こんにちは!
武田塾阪神甲子園校です!
今回のテーマは「国公立志望の12月の勉強法」です。
ついに12月!
直前期ならではの勉強法を取り入れて、苦手な部分をしっかり潰しましょう!
英語・国語・数学について
まずは英語・国語・数学について話していきます。
これらの科目に関しては、本番トレーニングが大事!
実力や知識を蓄える時期は、正直に言うと11月末までに終えていてほしいところです。
まだ実力の伸びる余地はありますし、実力を上げることを優先すべき人も多いかもしれませんが、ほとんどの人は12月は時間配分やスピードを上げることに割いてほしいと思います。
わかりやすい国語を例にとります。
国語は大問が全部で4つあり、評論・小説・古文・漢文に分かれています。
いままではそれぞれの分野を分けて対策していましたが、12月からは80分で4題をどんな順番で、どう工夫しながら解いていくかという本番に近いトレーニングをするわけです。
問題を解きながら、どれくらいの時間が経ったかが時計を見なくてもわかるくらい体に感覚を刻んでほしいと思います。
予想問題を解いていくと評論が難しいパターン、古文が難しいパターンなどさまざまあると思います。
本番でどの問題が難しくなるかはわからないので、難しい問題を前にして考えすぎてしまうなど、不測の事態に備えて立ち回りを鍛える12月にしてほしいと思います。
英語に関しても、あれだけの量の文章を80分で終わらせるのはなかなか難しい。
数学も時間に対して問題数が多すぎます。
ですのでこれらの3教科に関しては、しっかり時間配分のトレーニングをするために、本番の試験時間で予想問題を解いていくことをやってほしいと思います。
ここで言っておきたいことがひとつ。
勉強が苦手な人の中には「ひとつひとつゆっくり時間をかければ解けるけど、80分となると集中力が続かない……」という人も多いのではないかと思います。
実力があるのにこれではもったいないですね。
このような人は、時間内に解くトレーニングを二日に一回は取り入れて時間配分に慣れておきましょう。
英語リーディングやリスニング、数学II・Bや理系の理科などはかなり体力が削られた状態で受けることになるため、不利なコンディションで受けることになるということは12月あたりから意識してほしいと思います。
時間を巻いて短めに終わらせたり、少し難しい追試を解いたり、いつもと違う場所で解いたりするなど、負荷がかかっていても点数が取れる工夫をしましょう。
というわけで12月は、英語・国語・数学に関しては時間配分を意識したトレーニングを行ってください。
もしまだ勉強があまりうまく進んでいない人は、数学や古典であればまだ点数の伸ばしようがあります。
特に数学の場合は、苦手な大問をピンポイントで絞り、『短期攻略 大学入学共通テスト 数学II・B[基礎編]』や『共通テスト実践対策問題集』などでその分野だけを復習し、過去問や予想問題集でもその分野だけを集中的にやっていくと多少は完成させることができます。
1~3分野であればまだこのようにして実力を上げられるので、諦めずに苦手な分野を集中的に勉強しましょう。
現代文など、理系の人にはそもそも参考書をやれていない人もいるかと思います。
そのような人は『きめる!共通テスト 現代文』で点数が上がる可能性があります。
小説の問題にも考え方があるので、『きめる!』の小説のところを読むだけでも発見があると思います。
また、過去問を解く量も大事です。
過去問や予想問題をたくさんやり込んでいる人は、エラーをすべて潰せていたり、最適な時間感覚が身につけたりすることができています。
そしてそれを解いていくなかで意識してほしいことは、最低点を上げること。
共通テストで最も避けたいことは、第一志望の大学に出願できないことです。
いくらベストパフォーマンスを出せなかったとしても、何とか出願できる点数をしっかり確保さえすれば、最低限はOKです。
国語のようにブレる科目では、絶対にこのラインを割ってはいけないというラインを意識して演習し、ミスをしてもある程度は点が取れる形を作りましょう。
最低点を上げるように問題の取捨選択をし、12月は安定した点を取ることを意識しましょう。
過去問を十数年分も解き込んでいくと、「この問題は過去十数年の中でも難易度が高い!」ということがわかるようになります。
そうすると、よく傾向が変わる共通テストを前にしても「ここまで対策した自分が難しさを感じるなら他の人にとっても難しいはずだから、捨てても大丈夫!」という感覚が身につくはずです。
いまから12月・1月の残りの期間に猛勉強して、このような感覚、自信を身につけられるだけの期間にしてください。
理科・社会について
続いては理科・社会についてです。
理科・社会はまだ知識の追い込みが効く科目です。
文系の人であれば『きめる!共通テスト』シリーズ、『大学入試テストの点数が面白いほどとれる本』シリーズ、『はじめからていねいに』シリーズ、『蔭山の共通テスト』シリーズといった参考書を徹底的に読みまくったうえで予想問題集を解いて、できないところは埋めていく、といったことをやってほしいと思います。
残り1ヶ月半くらいで公民科目や理科基礎をやり込めば、点数はかなり伸びます。
いま60点ぐらいの人はもったいないので、確実に満点に近づくくらいやり込むと、いまから総合点をかなり上げられると思います。
理科・社会の点数が低いことは国公立で不利になるため、残りの期間で集中的に勉強して点数を伸ばしましょう。
12月の勉強法
ここからは12月ならではの勉強法について解説してほしいと思います。
共通テストでは各教科に思考力を問う問題が出題されます。
余裕がある人はその対策をやってほしいと思います。
イメージでは、マーク模試や共通テスト予想問題で7、8割を取れている人の勉強法です。
考えさせる問題でミスをしているということは、対策が不十分だということです。
どこに注目し、自分の知識と組み合わせて解いていくかがわかっていないということです。
こうした考えさせる問題が苦手な人は、考え方や注目すべき場所を押さえれば点数は伸びるので、『共通テスト 日本史B 史料・図版の読解問題100』や『共通テスト 世界史B 資料・図版の読解問題64』、『共通テスト 地理B 地図・統計の考察問題71』といった参考書で問題への向き合い方を習得しましょう。
また、生物基礎も考察系の問題が多く、知識だけでは厳しいです。
『共通テスト 満点のコツ』シリーズで対策しましょう。
理科・社会は12月から勉強してもまだ間に合います。
知識が不十分な人はまず知識を、考察問題が苦手な人は上に挙げた参考書で対策しましょう。
また、理科・社会も、一度高得点を取ったからと言って油断しないようにしましょう。
旧帝大を志望する人など共通テストで85%をめざす人にとっては、12月に大事なのは点数よりも不安な場所を潰すこと。
過去問や予想問題で80~90点を取れていようが本番で取れなければ意味はありません。
では本番で取るためにはどうすればいいかというと、出たら嫌な場所を潰しまくることです。
日本史で言えば、古墳の場所、鎖国の歴史、明治~昭和期の文化史、教育の歴史といった地味だったりややこしかったりする箇所。
各教科に自分なりの出たら嫌な箇所があると思うので、本番の日に「どこが出ても大丈夫!」という状態にするために、12月~1月は苦手や不安な部分をしっかり潰しましょう。
全体を通して
最後に、全体を通しての話です。
年末くらいからは、河合塾・駿台・Z会から出ている対策パックに取り組んでください。
時間割を真似して、1日目・2日目と同じような時間配分でやるなどのシミュレーションをしましょう。
結論を言うと、全教科について最終調整の時期です。
時間配分・スピードなど、本番に気にすべきことを絶対に12月にやっておいてください。
それでは、今回のまとめです。
・英・国・数は時間配分やスピードを上げる練習をする
・理・社は不安な場所や考察問題の対策
・12月~1月は全教科の最終調整をする
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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