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【過去問演習】受験生必見!合格に手が届く過去問演習の考え方

みなさんこんにちは!

武田塾姫路校です。

 

寒さも深まり、共通テストや入試本番の日が近づいてきていますね。

武田塾生からも「あと本番まで何回指導がありますか?」と聞かれることが増え、一人一人から焦っている様子が伺えます。

 

さて、この時期になると過去問を解く時間が格段に増えたのではないでしょうか。

今回は、過去問演習の際に注意すべき点についてお話したいと思います。

 

過去問演習では何に注意すべき?

まず、過去問を解く意味は...

「その大学の出題傾向や時間配分を掴む、そしてそれに自分を慣らしていく」というところにあります。

これを頭に入れたうえで注意すべきことは以下の通りです。

 

1.制限時間内に最大限の得点を取る練習をすること

過去問を大問ごとに分けて解いたり、時間を計らずだらだらと解いてしまっている人がいますが、試験日が近づいてきたこの時期には、まず定められた試験時間内に解くということが大切です。

問題量が多いわりに試験時間が短い大学など、時間に追われるあまり、各大問の時間配分を細かく見ておかなければ危うい場合もあります。

では、時間に余裕がある場合は通しで解かなくてよいのかというと、そうではありません。

与えられた試験時間は集中力を維持し、フル活用して得点を1点でも多く、確実にしていかなければならないからです。

全ての問題を解くことはかなりの労力を要しますが、極力本番と同じ状況・コンディションでどのくらいの正答率なのかを知っておきたいところです。

また、普通に勉強している時には、「制限時間内で解答しきる」ことをあまり意識しませんよね。

たとえば、「残り5分」など追い込まれた状況において、どこをどんなふうに解いていくか、どう解答欄を埋めるか、そういった判断をしながら試験時間を駆け抜けることも含めて、過去問演習だと思ってください。

 

2.第一志望以外の、全ての受験校の過去問を解くこと

第一志望大学の過去問は解いているが、滑り止めとして受験する大学の過去問は解いていない人がたまに居ます。

これは、模試の判定だけで大丈夫だと思い込んでいるケースが多いです。

おそらくは、マーク模試の結果で決めているのだと思いますが、マーク模試は共通テスト形式になっており各私立大学の問題には対応はしていません。

もちろん、ここで点数が取れているということから基礎が身についていると判断することは出来ます。

しかし、大学ごとに問題の出題傾向は異なりますので、それを把握しておく必要があります。

また、もっと上のランクの大学の勉強(対策)をしているので、滑り止めの対策はしなくても解けると過信していることもその理由だと思います。単純に、「レベルを落とす=簡単」というものではありません。

ある程度の学力をもって望めば解ける問題もありますが、その大学の出題形式や解答ペースに慣れていないと、本番で思わぬ失態につながる恐れがあります。

滑り止めを確実におさえておきたい人は特に注意しましょう。

 

3.復習&振り返りを徹底すること

焦っているからこそ、新しい問題を解きっぱなしにしたり、復習をしないままどんどん先に進まないようにしてください!

特に基礎力がある程度ついてからは、復習をしない限り同じところでつまづいているばかりになってしまい、点数は横ばいのまま伸びなくなってきます。

自分の失点の原因は何か、必ず探ってください。

ケアレスミスはどうして起きたか、基礎で分かっていない部分や抜けている部分が具体的にどこなのか、不必要ところに時間をかけて取るべき問題を落としていないか、など。

原因によって異なる対策が必要です。そのために復習と振り返りが必須なのです。

過去問だけを解き続けて満足している人はいませんか?

時には参考書に戻って過去問に縛られない勉強もするようにしてください。

過去問を解いている段階の人で、簡単な基礎が抜けてしまっている人は意外に多いのです。

そして、一番恐ろしいことはそれに気づきすらしないまま本番を迎えてしまうことです。

また、過去問だけを解いていると、その大学の出題形式・傾向が変わったときや、急な志望校変更をするときも同様に対応が難しいです。

どの大学を受験する人も、まずは参考書や問題集などで基礎をしっかり固めてください。

出題形式の変更や問題数・配置などの変更に対しても、柔軟に対応できる力を身につけましょう。

 

4.全科目のバランスを意識すること

最終的にどの大学を受験するかは、全科目のバランスにかなり左右されます。

例えば、日本史がかなり遅れをとっている場合、日本史が難しいといわれる大学から志望校を変更しようとする人が居ますが、その際に「他の科目はどうなの?」というところです。

英語に文法があるかどうか、長文のみなのかによって点数に大きな変動がある人も居ます。

「受験する可能性がある」という大学の過去問は全て解いてみて、実際問題どの大学を狙って勉強するのかを決断するようにしてください。

 

基礎力と応用力

「過去問」で必要なのは基礎力と応用力のどちらでしょうか?

おそらく多くの人が応用力だと答えるはずです。

参考書・問題集・単語帳に一切手を付けずにいきなり過去問から勉強する人はあまりいませんよね。

中には、受験までに時間がないため、基礎が終わったら応用は過去問で!という人もいるかと思います。

時間がない場合はそれでも構いません。ただし、基礎だけは飛ばさないようにして下さい。

また、受験生のみなさんの中に「基礎=簡単」だと思っている人はいませんか?これは大きな間違いです。

基礎 - 物事の大もと・土台となる部分

簡単 - 単純。時間のかからない。おおざっぱな。

もちろん、基礎をしっかり身につけている人が基礎問題を簡単なものだと感じるのは当たり前のことです。

しかし、辞書で意味を確認してみると、両者の意味合いは全く異なることが分かります。

受験において言えば、「基礎」は受験勉強全体の大もととなる部分であると言えますよね。

「簡単な問題は省いてしまおう」という時に「基礎を省いてしまう」ということがないように、よく気を付けてくださいね。

 

おわり

「普段の勉強」と「過去問演習」の違いは、筆者にとってはこんなイメージです↓

 

走るのがどんなに早い人でも、野球をするなら、スパイクを履いて、球場で塁間を走る練習が必要!

泳ぐのがどんなに上手な人でも、トライアスロンに出るなら、波のある野外で泳ぐ練習が必要!

歌声がどんなにきれいな人でも、合唱に参加するなら、指揮や伴奏、他の人と合わせる練習が必要!

 

つまり、自分の力を、それぞれの「場」(受験生にとっては各校の試験)に適した能力に変形させて、磨く必要がある、ということです。

 

学力そのものももちろん、最後の一日、試験日まで、向上心を燃やして伸ばしていこうという姿勢は大切です。

しかし、伸ばした能力を「試験」という「場」に合わせてフィットさせる工夫と努力が、合格に手が届くかどうかの大きなステップになります。

 

最後までいっしょに、がんばりましょうね!^^

 

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