【日本史】図録を見よう~視覚的インプットのすゝめ~【世界史】
皆さんこんにちは!
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大学受験予備校・個別指導塾学習塾
武田塾 旗の台校です。
高校社会の花形科目と言えば日本史と世界史ですが、それぞれ中学までの歴史と比べインプット量が格段に増加しています。
そこで今回は、効率的なインプット方法としての図録の使い方についてご紹介したいと思います。
はじめに—教科書の長所と短所—
武田塾のルートでは、世界史・日本史ともに山川出版社の高校教科書が講義系参考書として指定されています。
ずっとインプット用として採用されているのにはそれ相応の理由があるのですが、ここではそれを長所・短所の面から分析していきたいと思います。
詳説日本史・詳説世界史の長所
山川出版の高校歴史教科書の長所は、なんと言ってもそのコンパクトさと詳細さです。
特に文章面がきびきびとまとまっており、簡潔な文章に必要な情報が過不足なく詰め込まれています。
そのため、重箱の隅をつつくような知識を要求してくる一部難関大学以外、大体の大学の入試問題に対応することができます。
たとえそうした難問奇問珍問を出してくる大学(具体的には慶応義塾大学、上智大学等)を受験する場合でも、高度な知識を身に着けるには基礎が大事です。
したがって、こうした大学を受験する場合でも、まずは山川の教科書で土台固めをするとよいでしょう。
また、物理的にもコンパクトなので、試験会場に持ち込んで休憩時間中の最後の確認にも使いやすくなっています。
詳説日本史・詳説世界史の短所
山川出版社の弱点も、やはりそのコンパクトさに由来します。
具体的には、記述が簡潔すぎて深堀りに向かない箇所が存在することと、地図や図表の不足です。
前者の深堀対策は必要な情報を書き込むことである程度対応できますが、後者の地図や図表の不足は教科書だけではどうにもなりません。
そのため、ここで図録が力を発揮していきます。
図録について
前置きが長くなりましたが、いよいよ図録の話です。
山川出版社も上記のような自社の教科書の弱点に関してある程度把握しているらしく、それを補うべく日本史・世界史ともに図録を出しています。
他の出版社も図録を出しており、あるいは学校でそれらを指定されている場合もあるでしょう。
どの会社で出版している図録も、その根本にかかわるほどの大きな差はありませんが、ここでは山川出版社の図録ベースで話を進めていきます。
図録の特徴その1:写真・絵画資料の充実
出版社や時代等によっても異なってきますが、教科書に掲載されている画像資料は多くの場合必要最低限なものにとどめられています。
特に文化史の場合、画像と一応の説明は記載されてはいますが、その背景までしっかり踏み込んでいることはそう多くはありません。
これに対し、図録では数多くの写真や絵画が、しっかりした説明とともに掲載されています。
このため、文化史の深掘り学習に際しては図録は非常に有用でしょう。
特に、文化史で四苦八苦することの多い日本史学習では必須と言っても過言ではありません。
図録の特徴その2:地図資料の充実
画像資料と同様に、教科書に掲載されている地図資料もそう多くはありません。
しかしながら、特に世界史では地理関係の把握が非常に重要になってきます。
ゆえに、世界史の学習の際は図録で地図を把握しながら進めていくのがよいでしょう。
また、図録には一見本筋とあまり関係ないような地図が収録されていることもあります。
しかし、こうした地図も問題出題のさいの「くすぐり」として用いられることがあるので、一応目を通しておくとよいでしょう。
図録の特徴その3:表の充実
文章で記述されていて読んだだけでは少しわかりにくいことでも、表として視覚的に提示されると理解・比較しやすいことが多々あります。
図録にはそうした「視覚的に比較しやすい」比較表や年表が多数収録されています。
鎌倉仏教の開祖・教義・布教対象の比較や、19世紀東アジアの各国の動きなど、並べられることではじめて各々の特徴がわかるということも多いでしょう。
図録の使い方について
さて、そんな図録の使い方について2点ほど注意があります。
一つは「あくまで講義系参考書が主体であり、図録はその補助である」ということ。
もう一つは「インプットとアウトプットは必ずセットで行う」ことです。
①講義系参考書が主、図録は従
先に記した通り、図録類はインプットに非常に有用です。
しかし、それはあくまで講義系参考書という土台のうえに成り立っています。
そのため、インプットの際は講義系参考書で流れを確認し、そのうえで図録で視覚的に知識を追加するようにするとよいでしょう。
②インプットとアウトプットは必ずセットで
いくら知識をインプットしても、それに見合ったアウトプットを行わなければ成績向上につながりません!
その時々や目標レベルに見合った問題集に取り組んで、知識が身についているかチェックしていきましょう。
おわりに
今回は、世界史・日本史の図録とその使い方についてご紹介しました。
それ単体ですべてを解決してくれるわけではありませんが、歴史学習を進めるうえで強力な味方になってくれるでしょう!
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