みなさん、こんにちは!
武田塾東久留米校講師の内藤です!
本日は、東京学芸大学教育学部の入試対策のお話をします!
現在、法政大学社会学部に通っている私ですが、現役時代は
「東京学芸大学 教育学部 中等教育教員養成課程(B類)<社会専攻>」
を目指して受験勉強を進めていました。
そんな私の体験談をもとに、どうすれば学芸大に合格できたのか、学芸大対策の方法を紹介します!
今回は上記の中学高校の社会科の教員になるための学科に特化した話になりますが、
学芸大に関しては、文系理系問わず、基本的にどの学科を志望している人にとっても有益な情報になると思うので、学芸大を考えている方はぜひご覧になってください!
ちなみに、
「中等教育教員養成課程(B類)<社会専攻>」という言葉は長くて読みずらいので
よく受験生が使う略語の紹介のつもりでこれからはB社と言い換えますね。
東京学芸大学 教育学部中等教育教員養成課程(B類)<社会専攻>の偏差値と入試科目・配点・勉強法
まずは、基本情報です。
偏差値は60~65で、難関大学とも準難関大学ともいわれます。
学科によってかなりばらつきがありますが、
決して甘く見てはいけない国立大学であることは間違いありません。
B社の入試情報は以下の通りです。
一次試験(共通テスト)
5教科7科目(合計900点満点)
国語:200(現100・古50・漢50)
数学:200(ⅠA:100・ⅡB:100)
英語:200(R:100・L:100)
理科:100(発展100or基礎2科目50+50)
地歴公民:200(日本史・世界史・地理から1科目100+倫理・政治経済・現代社会から1科目100)
二次試験(大学独自問題)
日本史・世界史・地理・倫理・政治経済・現代社会から1科目(300)
小論文(30)
合計330点満点
二次試験の特徴
二次試験の特徴は一科目1発勝負であるということと申し訳程度の小論文があることです。
問題の特徴としては、論述形式と語句を漢字で答える問題の2種類がメインです。
論述は30~700字とレベルもボリュームも様々です。
用語の意味を説明させる問題や、キーワードをつなげて文章を完成させる問題、さらには資料を読んで700字でまとめるといったような悪問もたまに出題されます。
いかに悪問と良問を見分けられるかも重要になります。
二次試験の勉強法
論述問題には学芸大ならではのとても効果的な論述対策勉強法があります。
それは、学芸大の過去問を10年分は完璧になるまで解きまくることです。
これにはとても大きな理由があります!なぜなら、学芸大の論述問題は
数年に1回必ずといっていいほどほぼ同じ内容の論述問題が出題される
からです。
私も10年分世界史の問題を解きましたが、何度も同じような問題に遭遇しました。
論述問題の克服は過去問にあり!です!
しかし、過去問だけをやっているようではまだ足りません。
過去問を10年分くらい1周したら、苦手な分野が分かってきます。
単語を答えるのは得意なジャンルでも論述問題は苦手という分野は意外と多いのです。
苦手な分野が分かったら、そのジャンルに特化した論述問題をたくさん解きましょう。
問題自体は論述形式であれば、参考書や問題集の問題でも、他の国立大学の過去問からでもなんでも大丈夫です!
過去問を1周したら、苦手なジャンルに特化したトレーニングと過去問を繰り返す作業を並行で進めていきましょう。
論述の次によく出題されるのが、語句を答える問題ですが、
語句を答える問題はとても簡単です。
教科書に載っていない用語は基本的に出てきませんし、受験勉強の最初の通史で出会う用語ばかりです。ここは絶対に落としてはいけません!!
二次試験は基本的な事項や時系列、その用語の意味をしっかり押さえ、過去問演習を行えば、問題自体はそこまで強敵ではありません。強敵は問題ではなく、同じ学科志望のライバルたちです。
後ほど詳しく説明しますが、みんながみんな二次試験の科目が一番の得意科目だから、学芸大の二次試験では、自分が解けない問題は他の人も解けないという自信を持つことが難しいのです。
では、周りの人に差をつけるにはどうすればよいでしょうか?
次の一行を読んでください。
東京学芸大合格のカギは共通テストにあり!
一次試験(共通テスト)の科目に関しては、学芸大のどの学部を選んでも違いはほとんどありません。
共通テスト:二次試験=900:330 |
一次試験+二次試験=1230点満点 |
そう、
学芸大学全部の学科共通の最大の特徴は「共通テストの割合がとてもとても高い」ことです。
ちなみに、得点は1.0倍のまま二次試験の点数と合算されます。
つまり1点を稼ぐのが難しくレベルの高い2次試験の1点と基礎力が試される共通テストの1点は同じ比率ということです。
1230点満点という数字のうち900点が共通テストであることを考えるといかに共通テストが重要か理解できるでしょう。
その理由をまずは説明します。
共通テストが重要な理由は、
二次試験が1科目しかなく、
そして、その二次試験でさほど差がつかないからです。
学芸大は基本的にその教科(二次試験の科目)の学校の先生になりたい人が多く集まります。
つまり、その教科が得意ないしは好きという、いわばその教科の猛者たちがこぞって受験するのです。
B社だとしたら、地歴公民が大好きで得意な人たちだけが受験するのです。
大得意ではなくても、二次試験の科目が大の苦手であるという人は受験しません。
そういった理由から二次試験で差がつきにくいのです。
こうなると必然的に共通テストで勝負する必要があります。
共通テストの割合が高いというところには、
「いかにたくさんの教科に順応できるかを問いたい」
という学芸大からのメッセージでもあるのです。
このことは早いうちから知っておくほうが良いでしょう。
学芸大志望の人にとって共通テストは命です!
詳しい共通テスト対策勉強法は別のブログで紹介するので、今回はあくまで学芸B社向けのアドバイスです。
二次試験の対策ですが、社会の論述は基礎知識が身についていれば、一ヶ月もあれば簡単に上達させることができます。
つまり、共通テストが終わってからでも二次試験の対策は十分間に合います!
1月の共通テストまでは、共通テストのみの勉強に特化するのが良いでしょう!
具体的な数字ですが、共通テストで平均8割を目標にしてください。
共通テストで平均8割を取れると、二次試験の得点的にも気持ち的にもかなり楽になります!
さらに、得意の文系科目で点が取れていれば、共通テスト利用で私大に合格する可能性も十分にあります。
国公立を目指す以上、私大を最初から目指している人に張り合えるくらい私大の対策をするのは難しいです。
その分、共通テストなら、国公立志望の方が有利でしょう。
一般選抜よりかなり狭き門ではありますが、この作戦は共通テストが命の学芸大志望の人たちにはとても効率が良いことです。
共通テストが終わった後、すでに満足のいく私大の合格があると、気持ちはかなり楽ですし、思い切って学芸大に挑戦できます。時間もたくさん二次試験に費やせます。
そういった意味でも東京学芸大学合格のカギは共通テストにあり!なのです!
自身の失敗から、みんなに伝えたいこと
最後に、学芸大に合格できなかった私の敗因とアドバイスをお伝えします。
私が合格できなかった最大の理由は、共通テストで緊張負けしたことです。
どういうことかというと、共通テストが命の学芸大だからこそ本番直前に力みすぎてしまい、寝不足による頭痛や集中力の低下、緊張による腹痛などコンディションが最悪の状態で受けることになってしまったのです。
この緊張負けで致命的なミスをする生徒はかなり多いです。
どうすれば緊張負けしないのか、3つアドバイスを紹介します。
1.模試をたくさん受けて、緊張感に慣れる練習を積むこと。
模試には、自身の勉強の成長度合いや、位置づけをしるという大事な要素がありますが、緊張に慣れるという大事な側面もあります。
本番の教室の空気は重く、ピリピリしていて、座っているだけでも気疲れします。
この本番の緊張感に一番近いのが模試の試験会場です。なるべくたくさん模試を受けて、緊張感に慣れておきましょう。
2.直前期は苦手科目より二次試験の科目(貴方の一番の得意科目)を伸ばすこと!
12月くらいになると、共通テストの苦手科目ばかりが気になって得意科目が疎かになりがちです。
もちろん苦手を克服するよりも得意化も、特に二次試験科目に重きを置いてレベルアップを目指しましょう。
そうすることで、「万が一共通テストで失敗しても私なら二次試験で取り返せる」と自信につながり、共通テストに力みすぎることがなくなります。
3.共通テストの試験前日はいつも通りの日常を過ごすこと!
前日になると、「明日が試験だ。明日が本番だ。」と脳が勝手に興奮してしまい、朝から脳が異常にフル回転します。
そうすると、脳は夜には疲れ切ってしまい、次の日の脳のコンディションは悪くなります。
その結果試験本番の集中力が低下してしまいます。試験前日はあまり勉強をせず、ゆっくり過ごせという人も多いですが、そうすることで逆に「特別感」が生まれ、前日のうちから、興奮と緊張が生まれてしまいます。
ぜひ、試験前日はいつも通りの受験勉強の日々を過ごしてください。
ただし、いつも寝るのが遅い人はそこだけはいつもと違って早く寝ること。
試験が近づくと、だんだん冷静でいられなくなります。
そうなったときはぜひこの3か条を思い出して、落ち着いて自信をもって共通テストに挑みましょう!
東京学芸大学 教育学部 B社の入試まとめ
・一番重要なのは共通テストで点を稼ぐこと!
・共通テストの目標は平均で8割程度!
・共通テストが終わるまで共通テストの対策だけでもよい。
・二次試験は過去問をたくさん解くこと。
・二次試験問題が過去問と被るのは学芸大の定番!
・二次試験の語句問題は簡単だから絶対に落とせない!
・共通テスト利用で私大が合格すると、二次試験に時間が費やせる!
・共通テストでの緊張負けに用心せよ!
学芸大学は教員志望にとってかなり人気のある大学です。ライバルは多いですが、同じ志を持った人と戦い、そして同じキャンパスに通えるのはとても貴重なことです。ぜひ最後まであきらめず、効率よく勉強を進めていきましょう!
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