ハーバード大学に行くには？出願方法・入試・必要書類・試験料

ハーバード大学に行くには？
出願方法・入試・必要書類・試験料などを徹底解説！！

ハーバード

こんにちは！

武田塾ひばりヶ丘校の天野です。

最近、茨城県の公立高校からハーバード大学への合格者が出ましたね！

今回はアメリカで正規留学生だった私が

「ハーバード大学へ進学する方法」

をご紹介します。

ハーバード大学の概要

2021年度の世界大学ランキングによると、

ハーバード大学は世界にある1527大学の中で３位だそうです。

「あれ？　１位じゃないの？」

と驚く人もいるかもしれませんね。

１位は５年連続でオックスフォード大学です。

ちなみに東京大学は３６位です。

ハーバード生

ハーバード大学と言えば、

マーク・ザッカーバーグや、ビル・ゲイツなど

名立たる起業家を輩出していることで有名ですね。

しかし、ハーバード大学について具体的に何が凄いのかを知っている人は少ないのではないでしょうか？

ハーバード大学はどこにある？

アメリカ北東部、マサチューセッツ州ケンブリッジにあります。

ケンブリッジは自然いっぱいの郊外（ベッドタウン）

という雰囲気です！

海に面したボストンとはチャールズ川を介してお隣同士です。

日本国内で言うと、ボストンやケンブリッジの地域は横浜に似ています。

海に面していて、素敵なマーケットや博物館も沢山あるし、中華街もあります。

観光地も多いですが、落ち着いていてとっても生活しやすい場所です。

私も留学中はニューヨークに住んでいるのに、

ボストンが大好きで月に１回は往復８時間かけて通っていました(笑)　

マサチューセッツ州には、ハーバード大学のほかにも、

マサチューセッツ工科大学（MIT）、ボストン大学、ノースイースタン大学など

名門大学がたくさん集まっています！

ハーバード大学はアメリカの名門8大学からなる

アイビーリーグ（Ivy League）

とよばれるグループに属しており、

エリート伝統校として確固たる地位を確立しています。

ハーバード大学ってどんな学校なの？

【1】評価の５０％は講義中での発言

学ぶ姿勢を評価するハーバードでは、

講義中のアティチュード（態度）はとても重要です。

教授は講義に参加している生徒は全て把握していますし、

ただ課題を出しているかだけではなくて、

学ぶ姿勢があるかというところまで細かく評価します。

ですから、代筆なんてもってのほか、

しっかりと予習をして講義に参加しているかを見ています。

当たり前と言えば当たり前なのですが、

日本の大学ではなかなかないレベルの厳しさがあります。

▼ハーバード大学（コンピューターサイエンス入門）　※日本語訳あり、２０２０年のオンライン講座

【2】奨学金制度が充実している！入学者はほぼ無償で学べる！！

ハーバード大学はその高額な学費でも有名ですね。

１年でかかる学費は８００万円～１０００万円近くにも及びます。

多くの生徒が奨学金（無償や一部負担）を借りて通っています。

ただ、学費をサポートする制度は非常に整っていて、

留学生だからと言ってサポートされないということはないとのこと！

さすが世界ランク３位の学校です。

【3】実は入学時に英語資格を要求されない・・・でも・・・

正規留学では多くの場合、TOEFLやIELTSスコアを要求されますが、

実はハーバード大学ではそういった英語資格は必須ではありません！

意外ですよね。

ただ、その代わりにSATのスコアが必要となります。

SATについては後半で詳しく説明しますが、

英語、歴史、数学、自然科学、語学など、

あらゆる教養知識が求められるアメリカ版共通テストです。

英語で共通テストを解いて高得点が取れるわけですから、

SATを持っていることで間接的に英語力があるとみなすことができますよね。

【4】宿題の量は講座次第・・・多いものは大学受験勉強並み！？

実際にハーバードに通っていた友人に話を聞きました。

例えば、１学期５単位の講座の場合、

週２回９０分の講義と週１回のディスカッションの時間があります。

これに、課題がついてくるのですが、

読み物＆レポートのような課題が６時間分、グループワークの課題が３時間分、

加えて、留学生は高得点を取るために

課題を事前にTA（ティーチングアシスタント：講座助手）に提出し添削してもらったりする時間１時間分

というボリュームの課題をこなしていたそうです。

こんな感じの講座を４つほど受講し、そこに中間テストや期末テストが入ります。

それを考えると一日の勉強量は７時間くらいにはなりますね。

私も国内大学には通っていないので、

日本の大学生がどれくらいの分量の宿題をこなしているのかは詳しく認識していませんが、

ハーバード生でなくても、欧米諸国の大学ではたくさん課題が出ます。

特に留学生は言語面でのハンディキャップがあるので、

慣れるまでは現地生の１．3～５倍は時間がかかることを想定しておきましょう。

ちなみに、留学中、講義で課題のフィードバック中、

チーティング（カンニング）した人を公開処刑する時間がありました(笑)

アメリカの教授たちのチーティングリサーチ力は半端ないですｗ

ネットに載っているレビューや論文のコピペ、前受講していた生徒のレポートのコピペ、テストの解答の使いまわし、

１００％バレていました。

（何かハイテクなシステムがあるのかな・・・とにかく凄かった。

ちなみにバレたら０ポイントになり単位落とします）

【5】ハーバード生の卒業後の就職率は60％で意外と低い？

ハーバート大学を目指すということは、

何のためにハーバード大学に行くのかを事前に考えておかなければなりません！

実はハーバードの生徒のうち、大学卒業後に一般企業や法人に就職をする人は全体の７割弱しかいません。

残りの３割はどんな進路を歩んでいるのでしょうか・・・？

１割・・・大学院へ進む

１割・・・国外の大学へ留学

１割・・・自分探し（いわゆるギャップイヤーです）

ちなみに日本国内の大学の卒業後の就職率は９割を超えると言われています。

そう考えると、６割という数字の重みに気付きますよね(;'∀')

大学で学んだことを活かしてすぐにでもお金を稼ぎたい人、

学んだことでもっと学びたくなった人、

起業をするための準備をしたい人

・・・その進路は様々ですが、「大学卒業＝就職」じゃないのがとても新鮮ですよね。

ハーバード大学への出願に必要なもの

ハーバード大学に出願する際は、以下の書類等を準備する必要があります！

ハーバードは留学生だからと言って、現地生と区別するような入試方式はありません。

逆に優遇されるわけでもありません。

英語力を図る資格試験のスコア提出も必須ではないそうですが、自己PRとして提出してもいいそうです。

【1】$75 fee (or request a fee waiver) 検定料

検定料は約８,０００円！

日本の大学入試（１５,０００円～３０,０００円）と比べるととても安いですね。

小切手またはマネーオーダー（為替送金）で支払いができます。

【2】SAT or ACT (with or without writing) 大学進学適性試験

SATやACTなどの大学進学適性試験の結果

日本では年間に6回試験が実施されています！

大学には一番スコアがいいものを提出できます。

※アメリカ国内の大学進学で必要となるセンター試験や共通テストのようなもの

【3】 School Report and high school transcript 学校の成績（内申点）

調査書や高校の成績証明書（高１～現在）

●Midyear School Report (after your first semester grades)　高校３年生の前期の成績証明書

●Optional: AP or other examination results　オプション：高校のテスト結果など

●Final School Report (for admitted students only)　合格者のみ、学校の最終成績証明書（高校卒業時点）

【4】Teacher Report (2) 推薦状２通

推薦状２通（お世話になった先生に書いてもらいましょう）

※ちなみに私はハーバード大学ではないですが、

留学する際、担任の先生が英語教師だったのでその方と、

英語スクールでお世話になっていたPhDを取っているネイティブの教授に書いて頂きました。

【5】願書と（Supplement）補足書類

願書の提出はオンラインからも可能です。

公式サイトには【1】～【4】を提出する前に願書を提出した方が手続きが円滑に進みますと書いてありました。

世界中からオンラインの願書やら、個人書類が入った国際郵便が届くため、

Admissions Office（入試事務局）も入試シーズンはバタバタするのだと思います。

締め切りまでに余裕をもって準備し、届いたかどうかのメール確認などしっかりを行うことをお勧めします。

ハーバード大学の闇・・・

「ハーバード大学って、天才が集まっているんでしょ？」

「みんな好きなことの研究に没頭しているんじゃないか・・・」

そんなイメージを持つ人も多いでしょう。

留学当初、私もそんな風にハーバード生についてキラキラしたイメージを持っていました。

しかし、実際に通っていた生徒に話を聞くと、その学生生活はかなり壮絶なものでした。

「ハーバード生の多くが、メンタルケアを受けながら大学を卒業しています。

多くの生徒はとんでもない量の課題に押しつぶされそうになりながら、

毎日分厚い文献とにらめっこ。本当に辛かった。

社会人になってあの時ほど、辛いことがないから何でもできるような気分になるよ(^▽^)」

あまりのキツさに留年をする人や中退してしまう人もいるそうです。

意識が高く、世界中から天才と呼ばれる人々があつまる環境だからこそ、

プレッシャーもものすごいと思います。

ハーバード大学をはじめとする世界難関大学に進学するには？
必要な英語力は？

留学斡旋サービスを提供しているAGOS（アゴス）ジャパン（出典：https://www.agos.co.jp/program/model_ug.html）によると、

世界難関大学と定義されるアイビーリーグ等に進学するには以下の水準を満たしておく必要があります。

	超難関大学	難関大学	有名校
学校例	ハーバード大学スタンフォード大学プリンストン大学マサチューセッツ工科大学コロンビア大学	ワシントン大学イリノイ大学インディアナ大学トロント大学テキサス大学	ニューヨーク州立大学カリフォルニア州州立大学シドニー大学ワシントン州立大学オレゴン大学
高校の成績	GPA3.7以上（4.0満点）	GPA3.5以上（4.0満点）	GPA3.0以上（4.0満点）
SAT	Reasoning Test ＆Subject Tests	Reasoning Test	Reasoning Test ※要求されない場合が多い
英語力	TOEFL ibt 100以上	TOEFL ibt 80~100以上	TOEFL ibt 60~80以上
エッセイ（自己PR）	重視	重視	参考
推薦状	重視	重視	参考