【2022年度入試】
明治薬科大学の受験対策について
みなさんこんにちは！
武田塾 東久留米校の井関です！
東久留米周辺に住んでいて
「将来、薬学系を学びたい！」
と考えている方が一番初めに目を向ける大学は、
「明治薬科大学」ではないでしょうか！
東久留米駅から2駅先の
秋津駅が最寄りとなる明治薬科なら、
家から通うのもラクちんですからね！
ということで今回は、
明治薬科の受験対策についてまとめました！
★この記事を書いている井関のプロフィール★
英検®︎1級 合格3回、
TOEIC®︎ 990点取得、
『Be動詞もわからなかった私が数年でTOEIC満点をとった 英語独学法』著
塾歴：6年以上。
明治薬科大学の入試方式
明治薬科大学には、
6年制の薬学科と4年制の生命創薬科学科がありますが
今回注目していく一般入試の方式や科目選択はどちらも同じです！
一般選抜（B方式）
一般入試の中でも最も多く募集人数がかけられているのが、B方式とも呼ばれる一般選抜になります。
明治薬科の個別問題のみで合否を判定する試験制度になります。
日程
2021年2月入試では、
前期が2月1日に、後期が2月8日
に行われています。
「後期」はほかの大学の「後期」という言葉に惑わされて「2月後半にある入試か～」と思わないように！
科目と配点
【前期】
英語（100）
数学ⅠAⅡB（100）
化学（化学基礎を含む）（100）
合計300点満点、記述あり
科目・配点については、オーソドックスな理系3科目受験です。
理科の選択は化学のみである点と、全科目記述問題がある点に注意です。
【後期】
英語（100）
数学ⅠAⅡB（100）
化学（化学基礎を含む）または生物（生物基礎を含む）（150）
合計350点満点、記述あり
後期になると、
理科が化学だけでなく生物での受験も可能になり、さらに配点が高くなるのがポイント。
化学・生物ができる人の逆転合格が狙いやすい方式となります。
共通テスト・個別試験併用（C方式）
一般選抜（B方式）の次に募集人数が多いのが、
共通テストと明治薬科の個別試験の両方の点数を利用する併用型（C方式）です。
日程
2021年2月入試では、
個別試験は2月5日
に行われています。
また、2022年（令和4年）の共通テストは、
1月15日・16日の土日
で行われることが発表されています。
科目と配点
共通テスト
①外国語 or 国語：「英語（リスニングを含む）」、「国語（「近代以降の文章」のみ）」から１科目
②数学：「数学Ⅰ・数学 A」
③数学・理科：「数学Ⅱ・数学 B」、「物理」、「化学」、「生物」から１科目
個別試験
④理科：化学基礎・化学
配点について
①200点（英語はリーディングを 1.6 倍、リスニングを 0.4 倍）
②､③各100点
④200点
合計 600点満点
※①または③を複数科目受験した場合は高得点の科目を採用
科目選択・配点ともになかなか見ないおもしろい形式です。
リーディング重視の英語、または、国語（現代文のみ）が、個別試験で課される化学と同じ200点の配点なのがポイントですね。
数学についても、ⅠAのみが必須でⅡBは理科との選択になるという点が、理科の方が得意という人には向いている方式となっています。
選択科目の多さ、そして選択科目は高得点の科目を採用してくれる点から、
もともと受験科目が多い国公立志望に有利な方式といえそうです。
共通テスト利用（A方式）
最後にご紹介するのが、共通テストのみの点数で合否を判定する共通テスト利用方式（A方式）です。
もっとも募集人数が少ない方式ではありますが、
滑り止めに利用したり国公立を第一志望に考えている人にとっては利用しやすい方式です。
日程
2022年 1月15日・16日（共通テスト当日）
科目と配点
①外国語：「英語（リスニングを含む）」
（200リーディングを 1.6 倍、リスニングを 0.4 倍）
②数学：「数学Ⅰ・数学 A」、「数学Ⅱ・数学 B」（計 200）
③理科：「物理」、「化学」、「生物」から１科目
（200換算、複数科目受験した場合は高得点の科目を採用）
合計 600点満点
「共通テスト＋個別試験」の併願方式とは異なる科目選択・配点となる点に注意です。
リーディングが重視される英語については変化ないですが、
数学はⅠAとⅡBの両方が必須となっています。
（併用方式は、ⅡBは理科との選択でしたね。）
また、理科については化学が必答ではないにもかかわらず200点換算となっています。
共通テストのみの方式については、
国公立志望のみならず、
早稲田・慶応といった上位校を狙って理科を複数勉強し、かつ共通テストで高得点を狙っている人に有利といえますね。
明治薬科の個別入試問題への対策
今回はB方式前期の個別試験問題に注目して対策を述べていきます。
ほかの形式も基本的には同じ傾向・同じ難易度ではありますが、
数学と化学については若干雰囲気が異なります（特に化学は時間と配点が変わるので違いも大きい）。
受験を考えている場合は、
必ず受ける方式の過去問を、どんなにすくなくても1年分は解きましょう。
英語
形式
大問４つを７０分で解く記述ありの問題。
最初の大問２つが読解で、それぞれ評論・説明的な文章と、物語風の文章になっています。
大問３は例年、穴埋め形式の英作問題、大問４は文章に語群から単語を入れる穴埋め問題です。
読解問題の対策
英語では語法の知識がかなり問われている印象があります。
まずは単語帳を利用して単語を徹底的にインプットしつつ、その過程で類語を自分でまとめていくという作業、
そして、どういった違い（ニュアンスや自動詞・他動詞、接続する前置詞）があるかも一緒に覚えていくと良いです。
また、『Next Stage』や『Vintage』、『Scramble』などの文法問題集では「語法」の範囲まで必ず完璧にしましょう。
和文英訳対策
和文英訳といっても、明治薬科の問題は穴埋め形式です。
定型表現を覚えているか、そしてそれをアウトプットできるかという点が重要になってきます。
出題される問題は、長文や文法問題同様、基本的な表現・文法事項を覚えていれば対応できるので、
まずは日東駒専レベルの文法事項を完璧にインプットしましょう。
そのあとは、『ハイパートレーニング 和文英訳編』をはじめとする一文の英作練習ができる問題集を利用し、定型文を覚えていくとともに演習を繰り返していきましょう。
語彙力対策
最後の大問4では、熟語知識ももっていると非常にスムーズに解答することができます。
明治薬科が第一志望であれば『速読英熟語』のみでよいので、
この一冊を繰り返して完璧にインプットしていきましょう。
また大問4対策としては、
単語を文法的に合う形に変形する必要もあるので、
『Next Stage』系の文法問題も
根拠が言えるかどうか
までしっかりと理解を深めていきましょう。
数学
形式と対策
大問４つを７０分で解く記述ありの問題。
範囲がⅠAⅡBで、かつ問題も日東駒専レベルの参考書と過去問演習を完璧にすれば十分に太刀打ちできる問題となっていました。
『基礎問題精講』などの問題集で基本的な解法をしっかりインプットし、
『合格る計算』で計算力をつけていきましょう。
第一志望で明治薬科を考えている人は、
数学だけでも10年分解くことを目標にしておくと、
明治薬科に合わせた計算力がつくはずです。
また、誘導付きの穴埋め形式でかつ時間がギリギリになる計算量をもとめられるので、
共通テストではなくセンター試験の過去問を利用した演習も、明治薬科の対策になります。
化学
傾向
大問５つを７０分で解く記述問題。
大問１～４が理論化学と無機の問題、
大問５が有機化学の構造決定の問題
となっています。
理論化学と無機化学は文字通り、どこがでてきてもおかしくないです。
有機化学は構造決定の問題であり、
例年の出題傾向からみると、高分子化合物の範囲はでないと考えてよさそうです。
ただし、
B方式後期やC方式の問題では、必ず高分子化合物の範囲も出題されているため、
B方式前期に加え複数の入試方式を受験する場合は、必ず全範囲を網羅しましょう。
難易度と対策
数学同様、聞かれている知識レベルについては基本的な部分がほとんどです。
語句や反応式、構造式、そして計算を記述する必要がある形式のため、
「基礎範囲を完璧に理解しきれているか」が問われている問題になります。
学校で配布される問題集（『セミナー』など）や『リードライトノート』、『基礎問題精講』で基本的な問題を完璧にしつつ、
こちらも明治薬科の過去問、そしてセンター試験の過去問を使うのが有効です。
ただ、センター試験を解く場合は選択肢を見ず、すべて記述式だと思って練習しましょう。
そうすることで、知識のアウトプット力や計算力の向上につながります。
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明治薬科大学のレベルと偏差値
薬学部最難関にして最高ブランドの慶應薬学部の偏差値を70とすると、
明治薬科大学の薬学部（6年制）の偏差値は、60前後で紹介されることが多いです。
明治薬科大学は、
東京薬科大学・星薬科大学とともに薬科大学の「旧御三家」と呼ばれる大学で、
調剤薬局やドラッグストア、そして病院への就職のバランスが最もよいとされています。
なので、
「とりあえず薬剤師になりたいんだよなぁ」
と、漠然とした方向性だけきまっている人は、明治薬科は合う大学といえそうです。
偏差値のランクでいうと、
星薬科大学・明治薬科大学・東京理科大学
の順番になり、
薬剤師国家試験のストレート合格率の順番も
偏差値の順番と同じと考えてよいです。
そうはいっても明治薬科の薬剤師国家試験のストレート合格率も80％近く、
全国でみてもトップクラスといえます。
そういう意味では、
学力と国家試験合格率のコスパバランスがよいともいえますね。
明治薬科大学の学費
最後に、明治薬科大学の学費についても触れておきましょう。
私大の薬学部の1年間の平均学費は200万円といわれる中、
明治薬科の1年間の学費は、
初年度：229万円
2年次以降：199万円
となっています。
ちなみに、
国立大学なら私大のおよそ1/4、
公立大学なら私大のおよそ1/20
にまで学費を抑えることができます。
明治薬科大学の入試情報とその対策 まとめ
ということで今回は、
明治薬科大学の入試方式と英語・数学・化学の個別試験の対策、偏差値と学費についてお話してきました。
明治薬科大学に合格するためには３科目とも
①まずは日東駒専レベル・センター試験レベルの基礎力を固める
②記述方式で固めた基礎レベルの問題のアウトプットができるようになる
ということが何よりも大切であるという結論になります。
そして、
近年の最低点となっている
薬学科（6年制）なら65％、生命創薬科学科（4年制）なら55％
を必ず超えるような完成度を過去問でつくりましょう。
ちなみに、明治薬科は過去問を使っての演習がほかの大学以上に有効な大学なので、
第一志望に明治薬科を考えている人は、10年分は最低限解いておきたいです。
どこの高校であろうと、高校3年生であろうと、浪人生であろうと、今から正しい勉強法と正しい参考書を利用していけば、
明治薬科大学への合格は手にすることができます。
明治薬科を検討している人は合格を目指して頑張ってくださいね！！
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