【2022年度開学】「大阪公立大学」ってどんなところ？

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今回は、2022年度に新設される予定の「大阪公立大学」について、その概要を詳しくご紹介していきます！

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大阪公立大学ってどんな大学？

そもそも「大阪公立大学」とはどんな大学なのでしょうか。

大阪公立大学は、大阪市立大学と大阪府立大学を母体にして2022年4月に開学する予定の新たな公立大学で、この新しい大学は、幅広い学問領域と約1万6千人という全国最大規模の学生数を擁する公立の総合大学となります。これにより、大阪市立大学、大阪府立大学のどちらも2022年度以降の学生募集を停止します。

大学規模を拡大しつつ、大阪市立大学・大阪府立大学と同様に、自由闊達な環境で教育を行い、大阪から日本や世界の成長を牽引する大学となるよう、基幹教育と高度な専門教育を有機的に結び付けた複眼的視点を持ってあらゆる問題を俯瞰的かつ直観的に見通す力を培うことで、グローバルに活躍できる高度人材を育成することに力を注いでいきます。

キャンパスは、大阪府の堺市、大阪市、泉佐野市、羽曳野市に設置される予定です。

学部・学科・学域について

それでは次に、大阪公立大学に設置される予定の学部や学科・学域をみてみましょう。

・現代システム科学域

「未来デザインコース」…この学域では、複数の学問分野を融合的に学ぶことを通して、学士の学位を取得する未来デザインコース（FDC：Future Design Course）を設けます。FDCの学生は、メンターとなる教員と相談しながら、自らが解決したい課題や目的に応じた「未来デザイン学修プログラム」を作成し、そのプログラムに沿って学類の枠を超えて横断的に学びます。最終学年では、複数教員の指導のもとに高い専門性と学際性を持った卒業研究を行います。

多様な入試制度…この学域では、全入学定員数（260名）の2割強にあたる60名を学域単位で募集します。学域単位の入学生は、入学してから1年間自分の進みたい道を見つけ、その方向にふさわしい学類を選ぶことができます。

また、多様な学生を受け入れるため、学校推薦型選抜のほかに、国際バカロレア、ユネスコスクール、スーパー・サイエンス・ハイスクール、帰国生徒、社会人、私費外国人留学生などさまざまな特別選抜を行います。

学科/定員…知識情報システム学類60名、環境社会システム学類100名、教育福祉学類55名、心理学類45名

・文学部

多彩な領域、多彩な学び…文学や文化、哲学や史学、社会、心、教育など幅広いフィールドが学びの対象になります。現在に至るまでの人間の営みを追究することで人間への理解を深めることが主な目的です。

哲学や史学を学ぶ「哲学歴史学科」、社会や地域、心、教育について学ぶ「人間行動学科」、文学や言語、文化を学ぶ「言語文化学科」、文化創造を社会的実践に結びつけて学ぶ「文化構想学科」の4学科に加えて学科ごとに複数のコースを用意しています。

自分の興味や関心に合わせて多彩な「知」を育み、高い専門性を身に付けられます。

学科/定員…哲学歴史学科32名、人間行動学科56名、言語文化学科43名、文化構想学科29名

・法学部

教育理念…社会科学的な素養と法的思考（リーガル・マインド）を備えた、人権感覚が豊かで現代社会の担い手となりうる人材の育成を目指しています。法学や政治学といった分野を幅広く学び、複雑に変化する現代社会に自らの考えを持って立ち向かう力を育みます。

ゼミ幹事会…ゼミ幹事会とは、年度ごとに集まってゼミ紹介や外部講師を招いて行う講演会の企画、講義や授業の在り方についての意見交換などを行う組織です。専門演習に参加する学生の横のつながりを作るとともに、教員との交流の場にもなっており、学生にとって学びの場を形成するのに役立っています。

学科/定員…法学科180名

・経済学部

学びの特長…経済学は、人の活動の全てを分析対象に、社会や経済を良くする手法を考える学問です。仮定に基づいた論理やデータ分析により導き出した結果を検証し、柔軟な思考力で新たな時代に即した解決策を創造します。また、自分の目指す職業などの興味・関心に合わせて7つのプログラムを選ぶことができます。

学科/定員…経済学科295名

・商学部

学びの特長…理論と実践の融合を基本とした学びにより、幅広く総合的な視点から経済や社会の動きを考察し、自ら問題や課題を発見し解決へと導く力を養成します。商学科と公共経営学科の2学科連携体制を採用しており、ビジネスの知識に加え社会性も身につけて現代社会が直面する課題解決に貢献する人材を育成します。

学科/定員…商学科195名、公共経営学科75名

・理学部

学びの特長…数学と自然科学の全分野をカバーする6つの学科から構成されており、一人ひとりの知的好奇心を深める学びを提供しています。理論的・実験的な手法を用いて数学と自然現象の原理やしくみを追究し、未知の領域を切り開く最先端の技術と知識を習得することを目指します。また、大学院進学によってさらに高いレベルの研究に挑戦し、研究者などの高度な専門的職業人をめざすことができます。現在7割以上の学生が大学院に進学し、より高いレベルの学びに挑戦し、社会に生きる知を育んでいます。

学科/定員…数学科40名、物理学科76名、化学科85名、生物学科40名、地球学科24名、生物化学科34名

・工学部

学びの特長…国内最大級の規模を誇り、工学の全領域を網羅する全12学科から構成されています。充実した多様な教育プログラムと最先端の研究により、これからの「ものづくり」に貢献でき、世界で活躍できる実践的かつ国際的な技術者・研究者を育成します。また、7割以上の学生が大学院に進学し、課程修了後は高い専門性を活かして多方面で活躍しています。

学科/定員…航空宇宙工学科38名、海洋システム工学科33名、機械工学科128名、建築学科34名、都市学科50名、電子物理工学科108名、情報工学科77名、電気電子システム工学科65名、応用化学科70名、化学工学科38名、マテリアル工学科43名、化学バイオ工学科57名

・農学部

学びの特長…農学部では、安心・安全な食の確保や健康問題の解決につながる生物の機能と生命現象の解明、自然環境、自然現象の理解、自然環境と人間活動の調和をめざした教育と研究を行い、持続可能な環境、産業、社会の発展に貢献できる人材を育成しています。3種類の学科が設置されており、分子から生命・環境まで、広範囲な農学を学ぶことができます。

充実した副専攻…応用生物科学科と獣医学部の連携による食生産科学副専攻、応用生物科学科・緑地環境科学科と工学部の連携による植物工場科学副専攻、主として生命機能化学科が連携している全学共通プログラムの創薬科学副専攻など、複数の副専攻を設置しています。総合大学ならではの学部横断的な教育を行い、基礎研究だけでなく産業開発の視点も併せ持つ人材育成を目指します。

学科/定員…応用生物科学科50名、生命機能化学科50名、緑地環境科学科50名

・獣医学部

学びの特長…関西唯一の獣医学教育機関として、近畿圏内の動物診療機関や自治体と連携し、獣医師が活躍する現場を体験する参加型教育を提供します。また、大学院に進学して高度獣医療や動物生命科学、人獣共通感染症など、広範な獣医学領域の研究開発能力を身に付けたグローバルリーダーを目指せます。

学科/定員…獣医学科40名

・医学部

学びの特長(医学科)…医師に必要な高度な医療知識「智」、人の悩みや痛みを深く温かく受け入れる慈愛の心「仁」、勇気をもって信念を貫く技術と行動力「勇」。基礎・社会医学と臨床医学の体系的な学びを通して、「智・仁・勇」をもった医療人の育成を目指します。

学びの特長(リハビリテーション学科)…最新の知見に基づく医学科との合同教育や相互研究を通して、変化する地域社会のニーズに多角的に対応できる理学療法士・作業療法士を育成します。

大学院進学(医学科)…大学院に進学し、独創性に富み最先端研究を推進して世界的に活躍する医学研究者や、大学・研究機関における基礎的・臨床的研究をリードする指導者を目指せます。

大学院進学(リハビリテーション学科)…理学療法学領域と作業療法学領域の2領域から構成されており、新たなリハビリテーション学の確立に貢献する高度医療専門職者・研究者を養成します。

学科/定員…医学科90名、リハビリテーション学科50名(理学療法学科25名、作業療法学科25名)

・看護学部

学びの特長…多様なキャリアパスを志向し、看護の対象や他職種と看護の価値を創造する共創的看護を提供できる実践力をもつ看護人材や、ケアと科学を融合できる創造的力をもつ看護人材を育成します。

大学院進学…大学院に進学して専門性の高い看護実践力と看護教育、研究力をもったスペシャリストを目指せます。

学科/定員…看護学科160名

・生活科学部

学びの特長…人間の日常生活を取り巻く事象を研究対象として科学的に思考・研究し、生活の質の向上や人間らしく生きる条件を科学的に研究するのが生活科学です。研究の成果を食と健康、生活空間の創造、人・地域・社会への支援、包括的アプローチによる個人や社会の幸福の向上といった各分野で応用・実践できる人材を育成します。

人々の暮らしを科学的に研究する…「食栄養学科」「居住環境学科」「人間福祉学科」の3学科を用意しており、身近な暮らしや、それらを取り巻く事象に対して多面的なアプローチを行います。生活科学各分野で幅広い視野を持ち、高い実践力を身に付けたスペシャリストを育成します。

大学院進学…大学院に進学し、より高度な専門性と応用力を身に付けて大学で得た研究成果を発展させることが可能です。現代社会の生活を取り巻くさまざまな諸事象を学際的、複合的に解明して、解決することのできる研究者や専門家をめざします。

学科/定員…食栄養学科65名、居住環境学科43名、人間福祉学科45名