【落とし穴】日本史好きだからこそ、注意したい受験日本史
こんにちは、武田塾半田校です!
皆さん、日本史やっていますか!!
生粋の日本史好きであれば、「当然です。」という返答をすることでしょう。
筆者自身も日本史がものすごく好きで受験期のときは、それはそれは楽しく日本史の勉強のしていたわけですが、筆者自身が当時注意していたことをはじめ、現在講師として日本史を教えている立場として、日本史好きならでは注意してほしいことを今回は示していきたいと思います!
①自信と慢心を区別する
日本史好きが日本史を勉強する際に注意すべきことは、自信と慢心を履き違えるということだと考えます。
日本史好きの人は日本史を勉強しているだけで楽しいですから、進んで勉強し、その結果周囲よりも早い段階或いは恒常的に良い点数を取ることができると思います。
しかし、ここで大事なのは、日本史で点数をとれたのは「努力」したからであって、どこからか湧き出る「才能」ではないということです。
日本史のような俗にいう「暗記科目」はそもそも知識を知らないと戦いようがありません。資料から推測できるものもありますが、それが問題の大半を占めているものはほぼないと言っても過言ではありません。
では、どのようにして両者を峻別すべきでしょうか。
ある意味チキンレースのようなもの
筆者は両者の区別を崖手前で止まるチキンレースのようなものだと捉えています。
どういうことかというと、崖から落ちないように手前でとまりすぎると、せっかく努力が結果として表れているのにもかかわらず、自分の努力に確信を持てず、当該結果を自分の背中を押す要素にすることができない。かといって、勢い余って崖から落ちてしまうと結果以上に自分の力を過信してしまう・・・ということです。
一番良いのは崖のギリギリでブレーキをかけ、慢心に陥らないようにしながら、努力の結果を自分の自信に転化するというものですが、こうならないためには実直に勉強を進めていくことが肝要です。
慢心に陥らないために・・・
慢心に陥らないためには様々な心掛けが必要ですが、その中でも「勝因分析」といったものが大事だと思います。
つまり、点数といった結果にばかりに注目するのではなく、なぜこの点数がとれたのかという部分を分析するということです。
これについては、自分の弱点を把握する際に行う「敗因分析」のちょうど逆を実施している感じですね。勝因分析をすることによって、「ここは勉強したから点数がとれている」→「あの勉強方法でよかった」というようなことを知ることができると同時にその反射的効果として自分の弱点が浮かび上がってくるので、おススメです。
自分がなぜ点数をとれたのかを正確に分析することで、慢心に陥らず、実力向上を図ることができると思います!
②情報を知識に昇華させよう
日本史は上述の通り、知識を知っていなければ始まりません。そして、その知識は単なる情報ではダメで、受験に使える知識にしておく必要があります。
日本史に関する情報は寺社仏閣に観光に行った際に或いは日本史を知らない人に簡単に説明する際には十分役に立ちます。
しかし、それが必ずしも受験日本史に使える或いは直結するというわけではありません。わかりやすいように抽象化したものは受験で問われるような細かい部分を捨象している可能性が大いにありますし、そもそもなんとなく知っているだけでは日本史の問題を解けないことは多くの日本史選択者が定期テストや模試を通して実感していることだと思います。
典型的には、「~時代の流れは・・・」みたいな形で時代ごとの大枠を非常に端的にまとめることができるからといって、その「まとめ」には含まれない捨象された部分について解答できるかは必ずしも合致しないということです。
もちろん、「論理必然合致しない」というわけではなく、本当に理解している人はそこを理解したうえでまとめのレベルでは「あえて」省いている、ということがありますので、こういった場合は全く問題ではなく、そのような意識でこれからも勉強していってほしいです。
注意が必要なのは、自分は簡潔にまとめることができているという事実をとりあげすぎて、高を括ってしまっている人です。
慢心し、素直さを忘れては進歩を望めません。初心を忘れないようにしていきましょう。
③あくまで受験である
最後は日本史好きが知らぬ間に陥っている可能性の高い「あくまで受験である」という点について言及していきたいと思います。
日本史好きの人は毎回の授業で新しい知識を得ることが楽しくて仕方がないと思います。或いは自学自習している中で、教科書、図説、資料集内にあり、授業で触れていないものを学んだときにあっては、授業内で学んだことと関連付けて既存の知識の定着を促進したとこの上なく実感できるでしょう。
上記のように勉強に取り組むこと自体がよくないというわけではありません。授業などではどうしても時間の関係上先生方が教授できる範囲は必然的に限られてきますから、そこを自分で補っていくというのはむしろ首肯されてしかるべきです。
しかし、ここで言いたいのは「他教科とのバランスがとれた上で、それを行えているか」という点です。たしかに、受験で日本史を使う以上、日本史の理解を深めていくことはその分入試における日本史の得点率を上昇させるものなので、この点に限って言えば問題ありません。しかし、受験科目は日本史だけではない以上、他の科目も対策しなければならないため、日本史だけに時間を割いているわけにはいきません(日本史オンリーという人は別ですが)。
また、得意な科目ほどやっていて楽しいという節がありますので、他の科目も対策しているけれども、その比重が日本史に極端に偏っているということもないわけではありません。加えて、授業の延長線上で深い部分までやっている分野が入試には必要ないというように、取り組んでいる勉強がオーバースペックになっていることもあり得ます。
さらにいえば、「自分はこんなことも知っている」というような自己満足的に取り組むこと自体は問題ないですが、それがゆえに基本的なものを正確に覚えられていない又は忘れているというようなことであれば、かなり危機感を持った方が良いです。
こういったオーバースペックのような勉強は大学に入れば、自分で好きにできるものでもあります。
自分が「今」やるべきものは何かを今一度精査してから取り組むとよいでしょう。
おわりに
いかがだったでしょうか!
日本史好きの人にとっては日本史の勉強は楽しくてなりません(筆者自身、日本史が好きなので気持ちはとてもわかります。)。ですが、あくまで「受験勉強」という大枠を忘れないようにしましょう!
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