こんにちは！
武田塾阪神甲子園校です！
今回は人気上位国公立大学の対策法について解説していきます。
「人気上位国公立大学」とは
この記事でいう「人気上位国公立大学」とは、旧帝大・一橋大・東工大などを除いた、受験生が比較的めざしやすい国公立大学のことです。
こうした大学は「TOCKY」とも呼ばれ、筑波大学やお茶の水女子大学、神戸大学、横浜国立大学、千葉大学なども含まれます。
旧帝大のなかでも、北海道大学や九州大学なども学部によってはめざしやすいと言えるでしょう。
また、それぞれの地域について見てみると、関西では大阪国立大学、関東では東京都立大学なども強い人気を誇りますし、
理系であれば電気通信大学や京都工芸繊維大学、東京農工大学なども難関ですが志望する生徒の多い大学です。
まとめると、地方大学と旧帝国大学の間に位置する国公立大学、と言えるでしょう。
こうした大学の対策法についてこの記事では解説していきます。
たとえば神戸大学といえば人気の難関大、というイメージがあると思います。
しかし神大をめざす人に覚えておいてほしいのは、神大が偏差値以上に典型問題の出題割合が高い、つまり完成度重視の大学であること。
そしてこれは先ほど挙げたような大学全般に言えることでもあります。
神大や筑波大、横国大をめざす人に多い失敗が、間違ってレベルの高い対策に手を出してしまうこと。
そうではなく、基礎・入試の標準レベル・典型問題を徹底的に固めることが非常に重要になってきます。
武田塾のルートには①日本大学②地方国公立大学③最難関大学と大まかに3段階のレベルがあります。
このなかでいえば②地方国公立大学レベルまでの完成度が高いと十分に人気上位国公立大学を狙えるわけです。
しかし勘違いしている人が多いのが、参考書のレベルです。
神大志望で『文系数学の良問プラチカ』や『ポレポレ英文読解プロセス50』といった参考書を使っている人は多いですが、実際の入試問題はどうでしょう？
『プラチカ』レベルの難問や、『ポレポレ』レベルの解釈が必要な問題は、実は出題されていません。
ということは、典型問題で差がつくわけです。
焦って上のレベルに出さず、基礎と標準レベルを完璧にすること！
これが大切だということを改めて伝えたいと思います。
特に国公立の前期入試は、旧帝大までは受けない受験生たちの戦いなので、基礎の完成度＋各大学の2次試験にあわせた対策が必要になってきます。
入試の戦略が重要
次に解説していきたいのは、入試の戦略が重要だということについてです。
旧帝大をめざす人は全教科に強い人が多いのですが、人気上位国公立大学をめざす人は、少なくとも現状ではそうではない人が多いです。
となると、どの教科をどの順番で攻めていくのか、という戦略がたいへん重要になってきます。
配点には大学ごとの傾向があるので、まずは志望校の配点を調べましょう。
そのうえでどの科目を優先して攻めるべきかという受験戦略をしっかり立てていくことが大事です。
国公立対策ではすべきことが無数にあるので、取捨選択が特に重要になってくるんですね。
例えば理系の国公立志望であれば、高3の春から国語や地理Bを気にしている場合ではないわけです。
まずは数学や英語が最優先。部活をしている人であればそれだけで手いっぱいになってしまうかもしれません。
ただ、数学・英語は配点が高いところが多いですから、そこからさらにがんばるとすれば理科……というふうに、逆算して優先順位を決められるわけです。
このように、時期ごとに科目配分を決められると有利に勉強を進めることができます。
取捨選択とは言っても、捨てるべき科目を決めることよりはやると決めた科目をしっかり仕上げることが基本戦略です。
イメージとしては、早くから武器をひとつずつ増やしていく感じです。
夏休みが勝負
また、夏休みは非常に大きな勝負となる期間です。
2次試験はある程度捨てる科目が出てもしかたがない場合がありますが、共通テストはトータルで点を取る必要があります。
ここで、夏休みが勝負になってきます。
共通テストだけに使う科目は夏までに勉強を開始する、4~6月の期間は2次試験で使う科目の実力をつける……
このように、時期ごとのスケジュールを練って、全体戦略を立てることが重要になってきます。
どこまで仕上げたらいいのか
さて、ここまで計画を立てることの重要性については解説してきました。
ですが、特に長期的な計画を立てるときに気になるのは、どの参考書をどのレベルまで仕上げる必要があるのか？ということだと思います。
まず2次試験がある科目に関しては、地方国公立大学のレベルまで仕上げることを目標にしてください。
では、それ以上足すのか足さないのか。
例えば『物理のエッセンス』、『良問の風 物理』に加えて、『名門の森 物理』まで仕上げたほうが、物理はより点数を稼げる科目になるでしょう。
しかし、そこまで進めたほうがよいのか、という判断は難しいと思います。
この場合も、しっかり優先順位を考えましょう。
秋以降、取り組むべき分野なのかどうか、優先順位をつけて決める戦略が重要になってきます。
本当にその科目を武器にして仕上げ切れるようならすこし上のレベルまで手を出しても構わないですが、そうでないならやめたほうがよいでしょう。
東大や京大を目指す受験生と違い、人気上位国公立志望の人はすべての科目をオールマイティにこなす必要はありません。
やるべきことは無限にありますが、時間は有限。
優先順位が低い科目や分野は捨てるようにしましょう。
基準にするのは過去問です。
過去問と照らし合わせて、全体を見たうえで必要であれば取り組む分野を追加する、というふうにしましょう。
秋以降の戦略
裏技として、秋以降に行う特殊な戦略があります。
それは、参考書を1ページ目からやらずに出る分野からやるというものです。
わかりやすいので数学を例にとって解説します。
数学の『基礎問題精講』がギリギリ終わって、基礎には自信がある。
次は応用レベルの問題に取り組みたいと思っているけれど、全部する時間はない。
そんなときにすべきことは、まず過去問に取り組むことです。
過去問を解いて今の自分の実力を知りましょう。
そこから過去問の5年分の傾向を知ると、よく出ている分野、あるいは自分が点数を取りたい分野を把握することができます。
そのうえで、入試レベルの数学の問題集に1ページ目から全て取り組むのではなく、取り組むべき分野を限定してそこを完璧にする。
秋以降の戦略としてはこうしたものがあります。
時期ごとにすべきことを明確にして、追加するかどうかは過去問を解きながら判断する。
これが人気上位国公立に合格する人の基本戦略だと言えるでしょう。
おわりに
過去に人気上位大学に合格した方々も、全部を完璧に仕上げたわけではありません。
そこまでしなくても合格できる戦略は見つかるので、今の時期に特に意識してほしいのは、優先度の高い科目を早く仕上げることです。
そういった科目を早期に武器にできたら、夏以降も次に武器にする科目を考える、過去問を解いて戦略を見直すといったことをこまめにする。
こうしたことを科目ごとにバランスよくできれば、現役で合格することができるでしょう。
人気上位国公立はめざす人が多く倍率が高くなりますが、戦略を立て、しっかり差がつくポイントを押さえて合格をつかみ取りましょう！
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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