みなさんこんにちは!
武田塾姫路校です。
夏休みが終わろうとしていますね。
9月は模試が多く、これまでの学習の成果を出したい!という気持ちが高まる時期でもあります。
テストの点数を上げる、いちばん簡単で、いちばん厄介な方法は何だと思いますか?
それは「ケアレスミスを無くす」ことです。
今日はケアレスミスについて、考えていきたいと思います。
ケアレスミスとは何か?
ケアレスミスとは、「知識や能力の不足ではなく、不注意による誤り。そそっかしい間違い」のことです。
ケアレスミスがなぜ起こるかというと、認識の仕方に問題があるからです。
この誤った認識の仕方が、実際に、書き間違い・読み間違い、解答欄間違い、計算間違い・・・
さまざまなエラーに繋がっているのです。
みなさんは、「問題自体は理解できていた。ケアレスミスは単に惜しかっただけだから、次回気をつければ大丈夫だろう!」なんて軽々しく見ていませんか?
もし少しでも思い当たることがある人は、入試に「泣きの一回」は無く、1点で合否の別れる世界だということを、もう一度思い出してください。
日々の大変な勉強は、昨日できなかったことを今日はできるようになり、1点でも多く、「前の自分よりプラスの点数」を取りにいくための努力のはずです。ケアレスミスをして、せっかくの「プラスの点数」が台無しになってしまうのは本当に残念です。
難しい問題ができるようになることと同じくらい、自分のミスの傾向を知り、未然に防ぐよう努めることはとても価値があることです!
自分の認識の仕方にどんな問題があるのか、ケアレスミスはどうすれば無くせるのか、しっかり受け止めて、直していきましょう!
ケアレスミスの自己傾向を知ろう
ケアレスミスの本当の原因は何でしょうか?
自分の「認識の仕方」の、どこに問題があるのでしょうか?
慌てやすい、せっかち
これに当てはまる人は、日々の学習から「自分の実力と問題量・難易度のバランスの取れた目標解答時間の設定」と「その達成」を練習しましょう。
慌てる原因は、「もっと早く解かなければ」という焦りです。
焦りは、「どこに、どれだけ時間をかければ良いのか」を知らないから起きるのではないでしょうか?
問題構成や配点によって、適切に時間を使うことを練習しておけば、不必要な焦りは抑えられ、ミスの原因を排除できるでしょう。
ごまかしやすい、知ったかぶりしてしまう
勉強していて、「本当に理解しているかどうか」どうやって確認していますか?
勉強した範囲をテスト形式でセルフチェックしたり、解答の根拠を説明できるところまで、理解を厚く積み重ねられているでしょうか。
「だいたい覚えた」、「解説を見れば分かる」、「こんな感じでやればいいんやろ~」
これらは本当によくある生徒さんの発言で、理解不足が失点になるケースの代表です。
心当たりがある、という人は、ごまかさない、知ったかぶりしない。
謙虚に学習することを心がければ、「実力を発揮できないことによる失点」は防げます。
振り返らない、分析しない
ミスが減らないとしたら、どうしてこのミスを自分がやってしまったのか、十分な傾向を分析していないからではないでしょうか。
ケアレスミスを減らすためには、些細なミスを見つけるたびにきちんと思考を働かせ、傾向を分析することが何より重要です!
例えば、「ミスしたところに付箋を貼って、間違った過程を記録する」ことは分析の第一歩です。
付箋が何枚か貯まってきたら、見直してみましょう。
何か自分の陥りやすい癖やミスの仕方にいくつか共通点が見えてくると思います。
それを材料に分析し、次の問題を解くときに対応すればいいんです。
あるいは、計算ミスに関しては途中式をとばしているために起こることがほとんどです。
途中式を書く・残す癖をつけるためには、ボールペン学習がオススメです。
ボールペンであれば、間違えたり、自信がなくても消しゴムで消すことができません。
ケアレスミスだけではなく、自分がどのように問題を勘違いしているかを発見するためにも有効な方法と言えます。
それから、自分のミスの見直し・分析をした後は1週間ほどおいて、もう一度解けるか確認してみてください。
「やり方が分かっている」と思うものも正答を導けるまで解きなおします。
日をあけて解けるかを確認することで、「ケアレスミスをしない正しい認識ができるようになっているか」がわかります!
1週間後に解けなかった場合は、もう一度丁寧にやり直しをして再度チャレンジしてください。
自分はどんな間違いをしてきたか。正しく取り扱えば、それらは誇るべき、素晴らしい自分史です。
ケアレスミスを失点に繋げない!
とはいえ、人間はミスをする生き物です。
だからこそ対策を打つのです。
世の中の多くの仕事で、ミスは許されません。みなさんは医師や、看護師、電車の運転士などの仕事をみたことがあるでしょう。
完璧に任務を遂行するために、たくさんの項目の「チェックリスト」があり、丁寧な確認が行われているのです。
受験生のみなさんもそれにならって、ミスを防ぎ実力を100%発揮するための「チェックリスト」を作ってみてはどうでしょうか。
そして、それを与えられた試験時間中に確認するためには・・・
「チェックをするための時間」を用意する必要があります。
前回の記事で書いた、夏休み中に「志望校の過去問を解く」ことには、トライしてみましたか?
問題の難易度はもちろん、配置や配点、時間配分について学んだことと思います。
今回作った時間配分のイメージに、「必要な項目のチェックを行う時間」も加えてください。
たとえケアレスミスをしても、解答用紙を提出するまでにそれを自分で見つけて修正出来れば、失点にはなりません。
普段から「徹底的に自分の思考を確かめる」手順が習慣になっていれば、ミスの発見にかかる時間も短くなってきます。
もちろん今は、問題を解くのでいっぱいいっぱいで、時間の余裕なんて無い!という人も居るでしょうが、ここまでやってようやく、志望校の対策、と言えるでしょう。覚えておいてくださいね。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
どれだけミスをしないための努力、ミスを発見し修正する力が大切か、考えをブラッシュアップできたでしょうか^^
どちらも、「普段の努力で育てられる力」です。
受験勉強は、テキストから学ぶだけの単純なインプット作業ではないのです。
考え、工夫して、自分をたたき上げること!
いよいよ受験シーズンがやってきます。いっしょにがんばっていきましょう!!