これをよく観察して思ったことは、彼らは自立しているからこそ、よくつき合っているのだ、ということであった。つまり、つき合いの機会を多くすることによって、自立を破壊されるというおそれを感じていないのである。(『こころの処方箋』河合隼雄、新潮文庫、1998年、P96)
これが、日本の場合であれば、うっかり親と話をすると、何か自分の自立をおびやかされそうに感じる。あるいは、自分は自立しているから、別に親と会ったり、話し合ったりする必要がない、と考える。このような傾向が強くなるのではなかろうか。しかし、それはよく考えてみると、自立ではなく孤立になっているように思われる。(『こころの処方箋』河合隼雄、新潮文庫、1998年、P97)
どうですか、皆さん!
身に覚えはないですか!?
特に「うっかり親と話をすると、何か自分の自立をおびやかされそうに感じる」の部分!!
私はあります(笑)
いつまでも親に甘えちゃってさ…!的な😢
ここで、
受験生の自立
というものを考えてみましょう。
受験生が抱えている問題、悩みはたくさんあります。
ここでは現役生に絞って、それらを箇条書きしてみましょう。
(下は朝練のある部活に入っている現役生の週間スケジュール例)
・忙しい
・情報が多い(ネットを見れば大抵のことが載っているが、全部見るわけにもいかない)
・情報が錯綜する(学校の先生が言うこと、親が言うこと、友達がいうこと、ネットに載っていること)
・何を目標に勉強するのかがわからない
・何から始めたらいいのかわからない
・始めたところで、それをいつまで続けたらいいのかがわからない
・続けたところで、それが正しいのかどうかがわからない
…
まだまだ挙げられるとは思いますが、このあたりで一旦ストップ。
大学受験において、日々、継続的に学習が積み重ねられている人というのは、上記の問題を、全部ではないにしても、ある程度自分の中で折り合いをつけて、実行の判断を下せていることになります。
こういった受験生の方、実際にいらっしゃることと思います。すごいです!頭が上がりません…。
しかしながら、多くの受験生がこうはいかない、というのが現実ではないでしょうか?
多くの受験生がこうはいかないにも関わらず、
受験生が家でダラダラしていて、親御さんが、
「いつまでダラダラしているんだ!やることはやらないとダメだろ!?とっととやる!」
と、『理想の一人前の人間』として完璧に行動できることを期待して、
それを受験生の自立と位置付けるのは、
ハードルが高過ぎやしませんか?
ここで一つ目線を変えて、
上記の問題、悩みを抱えている受験生は、何を求めているのでしょうか?
それはズバリ、この2つです。
・ホッと一息つける環境
・相談相手
大学受験にぶつかっているのは、
まちがいなく受験生本人です。
他者が代わりになってあげることは絶対にできません。
だからこそ、受験生は、
「ゆっくりできる環境がほしいなぁ」
「いろいろな話を聞いてほしいなぁ」
「進んでいる道が間違っていないか診てほしいなぁ」
と、他者に依存を求めているのです。
受験生が他者に対して、
依存するのは当たり前です。
しっかりと依存できる関係性があってこそ、
自分の人生の織りなし方を考える余裕が生まれるのです。
他者の意見を聞く耳をもたず、自分のことを全部自分で決めている受験生がいたら、それはそれで、逆に心配です。
保護者の皆様!
「こら!ダラダラしない!!」
って、お子様に言ってもいいですからね♫
(言っちゃいますよね…!)
でも、たまには、
見守る勇気(放置ではなく放任)
悩みを受け入れる寛容さ
を意識していただけたら幸いです♫
最後はもう一度、河合隼雄さんの言葉で締めたいと思います。
自立ということを依存と反対である、と単純に考え、依存をなくしてゆくことによって自立を達成しようとするのは、間違ったやり方である。自立は十分な依存の裏打ちがあってこそ、そこから生まれでてくるものである。子どもを甘やかすと、自立しなくなる、と思う人がある。確かに、子どもを甘やかすうちに、親の方がそこから離れられないと、子どもの自立を妨げることになる。このようなときは、実は親の自立ができていないので、甘えること、甘やかすことに対する免疫が十分にできていないのである。親が自立的であり、子どもに依存を許すと、子どもはそれを十分に味わった後は、勝手に自立してくれるのである。(『こころの処方箋』河合隼雄、新潮文庫、1998年、P95~96)
(私が中学生のときに、この発想はなかった…。あのときに知りたかったなぁ…笑)
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