みなさんこんにちは!
武田塾姫路校です。
これから受験勉強を始めようとしている、新高校3年生のみなさん、
また、もう一年頑張ることを決めた皆さん。
〈成績が上がる〉、このことを、どのように考えるか…
今日はその難しい問題について、一緒に考えていきましょう!
成績が上がりやすい人に、傾向ってあるの?
どのような生徒さんが最後に志望校合格を勝ち取るのか、傾向はあるのでしょうか。
この答えは…
確実に「ある」ですね!
毎年たくさんの受験生と共に過ごす、講師から見た傾向を挙げてみます。
①教室の開閉と共に生きる
武田塾姫路校では、日曜日以外の13時~22時までを開校時間としています。
塾生の中には、開校時間から閉校時間まで、自習室でめいっぱい勉強する生徒さんもいます。
生活リズムを教室のカレンダーに完全に合わせることで、一日に9時間、一週間に最大45時間(休憩時間ももちろん必要ですが^^)机に向かうことになります。
学校の休暇期間には、「さっき『さようなら』とあいさつした気がするのに、また会ったな…」というような、家族よりも教室で共に過ごす時間が長い生徒さんも多くなります。
集中力が切れてきたな~…と感じるときも、コミュニケーションをとる相手は、教室長や講師、勉強に取り組む他の受験生しかいません。
目にするのは本棚を埋める大量の参考書と過去問、耳にするのは他の生徒が指導を受けている声だけなのです。
もちろん家でも勉強は出来ますが、学習時間やスケジュール、量を安定させられる、修行僧のような(私にはそう見えます)生徒さんは、一番の志望校に合格し、満面の笑顔で見送ることができる確率が高いです。
大切なのは「受験生にとって最適な環境に、積極的に身を置こうと努力する姿勢」なんですよね。
②自分を整える「素直さ」という能力
試験当日、着席し、問題を開く前の自分を想像してみてください。
その人はどんな外見で、どんな個性を持った人でしょうか。
これは語弊を恐れず、はっきりさせておく必要があると思いますが、それらは学力試験の点数にはなりません。
ですが!
先生のアドバイスや、参考書に書いてあることをまっすぐに受け止められる「素直さ」は重要な資質だと思います。
これは受験勉強をしている間にも変えられる、伸ばせる能力です。
そして思考力が伸びているな、と講師が感じる瞬間。
それは、「質問の仕方」が上手になって来た!と感じるときです。
解答・解説と自分の思考のズレを素直に認め、折り合いがつかない部分、もっと知りたい部分が具体的に、明確になってくるからです。
円周率が果てしなく続くように、学習が細部に至り深まるほど、このような疑問は尽きません。
さて、その上で、
試験時間は、問題に対して「正しい考え方」を持ち、最短時間で解答を導いているかどうか、それだけがあなたの武器になる、最高に平等な時間なのです。
あなたが持つ「思考」という武器を磨くためには、試験問題に向かう時間と同様の思考と精神の「フラットさ」を、普段の学習で鍛えぬく必要があります。
生活の中で生まれる感情、他人との無意味な比較、今の成績や勉強方法への不安や疑問、考え方の癖や偏りを、机の上に持ち込まないこと。
また、
受験生として自分を変えていくことは本当に大変ですが、1年間あれば、習慣が自分の性格をも作り変えることになる。
そのような意味でも、受験は修行です。
なぜ「素直に聞き、とにかくやる姿勢」が大切か、理由はここにあると思っています。
〈成績が上がる〉は魔法ではない!
さて、ここまで考えてきて、学力は魔法のように誰かが上げてくれるものではないことがお分かりいただけたでしょうか。
そして実際に〈成績が上がる〉とき、大きく分けると2つの要素があります。
①効率よく点数を取れるようになる
大学の入試問題や共通テストの過去問題、模擬試験などには、いずれもそれぞれ異なる特徴があります。
問題の傾向、配置や難易度、配点をきちんと知り、適切な解き方を身につけている状態であれば、点数は伸びます。
それから、無駄な失点を無くすこと(これがなかなか難しい)!
テスト時間の中で、確かめを行う余裕を作っておくことも大切ですね。
自分の力を最大限発揮することができれば、学力自体にさして変化が無くても、〈成績が上がる〉という現象が起こります。
②賢くなる
まず、受験生の皆さんがイメージする「賢さ」はどんな物差しでしょうか?
以前は理解できず飛ばしていた問題が、できるようになる。
難易度の高い問題やテキストに進んでいける。
もちろんです。
しかし講師から見ると、これらも成績を上げるために必要な「賢さ」です。
「分からない点」を具体的に、明確にし、自分で解決する力がつく
沢山のタスクに優先順位をつけ、計画通りに片づけられる
問題を分析し、工夫して改善していける
目先のラクさや喜びに浮かされず、必要なこと・不必要なことを判断できる
それから、出来るようになったことを自分で気づき、その歩みを認められることも、大切です。
学力がついてきた、と思える時は、自分の変化に自分で気づけるようになっている時でもあるからです。
取れた点数と取れなかった点数の両方に対する分析と反省が出来るようになり、
なぜ得点できるのか、なぜ失点してしまうのか、
どこが十分に出来ていて、どこが不十分なのか、
次までに行うことの質量はどう調整するべきか・・・
諦めずにこの試行を根気よく、繰り返す
これも一種の「賢さ」であると思います。
このように、点数が良かったから、あるいは、点数が良くなったから、という単純な理由のみでは、あなたの「賢さ」は判断できないです。
案外、受験生としての生活が終わった時に反省するのは、このような尺度だったりするものですよ~
もちろん、これらの総合力が、最終的に点数として突きつけられることは、忘れてはならない事実です。
しかし、どのようにその点数にたどり着いたか、その点数の中身は自分にしか見えない、あなただけのものなのです!
終わりに
さて、〈成績が上がる〉ことが生まれつきの才能や、特殊スキルによるものでないことがお分かりいただけたでしょうか。
もう一度。
〈成績が上がる〉ことは魔法ではありません。
「欲しい点数」「そのためにやったこと」「結果」の3つの要素のバランスが取れているとき、良い反省ができ、本当の意味で自分の成績と向き合えていると言えるでしょう。
そしてあなたの持つ「賢さ」を全て、試験の点数を取ることに全振りすれば、納得のいく成績は得られます!!
これが〈成績が上がる〉の正体だと私は思っています。
自分のことを「普通の学力の、普通の学生~」と思っている皆さんも、目標を見据え、それにふさわしい人物になる努力をすることは出来ます。
覚悟を決めて、賢くなり、成績を上げていきましょう!