必勝!古文勉強法!~鍵を握るのは「単語」と「助動詞」~
皆さんこんにちは!
東急池上線・大井町線 旗の台駅 徒歩5分
大学受験予備校・個別指導塾学習塾
武田塾 旗の台校です。
さて、早速ですがひとつ質問があります。
ずばり「古文、得意ですか?」
「得意だよ!」という人も「あんまり…」という人も、まずはこちらの文を見ていただきましょう。
「御はらからと言へど、年月よそにて生ひ立ち給へれば、うとうとしく習ひ給へるままに、慎ましき御思ひも薄くやありけん、なほひたふるにいぶせくてやみなむは、あかず口惜しと思す」
この例文は2022年度の共通テストの古文で出た文章のひとつめ「増鏡」からの引用です。
みなさん意味はとれましたか?
「ぱっと訳せちゃったよ」という方はここから先は読まなくて大丈夫です笑
英語や数学、物理に化学、あるいは漢文や現代文に時間を使いましょう。
「全然わからないよ。古文めっちゃ苦手…」
と顔を曇らせたあなた!
この記事はあなたのために書いています。
古文、得意にしちゃいませんか?
①必勝!古文勉強法!~鍵を握るのは「単語」と「助動詞」~
難しそうに見えますが、古文の基本はいたってシンプル。まずは「単語」「助動詞」を押さえればいいんです。
古文、と思うと身構えてしまうかもしれませんが、古文は「ちょっと昔の日本語」。
だから、日本語で書かれたこの文章を読める皆さんに、古文が読めないはずありません。
現代語の「単語」も「助動詞」もちゃんとマスターできてますからね!
では、この「単語」と「助動詞」に注目して、勉強法を考えてみましょう。
②単語は単語帳選びから~イチオシ単語帳~
単語を覚えよう!となれば、単語帳の出番です。
まずご紹介したいのがこちら。
「読んで見て覚える重要古文単語315」
これはその名の通り、単語の意味の横に、単語をイメージしやすくなるようなイラストが書いてあるのが特徴です。
覚えづらい古文特有の単語も、イラストがあれば頭に入りやすくなります。
次にご紹介するのはこちら。「マドンナ古文単語230」
これは単語の成り立ちや意味について詳しい解説が載っているのが強みです。
漢字や言葉の意味、他の知識と結び付けて覚えれば、試験のときにド忘れしても、意味から立ち返って思いだせそうですよね。
もちろん、この二冊のほかにも、書店に行けば、たくさんの単語帳が目に入ります。
「一体どれを使ったらいいの?」と迷ってしまいますよね。
そんなときは、「どの本だったら毎日開いて勉強できるかな?」という点に注目して選ぶと良いでしょう。
武田塾では、お勧めの参考書を用意していますが、最も大事なポイントは「やりきる」ということです。
どんなにいい参考書でも、買って満足して読まなければ意味がありません。
自分が「やりきる」ことができると思う本をまず選びましょう。
見た目が好きとか、絵が好き、でももちろん構いません。
また、他の科目を暗記している中で、「自分はこうやったら覚えられる」というやり方を持っている人は、それが一番生かせそうな単語帳を選ぶと良いでしょう。
絵を描いて覚えるなら「重要古文単語」、意味が分かれば覚えられるなら「マドンナ古文単語」といったところでしょうか。
武田塾では「重要古文単語」を使用することが多いです。
③千里の道も一歩から!~コツコツ文法勉強法~
文法書もたくさんあります。学校で購入するものもありますよね。
参考書の選びかたは、単語帳と同じ。「やりきる」ことができるかどうかです。
そのうえで、皆さん自分の決めた参考書を片手に、まず裏表紙を開いてみましょう。
表紙の裏か一番後ろのページに、ずらっと助動詞が並んだ表が載っていませんか?
古文はこの表が全てです。
表に載っている助動詞の意味と活用と接続が分かれば、古文は8割読めたも同然です。
あとは係り結びの関係など、ヤマとなる他の部分を潰していけば完璧です。
古文の授業でも「ずずずぬね」や「(けら)〇けりけりける〇」などと呪文のように唱えたことありますよね。
「この呪文、覚えるのに何の意味があるの?」
そう思っているとしたら、あなたは損しています。
この呪文は「文がどこで切れるのか」を見切るために必要なんです。
そしてそして、この活用の形と接続さえわかっていれば、どんな人でも古文の意味が理解できるようになります!
④接続と活用を意識~パズルのように考える~
古文の文章はちょっとパズルに似ています。
助動詞は、自分の前にくっつく単語に、「この形になってね」とお願いします。
これを助動詞の接続といいます。
そして、自分自身も、自分の次にくっつく単語に合わせて、形を変えます。
こちらは助動詞の活用といいます。
たとえばさっきの「ず」。これは打消の助動詞で、未然形接続をします。
言い換えると、「~しない」という意味で、助動詞や助詞の「未然形」という形の後にくっつく助動詞です。
そして、この「ず」自身も、下にくる単語の活用に合わせて形を変えるんです。
「ず」の次に来るのが名詞なら、連体形の「ぬ」に、「ず」の次に来るのが「。」なら、終止形の「ず」に変化します。
「丸暗記はできているのにテストとなると分からなくなる」という方は、普段から古文の文章に線を引いて、助動詞ひとつひとつを、「これは〇〇の助動詞で、〇〇形接続をしていて、今は〇〇形」と説明する練習をしましょう。
少し遠回りに感じるかもしれませんが、自分で自分に説明してあげられるようになると、理解も深まりますよ。
⑤まとめ~古文のモチベーションを上げるには~
最後にお教えするのは、古文のモチベーションの上げ方です。
ある程度文章が訳せるようになってくると、
「訳せはするけどどういうことかわからない。」
「書いてある話のイメージがつかみにくい。」
といった問題に直面することもあるでしょう。
そんなとき、どうやってモチベーションをあげていくか。
ひとつは、目標を確認することです。
行きたい大学のことを考えて逆算して、頑張らなくてはいけない、という自覚を持ちましょう。
もうひとつは、古文を好きになることです。
受験本番が近い方にはあまりお勧めできませんが、まだ本番まで少し余裕のあるかたは、古文が元ネタの作品に触れることをお勧めします。
現代語訳で書かれた古文の小説でも構いませんし、最近では漫画化されたものもあります。
特に源氏物語などは、いろいろな作家さんが漫画化しているので、好みのものを選んでみると良いかもしれません。
古文が元ネタの作品を好きになって、学びたいという気持ちが湧けば楽しくなりますし、たとえ好きにならなくても、いくつか読めば古文に出てくる物語のパターンがつかめます。
攫われた娘は露になって消えるし、結婚は通い婚で和歌をやりとりします。
そういう基本のパターンが分かっていれば、ちょっと文章題で細かく訳せなくても、「こういう話かな?」という推測が立てやすくなります。
最後に
さて、「古文苦手!」と言っていたそこのあなた。
まずは基本の「単語」と「助動詞」をおさえて、古文の第一歩を踏み出しましょう。
正しく勉強していれば、結果の出やすい分野です。
早めに対策を終わらせて、現代文や漢文、その他数学に英語に物理や化学と言った他の科目に手を回していけるよう、頑張ってください