みなさんこんにちは!
武田塾姫路校です。
さて、今回は歴史科目、日本史・世界史の勉強法について解説したいと思います。
歴史の勉強はステップバイステップ!
歴史は暗記科目。人名や出来事、年号など覚えなければならないことは山積みですよね。
歴史を勉強するとき、心が折れてしまう原因は、いきなり隅から隅までを丸暗記しようとすることです。
最初からこれをしようとすると、結局覚えられずに苦手意識だけが芽生えてしまう、という生徒さんをよく見かけます。
歴史の勉強で最も効率的なのは、まず大まかな流れををつかむことです。
そこから徐々に肉付けをしていくイメージで大丈夫です。
結果が出にくく最初は不安になるかもしれませんが、ぜひ学校の定期テストなどで紹介するやり方を試してみてください。
歴史の勉強は英単語や英文法と同じように、何周も繰り返して本物の実力となっていきます。
使っている参考書にもよりますが、例えば、武田塾の日本史・世界史ではどちらも一冊目の参考書は「時代と流れで覚える!日本史B用語/世界史B用語」です。
一周目は大まかな時代・出来事の「流れ」を辿りながら、空欄の頻出語を暗記することに徹します。
二周目は赤字の重要語、補足などを頭に入れていきましょう。ここが先ほど述べた「肉付け」の段階です。
一日、一週間、一か月間など、その期間に進めたい計画範囲の「大まかな流れ→肉付け」を繰り返していきます。
一日の中でも、例えば、「出来事だけ→人物の追加→資料の追加→正確な年号の暗記」など、繰り返すたびに覚える事項を増やしていくのです。
流れが頭に入っていると追加情報が頭に入りやすく、定着率も高くなります。
また、歴史は覚える量が膨大であるため、「一度覚えたことを入試本番まで覚えた状態でキープできる」ことは期待できません。
抜けている部分を取り残して先送りにしていると、気が付いたらとんでもない量になっているか、最悪の場合、どこが抜けていたのかも分からなくなり、学習の方針を見失ってしまいます。
折角覚えたことが無駄にならないように定期的に復習をしながら、予習・復習を大事にしてください。
歴史のような暗記科目は「忘れていくこと」との戦いとなります!
世界史or日本史
世界史と日本史のどちらを選べばよいか
受験生からよく受ける質問で、「世界史と日本史ならどっちが楽ですか?」というものがありますが、こればっかりは正しい正解はありません。
率直に言えば、自分が少しでも、興味の持てる方を選択した方が良いです。
古文が好きな人は日本史、海外の文化が好きだから世界史など、直接的な理由でなくても構いません。
よくカタカナが苦手だから日本史、漢字が苦手だから世界史、というように選ぼうとする生徒さんがいますが、日本史には特に古代にとんでもない読み方をする語句や、地名・人名の漢字のバリエーションが大変広く常用漢字を学んできていても難しいものがたくさんありますし、世界史に含まれる中国史などアジアに関しては、同様にばっちりむずかしい漢字が出てきます。むしろ意味の良く分からない当て字や日本では見かけたことの無い漢字も多いです。
志望校・受験校が記述形式での試験を行っていれば少しは検討すべきですが、使用する文字の種類や難易度は、重視しても長い目で見れば無駄かな、と思います^^
日本史 おたすけアイテム
日本史では、基礎用語を覚える際、覚えた後の「肉付け」に関して、「資料集」を使うことをおすすめしています。
教科書で文字で追うと複数ページに渡るような情報量でも、資料集なら「見開き」「カラー」「イラスト」「年表」「テーマごとのまとめ」になっており、視覚的なインパクトが大きいです。
藤原家や北条家、徳川家など、誰が、いつの、誰とどういう関係の人!?みたいな場合は「家系図」、日本史では文化史の扱いも大きいので芸術などがまとまっているページも役立ちます。
世界史 おたすけアイテム
世界史では、大まかな流れを把握する際に「流れ図で攻略!世界史B」という参考書をおすすめしています。
教科書で追うと複数ページ、さらに全く違う場所に書いてある内容や、同時期に存在する様々な民族の国・王朝がいつ興り、いつ滅んだのかを縦軸で整理しやすいです。
また、世界史ではエリア、川や砂漠、宗教分布など「地理」の情報がとても重要になるため、教科書の地図や場合によってはネットで調べたものをプリントアウトして、ノートに貼り付けておくと良いと思います。
ガリア地方とかフランドル地方とか、国の位置と連動しにくい情報も、地図上に落とし込んだら見やすいですからね。
過去問が大事!
今は晴れて大学生になっていますが、以前担当していた生徒さんが言っていた教訓があります。
それは「歴史科目の過去問を侮ってはいけない」です。
受験において、特に一般入試では非常に詳細な部分まで問われることがあります。
また、参考書と違って、時代順ではなくバラバラで問題が出題される難しさがあります。
志望校によっては歴史科目の難易度が他の科目に対して難しかったり、補足のマイナーな箇所を大々的に題してくる大学など、過去問を解いてみないと分からない部分もあります。
基礎がある程度完成したら、少なくとも、三年生の夏あたりには一過去問を解いてみて、志望校の難易度は如何ほどか体感した方が良いと思います。
難しければ、その分更なる勉強に精進すれば良いだけです。
冬になってからぎりぎりに難しさに度肝を抜かれる方が危険です。
基礎が身についていれば、あとは自分の志望校に合わせて強化する部分を見極めていくのみです。
最後に
いかがでしたでしょうか?
歴史は暗記科目なので、何とか一人で勉強しているという人も多いですよね。
実際、武田塾でも、校舎にもよるとは思いますが、英語や理数科目に比べると、歴史の指導を受けている人は少ないです。
そんな中指導を受けている人というのは、ひとりではどうしても甘えが出でしまう、頑張っていたが中々成績が伸びないという理由からがほとんどだと思います。
毎週のノルマがあればコンスタントに頑張れるし、講師に口頭確認で逆質問等をしてもらい、覚えたことをアウトプットすることで徹底的に知識の定着を図ることができます。
暗記科目なので、得意分野やセンス云々ではなく、頑張れば苦手を克服出来ます!
講師陣としては、折角指導を受けるのであれば、歴史を得意科目にして受験に臨んで欲しいという思いですよ!!