こんにちは!
武田塾阪神甲子園校です!
センター試験が共通テストにかわり、英語(リーディング)において、大問1・2の「発音アクセント問題」と「文法語法問題」がなくなりました。大問1から大問6まで全て読解問題となり、語数も1200語ほど増加しました。
しかし、実施時間は80分のままです。そこで、共通テスト英語(リーディング)を攻略するために重要になるのが、解く順番と時間配分です。今回は、3つの項目を参考にしながら、解く順番について解説します。また、おすすめの時間配分も提案します。ぜひご一読ください。
難度の低い大問から解く!
CEFRに則れば、ほとんどの場合、大問が後になればなるほど難度は難しくなっていきます。共通テスト英語(リーディング)も例外ではありません。大問5・6は特に難しく、解くのにかなりの労力を要します。
よって、大問1から順番に解いていき、徐々にエンジンをかけ、読解問題に慣れたところで難度の高い後半の問題にチャレンジすることをおすすめします。
問題の内容を見ても、大問1では「言い換えている箇所を素早く見つける力」が求められ、大問2においては「意見と事実を整理する力」が問われ、そして大問3ではその両方の力が試されるといったように、段階を経て問題を解き進められるようになっています。
また、前から解くことは、マークミスを無くすという点においても有効です。緊張すると普段では考えられないミスをすることがあります。前から解いていき、わからない問題も一度仮にマークをしておいて、問題用紙に印を付け、後で見直せるようにしておけば、マークがずれることがありません。万が一見直す時間がなくても、マークさえしておけば、正解する可能性もゼロではありません。
しかしながら、中には試験がはじまってからすぐの方が集中力が高く、難度の高い問題に先に挑戦した方が良い人もいるかもしれません。あるいは、模試などで前から順番に解いて思うように結果が出せない人は、自分が一番得点を取れた大問から解き始めるのも1つの手です。
配点を考え解く!
2022年共通テスト英語(リーディング)の配点や設問内容は、以下の通りです。
大問 |
問題数 |
配点 |
1問あたりの配点 |
設問内容 |
1 |
5 |
10 |
2 |
書籍情報・ウェブサイトの読解 |
2 |
10 |
20 |
2 |
施設案内文・記事の読解 |
3 |
5 |
15 |
3 |
ブログ記事・雑記記事の読解 |
4 |
6 |
16 |
2 3 |
複数のブログ記事の読解 |
5 |
5 |
15 |
3 |
伝記文の読解 |
6 |
8 |
24 |
3 |
論理的な文章の読解 |
出典:独立行政法人大学入試センター
上の表から、大問1・2・3をあわせると45点、大問4・5・6を合計すると55点になることがわかります。また、後半の方が前半より1問あたりの配点が高めとなっています。したがって、前半での失点をなるべく抑え、後半に余力を残しておいて得点を稼ぐのが基本的な戦略となります。
この時、大問6が一番配点が高いので、大問6から解き始めるというやり方は危険です。配点が高いということは、難度が高いということです。試験が始まってすぐ、緊張がほぐれておらず、あるいは脳が英語を解くことに慣れていないうちに、難しい問題に挑戦すると、本来の力を発揮できないことがあります。先に述べたように例外もありますが、基本的には前から解きましょう。
時間配分を考えて正答率を参考に解く!
共通テストの英語は、すべて読解問題のうえ、問題文も英語で、センター試験と比較して語数が大幅にアップしたことから、時間が足りないと感じる受験生も多くいるでしょう。
なんとなく長文を読み、大問1から順番に答えていくやり方では、よっぽど英語に自信がある人以外、時間がなくなるのは目に見えています。先に問題文や選択肢に目を通して、その答えを探しに行くつもりで長文を読むようにしていくことをおすすめします。
それと忘れてはならないのが、時間配分です。80分という限られた時間を、どのように割り振るかはとても大切なことです。各大問ごとの理想的な目安をご紹介します。
- 大問1 10分
- 大問2 15分
- 大問3 10分
- 大問4 10分
- 大問5 15分
- 大問6 20分
大問1から順番に解いていって、1問の配点が小さい大問3までを30分少々で片付けることができれば、後半の難問にじっくり向き合うことができます。可能ならば、見直し時間を5分程最後に作っても良いでしょう。
解く順番や時間配分を考えるうえで、正答率もヒントになります。共通テスト英語(リーディング)試行調査の正答率は、以下の通りです。
- 大問1 76.18%
- 大問2 64.56%
- 大問3 69.03%
- 大問4 59.19%
- 大問5 22.50%
- 大問6 41.05%
出典:独立行政法人大学入試センター
この結果から、大問4以降の正答率が下がっていることがわかります。すなわち、大問4から後半の問題は難しく、簡単に答えられるものではないといえます。
データからも、先に述べたように、前半を30分少々で折り返し、後半で勝負をかける時間の使い方が妥当であると言えるでしょう。
または、前から順番に解いていくやり方がどうしてもしっくりこないなら、正答率が高い順で解いてみるのも1つの手です。上のデータをみると、
大問1⇒3⇒2⇒4⇒6⇒5
となります。正解率8割以上を狙う人は、全ての問題に手をつけ、正解を導き出す必要がありますが、6割前後を目標にするなら、この順番で確実に点数を稼ぐ方法もアリです。ただしその場合も、時間配分には十分注意しましょう。
まとめ
今回は、3つの項目から解く順番について解説しました。おすすめは、大問1から順番に解いていき、余力を残して後半の難問に挑むというやり方です。それに加えて、正答率が高い順に解いて、取れるところで確実に点数を稼ぐ方法も提案しました。いずれにせよ、なんとなく問題にあたるのではなく、時間配分に留意することが大切です。それを念頭に置いて、自分の力を最大限に発揮できる方法を選択してみてください。
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