皆さんこんにちは、武田塾枚方校です。
前回は浪人生向けの予備校選びに関する情報をご紹介しましたので、今回の記事では高3生向けの記事を作成します。
これから大学受験に向けて予備校を探される方は是非参考にしていただければと思います。
※浪人生向けの記事はこちらです。
※通信制高校・高卒認定向けの記事はこちらです。
【高3生向け】塾・予備校選びで失敗しないために意識すべきポイント
高3生が予備校を選ぶ際は浪人生と同様の考え方は通用しません。
まずは、意識すべきポイントについて整理していきましょう。
1.浪人生と高3生の受験対策の違い
2.高3生の予備校選びのポイント
3.大学受験は大学受験専門の予備校を選ぶ
4.志望校までの距離感を正確に把握する
5.高3生はどの予備校を選べばいいのか
以上のポイントを意識することで、予備校選びに失敗する可能性は大幅に減らすことができます。
それではそれぞれのポイントについてさらに詳しく見ていきましょう。
1.浪人生と高3生の受験対策の違い
1-1.可処分時間(=勉強に充てることができる時間)の差
浪人生と高3生では受験対策に違いが出ます。
何故違いが出るのかというと、浪人生と高3生では大学受験の対策に充てられる絶対的な時間に大きな違いがあるからです。
当たり前の話ではあるのですが、ほとんどの高3生は高校に通わなければいけません。
人によっては部活をしている人もいるでしょうし、学校によっては課題が大量に出されることもあります。
しかし、これらのすべてが全高3生の大学受験に100%活きることはほぼありません。
私立高校にありがちな話ですが、国公立志望のクラスでは国公立対策を学校主導でしてくれることはあっても私立対策に関しては何もしてもらえないこともあれば、逆に私大専願のクラスでは国公立対策は何もしてもらえないことも多々あります。
自分の大学受験に関係がないものは完全に無視をする、という割り切りができるようであれば問題はありませんが、100%自分のための勉強をすることは不可能といっても過言ではないです。
それに比べると浪人生は、朝から晩まで、寝ている時間以外のすべての自分のための勉強に充てることができます。
もちろんすべての浪人生が持てる時間のすべてを受験勉強に費やすことは少ないですが、意思次第ではどれだけでも勉強時間を確保することができます。
その点、高3生はどれだけ頑張っても浪人生と同等な勉強時間を確保することはできません。
勉強時間で勝てない相手に負けないようにするためには、勉強効率で勝る以外方法はありません。
※同じ学力から勉強を開始する場合に限ります。
自分が志望校に合格するために最も効率がいい方法で受験勉強に挑むことができる環境に身を置くことを考える必要があります。
1-2.大学受験の受験経験の差
こちらも当たり前の話ですが、ほぼすべての浪人生は何かしらの形で大学受験を経験したうえで浪人していますので大学受験の怖さを知っています。
その反面、高3生は大学受験の経験がない状態で受験勉強を戦わなければなりませんし大学受験の怖さを知りません。
多くの浪人生は春から本気で勉強を開始しますが、高3生は夏ごろから本気を出し始める受験生が多いです。
一般的に進学校であればあるほど大学受験の対策を本気で取り組む時期は早く、非進学校では気づいたら受験期になっていることが多いです。
特にバリバリの進学校以外に通っている高3生は、周りの空気感に引っ張られないことが大事です。
周りが勉強していないからまだ大丈夫、という心構えでは非常にまずいです。
受験勉強の開始時期に早すぎるというものはなく、高3生で第一志望の現役で合格していく生徒たちの多くは高3生になる前に受験勉強を開始しています。
このままではヤバイ、と感じてから本気を出しても間に合わないことがほとんどです。
一般的に人間が習慣を定着させるまでにはどれだけ少なくても2週間以上の時間を要すると言われていますが、受験勉強が生活習慣として定着してからが受験勉強が本格的にスタートしたと言えます。
高3生が大学受験で浪人生に競り負けないためには、少しでも早く効率的な勉強環境を自分の中で確立することが重要です。
2.高3生の予備校選びのポイント
高3生の予備校選びのポイントはズバリ、自分に合った予備校を選ぶということです。
高3生の予備校選びの方法でよく聞くのが、
・友達が通っているから
・昔から通っているから
・自宅から近いから
というものが非常に多いです。
自分に合った予備校(=自分が志望校に合格するために必要な要素を補ってくれる予備校)を選ぶことが重要です。
2-1.友達が通っているから
友達が通っているから、という理由が100%悪いというわけではありません。
実際にこれまでも武田塾では友人紹介で入塾した生徒がしっかりと受験勉強を取り組み、志望校に合格した生徒もいます。
大事なことはやはり、自分に合った予備校であるかを正しく判断する必要があります。
特に自分より成績優秀な生徒が通っているから、という理由は予備校選びをするうえで何の根拠にもなりません。
元から成績優秀な生徒だった可能性もあれば、予備校に通うことで勉強習慣がついて成績が良くなった可能性もあります。
また、予備校に通うことで勉強習慣がついたことがすべての人に当てはまるわけではありません。
周りに流されず、自分にとってどの予備校を選ぶことがベストなのかをしっかりと考えましょう。
2-2.昔から通っているから
2-1と同様に、昔から通っているから100%悪いというわけではありません。
昔から通っている塾であれば居心地はいいでしょうし、先生も皆さんのことを熟知しているでしょう。
しかし、居心地がいいから・先生が皆さんのことを熟知しているから成績が伸びるわけではありません。
現在の成績のままで志望校に合格することができるのであればそのまま通い続けることも可能でしょうが、少しでも危機感を感じているのであれば環境を変える決断も時には必要です。
環境を変えることはもっとも簡単に意識を変えるための方法の一つでもあります。
現在の受験対策に満足していないのであれば、今いる環境を変えることを検討してみてください。
2-3.自宅から近いから
2-1,2同様に、自宅から近いということはマイナス要素ではありません、むしろプラスでしょう。
しかし、再三お伝えしてきた通り、高3生の予備校選びに大事なことは自分に合っていることです。
志望校に合格するために自分に合った予備校が近いのであれば言うことはありませんが、近くに自分に合った予備校がないのであれば少し遠くても家から離れた予備校に通うことは検討すべきです。
家からは遠いけど学校からは近い予備校、学校の通学圏内にある予備校など通学圏を広げることで劇的に選択肢も広がります。
特に電車通学をしている方などであれば最寄り駅にある予備校や、定期券内にある主要駅にはたくさんの予備校がありますので、幅広い選択肢の中から自分に合った予備校選びをするようにしてもらいたいです。
3.大学受験は大学受験専門の予備校を選ぶ
浪人生用の記事でもお伝えした内容ですが、大学受験の対策を本気で考えるなら大学受験専門の予備校を選ぶことをお勧めします。
今回は教務面(学力)、教務面(指導力)、環境面の3つの観点からお話ししようと思います。
3-1.教務面(学力)
教務面(学力)でお伝えすべきこととしてはやはり講師の学力レベルにも大小さまざまな差が出てくることが多いです。
大学受験専門の予備校の場合は基本的に生徒全員が受験生であることを想定して講師採用をしています。
逆に大学受験専門の予備校以外は、基本的に小中高生を対象としているため講師の学力レベルにも差がある場合が多いです。
もちろん大学受験の指導ができる学力を持った講師を割り当てられることがほとんどですが、そうでないケースもあるようでそれが理由で転塾して来られる生徒さんも一定数いることも事実です。
講師の学力=指導力ではありませんが、相関性があることに間違いはないです。
3-2.教務面(指導力)
講師が難関大学に合格しているから、大学受験の指導ができるというわけではありません。
大学受験専門の予備校の場合は大学受験を前提した講師教育を行いますし、講師全員が大学受験を前提に生徒指導を行います。
反面、大学受験専門の予備校でない場合は基本的に大学受験を前提に生徒指導を行うことは少ないです。
もちろん大学受験を志望している生徒に対しては大学受験を前提に指導を行うでしょうが、在籍している生徒の比率を考えれば割合としては非常に少ないでしょうし、経験値の差が大きく表れます。
先ほども説明しましたが、難関大学に合格した講師の先生が必ずしも指導力があるとは限りませんので注意が必要です。
3-3.環境面
大学受験専門の予備校は基本的に生徒が高校生以上であることが多いです。
また、生徒のほとんどが大学受験を見据えて勉強をしていますので、予備校に来て生徒が騒いでいることもほぼありません。(一部そうでもない場合があるようですが)
しかし、小中学生も受け入れをしている場合は教室や自習室の雰囲気が騒がしいことが多いようです。
この辺りは校舎・教室によって違いがありますので一概には言えませんが、緊張感という面では大きな差が出るはずです。
高校受験と大学受験では受験生の受験に対する本気度が違います。
大学受験特有の張りつめた緊張感の中で勉強をすることで、自分自身に発破をかけることができます。
あくまで外部環境としてなので最終的には受験生自身の取り組み方が最重要にはなりますが、少しでもプラスに働く環境で勉強をして損はありません。
4.志望校までの距離感を正確に把握する
志望校までの距離感とはどういう意味かですが、実際にどの程度勉強をすれば志望校に合格できるのかです。
高3生に限った話ではありませんが、浪人生以上に高3生は受験経験がないことも踏まえて志望校に合格するために必要な勉強量を見誤っていることが多いです。
志望校までの距離感を正確に把握する方法には以下のようなものがあります。
・大学受験用の模試の偏差値
・高校の進学実績(高校の偏差値)と学校の成績
上記2点について大まかな説明をしていきます。
4-1.大学受験用の模試の偏差値
まずは模試の種類を確認しましょう。
模試には、マーク模試・記述模試・冠模試(○○大模試)など大きく分けて3種類の模試があります。
マーク模試や記述模試とはその名の通りマーク式で解答するのか記述式で解答するのかの違いもありますが、マーク模試は一般的には共通テスト(旧センター試験)を想定して作られていることに対して、
記述模試では国立大学の二次試験や私立大学の記述形式の問題を想定して作られている模試になります。
冠模試は志望校の実際の試験問題を想定した作りとなっていることから、志望校が明確に決まっている方であれば是非受験していただきたい模試にはなりますが、高3生の予備校選びの参考にはあまりなりませんので今は置いておきましょう。
またこれらの模試は、各予備校が運営しているもので予備校ごとに特徴があります。
有名どころとしては、進研模試(ベネッセ)・全統模試(河合塾)・駿台模試(駿台)の3つがあります。
それぞれの模試の大まかな特徴は以下の通りです。
受験者数 | 難易度 | お勧め度 | |
進研模試 | 最多 | 易しい | ★ |
全統模試 | 多い | 普通 | ★★★ |
駿台模試 | 少なめ | 難しい | ★★ |
進研模試は主に高校で実施している模試で、幅広い層の方が受験していますので受験者数は高校生が受験する模試の中で最も多い模試です。
受験者数が最も多い模試であれば進研模試を受けていればいいのでは?と思うかもしれませんが、受験者数が多い=良い模試とは限りません。
というのも進研模試では大学受験をしない高校生が受験することもありますし、浪人生が受験しませんので大学受験を想定した模試とは言い難いです。
ただ問題の難易度も比較的易しいものが多いですので、進研模試で成績が悪い=大学受験的に非常に不味い状況であることは間違いありませんので、勉強を開始するための判断材料としては利用価値はあると思います。
大学受験用の模試として最もおすすめなのは河合塾の全統マーク模試です。
こちらの模試が受験者数・受験者層・問題難易度などを含めて最もバランスが取れた模試になりますので、どの模試を受験するか迷っている方はとりあえずこちらの模試を受験しておけば間違いないです。
大学受験用の模試を受験することで、模試を受験した全受験生の中で自分がどの位置にいるのかを大まかに把握することができます。
※大学受験用の模試は基本的に高3になってから受験することになると思いますので、その場合は進研模試の成績や次に説明する方法などを用いて判断してください。
4-2.高校の進学実績(高校の偏差値)と学校の成績
模試なども受験したことがない人が最も簡単に志望校までの距離感を把握する方法は、皆さんが通っている高校の進学実績と学校での成績です。
まずは最も多くの進学実績がある大学名を確認してください。
その大学が皆さんが通う高校で平均的な学力を有している際に合格することができるレベルの大学です。
例えばその大学よりも難易度が高い大学を志望している場合は、高校の平均より上の学力を有している必要があります。
逆に志望校の方が難易度が低い場合は高校の平均より下の学力でも合格する可能性は高いです。
また、志望校が進学実績に含まれていない場合は今のままでは志望校に現役で合格することは限りなく厳しい場合が多いですので、今すぐに受験対策を本格的にはじめましょう。
もし自分の大学の進学実績がわからない場合は、皆さんの通っている高校の偏差値-(マイナス)10した数字が大学受験で進学することができる大学の偏差値の目安となります。
5.高3生はどの予備校を選べばいいのか
ここまでお話ししてきた内容をもとに、高3生がどの予備校を選べばいいのかをそれぞれの予備校の特徴と受験生の特徴を踏まえて解説します。
なお、今回の予備校名は以下のサイトを参考にしております。
5-1.自己管理ができる方(=順当にいけば志望校に合格できそうな方)
自己管理ができる方は基本的に勉強環境さえ整えばどの予備校でもそれなりの成果を出すことができます。
自己管理ができる場合は、集団指導と個別指導のどちらかから自分の学習環境を作りやすいところから選べればいいでしょう。
集団指導の予備校としては、河合塾・駿台予備校・四谷学院・代々木ゼミナール・鉄緑会などがあります。
集団指導の特徴は、対面授業が受けられることです。
自分の志望校や通いやすさなどを重視して選ぶ形でいいかと思います。
個別指導の予備校としては、武田塾・東進・個別教室のトライなどがあります。
個別指導の特徴は、自分一人に適した勉強をすることができるので、効率よく学習を進めることができます。
こちらも自分の志望校や通いやすさなどを重視して選ぶ形になります。
5-2.自己管理ができない方(=順当にいけば志望校に合格できなさそうな方)
自己管理ができない方は、集団指導の予備校は選ばずに個別指導を選んだほうがいいです。
集団指導はカリキュラムをもとに一定のペースで授業が進みます。
現時点で遅れがある場合はそのペースについていくことが難しいですし、授業をウリにしている予備校の場合は勉強法の指導や学習管理などはしてもらえない場合が多いです。
後れを取り戻すためには、周りの受験生以上に効率的な受験勉強をしなければいけませんが、自己管理ができない方の場合はこれらを自発的に行うことができないから今があるわけですので、なおさら周りの受験生と同じペースで勉強をしている場合ではありません。
その点、個別指導であれば自分のペースで勉強を進めることができますので、周りの受験生以上に効率よく受験勉強をすることで差を縮めることができます。
特に勉強法がわからない方や勉強習慣がないのであれば、個別指導の中でも管理型の予備校を選ぶ必要があります。
管理型の予備校の特徴としては自学自習の管理を中心に指導を行うことです。
例えば武田塾の場合は、生徒の学力に合わせて使用する参考書を選定し、その参考書を毎日どれぐらい・一週間でどれぐらいの量を・どのようなペースと方法で勉強するかを日ごとに提示し、一週間後に勉強をした範囲のテストを実施します。
その後、一対一の個別指導の中で講師が採点を行い、正しく勉強ができているかを確認します。
正しく勉強ができている場合は次の範囲に進めますが、正しい勉強ができていない場合は原因の追究を行い、解決策を提示します。
生徒毎に現在の学力も違えば志望校も違うため、それぞれの生徒にあったカリキュラムをもとに受験日までのスケジュールを逆算し、一週ごとの勉強のペースを管理します。
個別指導の管理型のもっとも有名な予備校は武田塾だと自負していますが、身近に武田塾以外の管理型の個別指導の予備校があるのであれば見学に行ってみましょう。
今回の記事のまとめ
ここまで高3生向けの予備校選びについてお話してきました。
改めて大事であることをお伝えしますが、大事なことは志望校に合格するために自分になった予備校を選ぶということです。
世の中にはたくさんの予備校がありますが、それぞれ一長一短があります。
自分が志望校に合格するためにはどのようなサポートが必要なのかについて正確に判断をすることが最も大事になります。
高3生には時間がありませんので、志望校に合格するために最も効率よく受験勉強をすることができる環境に少しでも早く身を置き、最短距離を突っ走り現役で志望校に合格しましょう。
現時点で受験勉強について少しでも不安がある方は、是非最寄りの武田塾の受験相談に参加していただければと思います。
以上、【高3生向け】塾・予備校選びで失敗しないために意識すべきポイントについてでした。
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