こんにちは！
武田塾阪神甲子園校です！
私立大学の日程は大きく分けて前期入試と後期入試に分けられます。どちらも同じ入試と思われがちですが、私大の後期入試は「難しい」とされます。どうして、難しいのでしょうか？
今回は私大の入試スケジュールや私大後期日程が難しい理由、後期日程で受かりやすいのはこんな人といった内容となっています。
私立大学後期日程の難しさについてはこちらの動画でも解説していますので、ぜひ、見てください！
私大の入試スケジュール
私立大学の入試は一般入試・共通テスト利用・総合型入試（旧AO入試）・推薦入試・一般入試など様々な形式があります。ここでは一般入試のスケジュールについて解説します。
前期入試
前期入試は2月を中心に実施される一般入試のことで、12月中に出願し1月下旬から2月にかけて受験する入試方式です。一般入試のメインとなるので定員は多めに設定されています。そのため、第一志望校など上位の志望校は前期入試で受験します。
後期入試
後期入試は3月を中心に実施される一般入試のことで2月中に出願し3月に受験する入試方式です。前期試験で不合格だった受験生や共通テストの結果が思わしくなかった受験生が受験することが多く、現役合格の最後のチャンスとなるため受験者数が多くなります。にもかかわらず、後期入試の定員は前期試験よりも少ないことから高倍率となるのです。
私大後期日程が難しい理由
私大の後期日程は難しいとされます。後期日程が難しい理由を4点取り上げます。
高倍率になりがちだから
1つ目の理由は高倍率になりがちだからです。高倍率になるのは定員が少なく受験者数が増加するからです。一般に、定員が大きいのは前期入試であり、後期入試の定員は少なく設定されます。
立命館大学の場合、前期に実施される「全学統一方式」の定員が最も多く設定されています。2022年度の全学統一方式での合格者は合計14,675名に達するのに対し、後期日程にあたる後期分割方式の合格者は1,204名にすぎません。前期に比べ後期は圧倒的に狭き門であることがわかります。
合格ラインが上がりやすいから
2つ目の理由は合格ラインが上がりやすいからです。後期試験は試験日程の都合上、前期不合格者や国公立大学の不合格者などが最後のチャンスを求めて集まります。その結果、倍率が一気に膨れ上がる傾向があり、必然的に合格ラインが上がってしまいます。
特に注意するべきは上位大学の志望者が現役合格を狙って私大上位大学の後期日程に出願するケースです。関西圏であれば後期日程を設けている上位次第が少なく、立命館大学など小数の大学に集中する可能性がありますので要注意です。
合否判定の情報が少ないから
3つ目の理由は合否判定の情報が少ないからです。模擬試験で合否判定を出す大手予備校は受験生から多くの情報を手に入れ合否判定作成に役立てています。そのため、私大の前期試験の合否判定や共通テスト利用の合否判定は比較的信頼度が高いものとなっています。
しかし、サンプル数が少なく受験動向がつかみにくい後期日程の場合、模擬試験での判定が正確とは限りません。加えて、前期試験や国公立大学の状況によって後期日程の出願状況は刻々と変化するため予測がつきにくいという事情もあります。
また、3月になると学校からのサポートが徐々に受けにくくなります。特に卒業式をすぎると各高校は次年度の準備がメインとなるため、後期試験受験者への対応が手薄になる学校もでてきます。
モチベーション維持が難しいから
4つ目の理由はモチベーション維持が難しいからです。受験生のモチベーションは模擬試験が連続する秋ごろから高まりを見せ、1月の共通テスト、2月の前期入試や国公立大学前期試験の前後がピークとなります。その後は、徐々に低下することが多いのです。
周囲の学生の中から合格者が出始め、国公立大学の二次試験が行われる2月下旬ころになると受験から解放される受験生が増え始めるため、その中で受験に対するモチベーションを維持し続けるのは至難の業といえるでしょう。
また、前期試験や国公立前期試験で不合格だった受験生は精神的にダメージを負っていることもあり、後期試験の勉強に気持ちを奮い立たせるのが非常に大変です。精神的な再建と後期の勉強を同時並行することになり、強い精神力が必要となります。
こんな人が後期入試で受かる！
これまで見てきたように後期日程は合格が非常に難しい試験です。しかし、勝機はあります。ここからは、後期入試で受かる2つのタイプを紹介します。
最後まであきらめない人
1つ目のタイプは最後まであきらめない人です。大半の後期試験の受験者は前期試験で結果が思わしくなかった人が多く、自分と同じような学力レベルと考えられます。中には上位校から志望校変更した受験生もいますが、全体から見れば多くありません。
そうなると、見かけ上の倍率よりも最後まであきらめずにモチベーションを維持して受験できる人の方が圧倒的に有利になります。何としても合格したいという気持ちを維持し、試験時間の最後まで集中力を維持できれば、合格できる可能性が大きくなるといえるでしょう。
切り替えが早い人
2つ目のタイプは切り替えが早い人です。前期での不合格を引きずってしまうと、精神的に立ち直るまで時間がかかります。ところが、前期試験の合格発表から後期試験まで2週間程度しか時間がありませんので、立ち直りが遅くなればなるほど後れを取ってしまいます。
合否は学力だけではなく問題との相性やその時の体調、周囲の受験生のレベルなど様々な物が絡み合って決まるもので、状況次第では逆転可能です。一度切れてしまった集中力を取り戻すのはとても難しいですが、できるだけ早く精神的再建を果たし、後期試験に向きあう態勢を整えた受験生は非常に有利な状態になるでしょう。
まとめ
今回は私大の後期日程についてまとめました。前期日程と比べて定員数が少なく、後期日程は難易度が高い入試とされます。受験生が集中し倍率が上がることや情報の少なさが後期日程の難しさに拍車をかけているといえるでしょう。加えて、3月までモチベーションを維持することの難しさという問題もあります。
しかし、最後まであきらめない人や切り替えが早い人は後期日程でも合格していますので、最後の最後まであきらめずに大学合格を目指すことは非常に重要ではないでしょうか。
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