こんにちは！
武田塾阪神甲子園校です！
神戸大学は旧七帝大に匹敵する狭き門で、共通テストや二次試験でまんべんなく高得点を取ることが要求される大学です。どうやって神戸大学の二次試験の国語を突破したらよいのでしょうか。
今回は神戸大学の二次試験国語の出題形式や傾向、現代文・古文・漢文のそれぞれの対策についてまとめます。
神戸大学の国語 傾向と対策
出題形式・全体傾向
神戸大学の国語は大問3問で構成され、試験時間は100分です。現代文・古文・漢文で各1題ずつの出題ですが、経営学部の試験には漢文がありません。
現代文は本文が4,000〜5,000字で設問数は5問です。他の難関大学と比較しても本文が長く、退位を把握するのに時間がかかるため、多くの受験生から「時間が足りない」という声を聞きます。
古文は『平家物語』・『讃岐典侍日記』・『今昔物語』・『源氏物語』・『愚管抄』といった平安時代から鎌倉時代にかけて書かれた本格的な古文が出題されます。古文で必要な基本知識を網羅する出題であるため、ヤマを張るのは困難です。
漢文は思想・史伝・随筆・説話と幅広いジャンルから出題され、書き下し文・現代語訳・論述問題がコンスタントに出題されます。古文同様、本文が長いためどれだけ早く全文を通読して内容を把握するかで得点が大きく変わってくるでしょう。
現代文の対策
現代文対策のポイント
現代文は全部で5つの小問からなりたちます。冒頭あるいは最後の問題で漢字の書き取りが出題されるため、ここでの失点は避けたいところです。最低でも3年生の夏までに常用漢字の読み・書きができるようにしておき、それぞれの意味が答えられるようにしましょう。
第2問から第4問にかけては80字で解答する記述問題です。本文が長く、かつ抽象的な文章であることが多いため、解答部分を見つけ出すだけでも時間がかかってしまいます。せっかく答えとなる部分を見つけても、80字の中に解答の根拠となる部分が入っていなければ得点できませんので、コンパクトに解答文をまとめる技術が必要です。
共通テストのマーク式の演習だけでは記述力を養成できませんので、早い段階から二次試験対策に取り組み、記述の回答を作り上げるスキルを磨きましょう。
第5問は160字の論述問題です。全体を見回したうえで、本文の重要部分である論旨を要約する問題で、多くの受験生が苦戦するポイントです。本文全体の理解が必須ですので、時間がかかりますが、部分点をもらえるチャンスでもあります。
長文要約は80字問題の対策と異なり、長大な本文を圧縮して要約する技術が必要となるため通常の二次試験対策ではなかなか育ちにくい能力です。こちらも早めに対策をはじめ、添削指導を受けたほうがよいでしょう。
現代文おすすめ参考書
『ゼロから覚醒はじめよう現代文』
現代文の読み方やルールについてまとめた初心者向けの参考書です。今回取り上げた動画では、著者の柳井好之氏が参考書の使い方について熱心に解説しています。現代文で何を勉強したらわからないという人に、ぜひ、使ってみてほしい参考書です。
『現代文のプラチナルール』
本書では問題を8つのタイプに分類し、それぞれの攻略法を解説しています。傍線部の内容把握・理由説明、心情把握、記述式問題、空所補充問題、脱文補充問題、文整序問題、内容真偽問題とあらゆるパターンを分析しているため、実践的な内容です。
『現代文ポラリス1・2』
最初に紹介した2冊をやりこんだ後に、定着を図るべく解く実践的な問題集です。良問がそろっているため、これまでの内容が理解できているかチェックするのにとてもよい問題集です。
国語が得意な人は参考書からではなく、この問題集から解いて苦手部分を把握するという勉強法もあります。自分の実力にあった勉強法で効率よく知識・解法の定着を図りましょう。
『現代文読解力の開発講座』
表面的な解き方だけでなく、文章理解を伴った読解力が身についているかチェックできる問題集です。良問がそろっていますが、基礎が弱い状態で解いてしまうとかえって混乱してしまうかもしれません。基礎固めをしっかり行い、弱点をなくしてから仕上げとしてとくと非常に大きな効果を発揮します。
古文の対策
古文対策のポイント
本文は1,000〜2,000字程度で5〜7問の小問で構成されています。基本的には高校の授業で扱われる文章と同程度で、本文難易度そのものは高くありません。正確に現代語訳する能力や内容を理解する力、本文を要約する力が問われる試験です。
古文の読解には文法の知識はもちろんのこと、古文単語に関する知識や古典常識などが必要ですので、それらの基本的な読み取りスキルを鍛えなければなりません。それに加えて、本文の内容を要約し記述する問題や文学史に関する問題が出題されます。
現代文と同様、共通テストまでの選択肢から正解を選ぶ力とは異なる記述力が必要となりますので、早めに添削指導を受けたほうがよいでしょう。
古文おすすめ参考書
『富井の古典文法』
古文読解に必要な古典文法がコンパクトにまとめられた一冊です。用言の活用・助動詞・「に」の識別といった定番の内容をはじめ、多くの受験生が悩む敬語についてもしっかりまとめられています。基礎からしっかりと固めたい人にお勧めです。
『古文読解 多読トレーニング』
単語や文法の基礎を復習した後に、どの程度定着しているか図るのに丁度よい参考書です。『徒然草』・『源氏物語』・『平家物語』・『宇治拾遺物語』・『大鏡』・『更級日記』など定番の文章を題材としているので、有名な古典から出題されやすい神戸大学の対策にも利用できます。
『岡本梨奈の古文ポラリス1，2』
古文ポラリスは1と2の2冊構成で、1が基礎レベルで2が標準レベルとなっています。過去10年の入試問題から14の良問を選抜してまとめたものです。問題文の読み方や重要な語句や文法、大意の把握といった長文読解に必要なスキルをチェックできる問題集です。
漢文の対策
漢文対策のポイント
神戸大学の漢文対策は徹底した句法学習が中心となります。高校の教科書レベルの句法はすべて完全に暗記してしまわなければなりません。「所以」や「以為」といった語句の読み方は正確に覚えておきましょう。
しかしながら、あまりに精読してしまうと時間が足りなくなります。解答するには要旨を把握していなければならないため、細かなところにこだわりすぎず、文章全体の意味をとらえる訓練を積みましょう。
漢文おすすめ参考書
『得点奪取 漢文』
国公立の二次試験対策にふさわしい問題集です。記述式問題で重要な現代語訳や解釈、内容や理由・要旨を説明させる問題などに対応しているため、解答作成の訓練ができます。
まとめ
今回は「最新の神戸大学の国語（現代文・古文・漢文）の対策！【神大】」と題して、神戸大学の二次試験・国語について解説しました。
国内最難関校の一角を占めるだけあり、神戸大学の国語は一筋縄ではいきません。他大学に比べて長い本文をいかに素早く読み、100分という限られた時間の中で正解していくかという難題をクリアしなければならないからです。
二次試験はどの科目でも「記述」が重要ですので、何度も試行錯誤を繰り返しながら解答を作成する訓練を積む必要があります。二次試験対策には時間がかかるため、共通テスト対策を早めに終わらせて二次試験対策に時間をさけるようにするべきでしょう。
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