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今回は、2022年度から新しくなる、高校の教科書についてです!
実は明治維新以来の大改革とも言われるほど、
教科書の内容に大きな改訂があるのをご存知でしょうか?
現在高校1年生の方が2年生に、高校2年生の方が3年生になったとき、
新しい教科書が配付されるのです!
なぜ教科書が改訂されるの?どのように変わるの?大学入試にはどんな影響が?
そんな疑問を少しでも解消できるように、
ポイントを押さえながら、分かりやすくご紹介していきます!
なぜ変わるの?学習指導要領と教科書の深い関係
学校教育は「学習指導要領」というものに則って、教育活動を行っています。
教科書や授業は、この学習指導要領に基づいて作られているのです。
「学習指導要領」とは?
全国のどの地域で教育を受けても、一定の水準の教育を受けられるようにするため、学校教育法という法律に基づき文部科学省が定めたものです。
学習内容の大枠を決めて、各学校や地域の状況に合わせて変化させることで、全国的にある一定水準の知識を教授するシステムができあがっています。時代の変化に合わせて約10年ごとに改訂され、それに合わせて教科書も改訂されます。
いつから改訂されるの?
高等学校の新しい学習指導要領は、2022年度より開始されます。
2019年度から移行期間として先行スタートしている学校もあるかと思います。各学校の状況に合わせて教育課程を組んでいるためです。
参考:「今後の学習指導要領改訂スケジュール」 (文部科学省HPより)
どんな変化があるか、ポイントをご紹介!
今回の改訂は冒頭でも述べたように、
明治維新以来の大改革とも言われるほど、各学校で大きな変化がありました。
どのような点が変わったかを具体的に見ていきましょう。
改訂後 |
現行 |
|
国語 |
現代の国語 |
国語総合 |
地理歴史 | 地理総合 地理探求 歴史総合 日本史探求 世界史探求 |
世界史A 世界史B 日本史A 日本史B 地理A 地理B |
公民 | 共生 倫理 政治・経済 |
現代社会 倫理 政治・経済 |
数学 |
数学Ⅰ |
数学Ⅰ 数学Ⅱ 数学Ⅲ 数学A 数学B 数学活用 |
理科 | 科目の新設無し | |
英語 |
英語コミュニケーションⅠ |
コミュニケーション英語基礎 |
この表から分かるように、国語、地歴公民、英語と文系科目に特に大きな変化があるようです!
今回は、国語、数学、英語の3教科を詳しく見ていきましょう。
国語
・ポイント① 新設される3科目!
国語の改訂の大きなポイントは、
「国語総合」が廃止され、「現代の国語」「現代文化」の2科目の必修科目の新設されること。
そして「古典探求」が設けられることににより、古典A、Bがなくなることです。
それぞれの学習内容は、
「現代の国語」・・・実社会に必要な国語の知識や技能を習得させる
「言語文化」・・・我が国の言語文化への理解を深める
「古典探求」・・・先人のものの見方、感じ方、考え方との関わりの中で伝え合う力を高める
となっていて、新学習指導要領によって国語学習が大きく変わろうとしています。
・ポイント② 「読む」から「話す」「書く」へ
国語のもう一つの大きな変化が、これまでの「読む」学習から、「話す」「書く」学習に重きが置かれることです。
「現代の国語」は1年生で履修することが想定され、論理的な文章や実用的な文章を扱います。
また、2年次以降に想定されている「論理国語」はその名の通り、論理的な文章や実用的な文章が想定されています。そのため、この二つは現代文の中でも「論理性」の高い科目であり、そこに「書く」時間が大幅に割かれていることになります。「古典研究」でも、言語活動例として「論述・発表・創作・随筆」など、書くことが多い内容となっています。
これまでの「読む」ことが中心になっていた学習スタイルから「話す」「書く」の割合が増えていくようです。
その背景には、急速に情報化が進展する社会において,様々な媒体の中から必要な情報を取り出したり,情報同士の関係を分かりやすく整理したり,発信したい情報を様々な手段で表現したりする力を高めていく狙いがあるようです。
まとめ ・「現代の国語」、「言語文化」、「古典探求」の3科目の新設 ・「読む」から「話す」「書く」を重視する学習内容に移行 ・情報の収集力、処理力、表現力を伸ばしていく |
数学
・ポイント① 数学Cの復活
・現行の「数学Ⅲ」(平面上の曲線と複素数平面),「数学B」(ベクトル),「数学活用」の内容の一部を移行して「数学C」に移行します。
・改定ポイント② 統計学を強化
数学は全体的に統計学を強化していくようです。これまで必須学習単元となっていた「データの分析」に加えて、数学Bではほとんど入試の出題範囲からは外れていた「確率分布と統計的な推測」が数学Bで必須化されます。昨今の統計学や機械学習、ビッグデータ活用への関心の高まりとあいまって、社会の中にある事象を数学的に考察する力をつけようとする狙いがあるようです。数学ⅠAⅡBⅢの5分野体制から、再び旧課程と同様の、数学ⅠAⅡBⅢCの6分野体制に戻ります。
・改定ポイント③ ベクトルは理系学生のみ学ぶ
今回の改定で最も大きな変更点です。
2022年度より実施の新課程では、再び数学ⅠAⅡBⅢCの6分野構成に戻り、現行課程では数学Bにある「ベクトル」および数学Ⅲにある「複素数平面」「式と曲線」が新課程の数学Cに移行します。これにより、「ベクトル」は文系の学生のほとんどが学ばなくなってしまい、理系学生のみが学ぶこととなります。
まとめ ・数学Cの復活 ・技術革新を見据え、統計学を強化し数学的考察力を高めていく ・ベクトルは理系学生のみ学ぶ |
英語
ポイント① 「文法偏重」から「聞く、読む、話す、発表、書く」の5つの総合力へ
英語の改訂のいちばんのポイントは、「何が出来るようになるか」という観点から、国際基準(※CEFR)を参考に、小中高等学校を通じて5つの領域( 聞くこと、読むこと、話すこと[やり取り・発表、書くこと )を目標に設定していることです。国際標準であるCEFRに沿った学習に取り組むことが、総合的でグローバルな英語力を伸ばすことに繋がり、志望大学が入学者に求める英語能力を証明してくれることになります。
※CEFR(通称セファール):(Common European Framework of Reference for Languages/ ヨーロッパ言語共通参照枠)とは、「その言語を使って何ができるか」を測る、言語能力の熟達度を測る国際的な尺度です。
ポイント② 発信力を高める、「論理・表現」が新設
現行の「英語表現」や「英語会話」は、「論理・表現」I~IIIに替わります。交渉やスピーチ、プレゼンテーション、ディベート、ディスカッションといった言語活動を通して、英語による発信力を強化していく科目です。
まとめ ・「聞く、読む、話す、発表、書く」の総合力で、グローバルに通じる英語を鍛える ・国際基準CEFR(セファール)を参考に目標設定 ・発信力を高める、「論理・表現」が新設 |
まとめ
新学習指導要領では、学校で学んだことが,子供たちの「生きる力」となって,明日に,そしてその先の人生につながってほしいという願いが込められています。グローバル化や急速な情報化、技術革新など、社会の変化を見据えて、みなさんがこれから生きていくために必要な資質や能力をいっそう伸ばしていく学習内容になっています。
今回の大改訂を受けて各大学がそれぞれの入学試験の試験範囲を変更していくことが予想されます。
新学習指導要領を踏まえ、先取りをしながら武田塾橋本校で万全対策していきましょう!
最後に、武田塾橋本校からお知らせ
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