こんにちは!
武田塾ひばりが丘校です!
今回は、東京外国語大学の世界史対策について
その勉強法や、オススメの教材、参考書を紹介していきたいと思います!
問題形式や配点、出題範囲の傾向、論述の長さなどの特徴はもちろん
癖がある外大の世界史の解き方や
どのような勉強をするべきなのかまで詳しく説明していくので、
東京外国語大学を目指したいと考えている皆さんの参考になれば幸いです!
【時間がない人用】
〇この記事の一番重要なこと
解く際に大事なことは「単答記述問題を絶対に落とさない」
「問題文をさっさと読む」ことです!
東京外国語大学の世界史を見てみよう!
みなさんは東京外国語大学(以下外大)の世界史の問題を見たことはありますか?
英語の問題は
・ページが多い
・リスニング多い
・要約と意見を述べる作文がある
・今年(2022)からスピーキング試験が導入された
など外大らしい(?)特徴がありますが、一方で世界史はどのような問題が出るかご存じですか?
大学受験合格のために「傾向と対策」の、つまり特徴をおさえることは大事です!
そして特徴をおさえるためにはまず自身で実物を見る必要があります。
東京外国語大学は親切にも問題文を過去三年分掲載しているので、
以下のページから飛んで自分の目でなんとなくどんな感じなのか確かめてみましょう!
(*この時点で問題を解く必要はありません。)
↓ ↓ ↓
http://www.tufs.ac.jp/admission/navi/exam/data/post-10.html
イメージはつかめましたでしょうか?
さらっと目を通したうえで以下の説明を読むとわかりやすいと思います。
ではさっそくその特徴について説明していきます!!!
出題形式
解答時間は60分で大問は二つで構成されています。
点数は100点。
問題は単答記述、論述、小論述だけ!
正誤、記号、地図の問題は近年は出ていません。
とってもシンプルですね!!!
出題範囲は近現代からの出題が多いですが単答記述問題は時代やジャンルなど幅広く出題されているようです。
では大問ごとの特徴を見ていきましょう!
大問1(60点)
まあまあな量がある資料を3つ程読んで問いに答える形式です!
語句記述が6問くらい、500字論述がひとつあります。
2018-2022年の問題は、語句記述問題7個(1問5点)、500字論述一つ(25点)で計60点です。
論述は近代以降からの出題で、2019、2020、2021は20世紀以降からの出題でした。
しかし過去には近代初期からの出題もあるので、15世紀以降の論述が出ても戦えるようにしておくのがよいと思います。
そして外大の世界史最大の特徴は「問題文も長い」ところです!
語句記述の問題文は非常にまどろっこしい書き方をしています。
これは最後の500字論述を解く際に参考にさせるためでしょう。
大問2(40点)
冗長な文章をひとつ読んで単答問題6つ、40字の記述一つに答えます。
大問1と同じで小問は一つ5点で、40字記述は10点です。
こちらも文章を真面目に読む必要はありません。
形式がわかったところで、長い問題文に対してどう立ち向かっていくのか、
対策について説明していこうと思います!
対策
まず対策のためにするべきことが4つあります!重要度順に
①用語集に出てくるような単語を全て覚える
②外大の世界史を解くのに慣れる
③近代以降がテーマの論述に慣れる
③中学の日本史、一般常識的な時事教養を覚える
です。
順に説明します。
①用語集に出てくるような単語を全て覚える
先程、配点を見て気づいたかもしれませんが、単答問題の配点が高く、100点中65点が単答問題の点数です。
だから単答問題は絶対に落とさないことが重要です。
とはいっても記述の35点を落としていいというわけではありません。
ただ記述の場合は部分点が与えられる可能性が大きいです。
一方で単答記述は小さなミス(例えば漢字や表記のミス)をしてしまうと点数が0点になってしまいます。
他の受験生も単答記述問題の配点が大きいことは分かっているので、そこを落とすと差をつけられてしまいます。
外大の単答問題は出題範囲が広く、文化史、思想史からも出題されます。
教科書で太字になっているところは勿論、太字ではないけど用語集に載っているような単語は全て覚えておくと安心でしょう。
②外大の世界史を解くのに慣れる
外大のような出題形式の世界史問題は筆者が知る限りでは存在しません。
だから、実際に自分で問題を解いてみて慣れるしかないのです。
*似ているものはありませんが、出題範囲が似ているものは存在するので後で紹介します。
資料や問題文の文章量が多くて。少し面倒に思うかもしれませんが、
最初から猪突猛進に文章すべてを読む必要はありません!
というのは解いてみればわかると思いますが、
問われていることが何かだけ注目して答えれば時間短縮になります。
例えば「下線部①に関連して」とあった場合、大抵は問題文の最後の方に問の要旨が書かれています。
もちろん論述を解くときに資料や問題文を参考にする必要があるので、
どうせ一度は読まないといけませんが、短期記憶に自信がない方は資料を丁寧に読むのではなく、
まずは単答問題に集中して、論述に取り組む際に読んでみるのがいいと思います。
③近代以降がテーマの論述に慣れる
これは500字論述対策のために必要なことです。
先の述べたように、論述は近代以降から出題されています。
近代以降の出来事を通史、テーマ史それぞれ説明できるか、抜けている知識はないか確認し、
インプットは出来ていそうだったら次はアウトプットの練習をしましょう。
アウトプットのためには、論述の問題集や他校の過去問を使って論述の練習をします。
世界史用語を覚えているのは勿論、その意味内容や他の出来事との関係を自分で説明できるようになっていたら、論述なんて余裕ですね!
④中学の日本史、一般常識的な時事教養を覚える
これは単答問題を落とさないために必要なことです。
過去には、「治安維持法」「メルケル」なども出題されました。
どちらも一般常識です。
中学以降日本史は全く触れていないという方は復習してみる、2000年以降の大統領、首相など確認してみるなどしてみるといいかもしれません。
*時間配分に関して
時間配分に関しては、自分に合ったやり方をするのが一番ですが、
参考までに筆者はどのような時間配分で解いていたかを下に書いておきます。
小問(全部で):15分ほど
大問2の記述:文章を読む時間も含めて10分ほど
大問1の論述:文章読んで自身で構想を練るのも含めて30分ほど
普段の勉強
単語暗記に関しては一問一答に出てくるものすべてを覚えちゃえば安心です。
二次試験では地図問題は出ません。
しかし、外大に受かるには共通テストでまず点を取るのが重要ですので、おろそかにしないようにしましょう。
また一般教養のような問題も出ます。
近現代の日本での出来事(2022京都議定書、2019?治安維持法)や外国の大統領の名前(メルケル)など
当たり前に知っている知識ではありますが、確認しておきましょう。
そして、通史の勉強ができたらテーマ史も勉強しましょう。
テーマ史というのはすでに学んだ内容をテーマ別に縦に学ぶものです。
テーマ別の論述も定番の問題ですので、ここをおろそかにしないようにしましょう。
使ってほしい参考書&教材!
・詳説世界史 山川
これはおすすめというよりも義務です!
理由は次の次の項で詳しく説明します。
・世界史用語集 山川
用語の内容が説明できるか確かめるためにめっちゃ使いました。
教科書には載っていないけど受験で使える大事な周辺知識も載っているので、
できるだけ確認するといいのではないでしょうか。
・世界史用語マルチトレーニング
筆者は使っていませんが
通史、テーマ史どちらも載っているため論述対策にもなっていいと思います!
・関東難関私大世界史問題集
こちらも筆者は使っていませんが、通史、テーマ史どちらも載っていて難しい単語まで載っています。
私大と書いてありますが、国立でも出るような問題も多いです。
他大の過去問
・津田塾
論述の出題範囲が似ています。外大で2021年に出題された核問題に関する論述は20⁇年の津田塾の問題と似ていますね。字数は。津田塾も論述は近現代からの出題が多いのでやっておいて損は無いと思います。
・上智TEAP利用型世界史
史料読解が必要となる論述があり範囲も近現代史からですが、こちらは外大の問題よりも一橋の方が似ているかもしれません。また、上智で学べる言語からもわかるようにヨーロッパ重視ぽいです。字数も知識だけでなく意見を内容に入れなければならないのでそこは注意しましょう。資料を読んで論述を書く練習にはなると思います。
過去問を解く前に
ここまで二次試験の対策のためにいろいろ綴りましたが、基礎がなっていないのに過去問を解いても意味がありません!
論述のためには教科書のように自分で因果関係を道筋立てて説明できるようにならないといけません。
みなさんは世界史の教科書
ちゃんと読んでいますか?
外大に限らず論述問題は教科書の知識がベースになります。
二次試験では教授の知識に及ぶものを持っているのかが問われるのではなく、
高校の範囲で因果関係や横のつながりを理解できているのかが問われるのです。
どのような参考書を使っているにしろ論述がある大学を受けるのなら教科書はしっかり読む!
「教科書の文章難しい😭」と思っている人は
現代文の勉強もしっかりやりましょう。
そして語句などの暗記に関しては用語とその説明ができるようになっていればOKです。
出来事であれば、背景、原因、結果も自分で語れるようになりましょう!
ちなみに筆者が調べたところ、武田塾チャンネルで東京外国語大学の世界史に関して扱ったのが2016年の7月で、出題形式が大きく変わる前でした。
近代以降が論述に出されるというのは同じですが、大きく変わっているところが多いです。
過去問を自分の目でしっかり確かめて、対策しましょう。
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