こんにちは。武田塾函館校講師の小野です。
前回は「基礎を深く突き詰めていくこと」が大事だというお話をしました。
今回は、共通テストで求められている「思考力」のお話をします。
●共通テストで求められる思考力とは?
それはズバリ、
「問題の意味を読み取る力」
「理屈を考える力」
のこと!
大学入試の数学で要求される「思考力」には、 次の2つがあります。
「問題文の意味を読み取る力」
1つ目は、問題文の意味を読み取る力です。
これは国公立大2次試験において求められることが多いですが、
共通テスト対策としても、見たことのない問題に対応する力をつけておく必要があります。
「理屈を考える力」
2つ目は、どうしてそうなるのかという「理屈を考える力」です。
従来の大学入試では、理屈を考えさせる問題はほとんど出題されてきませんでした。
ただ、 これができないと数学では
物事の考察を段階的に進めていくことができない上に、
論理的におかしな答案になってしまいます。
一方、共通テストではこの理屈を考える力も問われるようになると言われており、
本物の数学力を身につけたものだけが高得点をとれる試験になるであろうと思われます。
また、出題者はきっとそうあってほしいと願っているハズです。
●どうやって思考力を伸ばすか?
今求められている思考力については先程述べたとおりです。
それでは、どうやって思考力を伸ばしていくのかについて見ていきましょう。
★1つの問題を 多面的に理解し、 別解を導き出す
試行調査では、与えられた化式を誘導式で解いた後、太郎さんと花子さんの会話が続き、この漸化式に関してさらなる議論をして別解を誘導するという数列の問題が出題されました。
これは、共通テストでやすいテーマの一つだと思われます。
特に、数列、ベクトル、確率など 解が存在しやすい分野では要注意です。
普段から自分の解法が正しいかどうかの確認だけでなく、別解も必ず読み、理解しておく習慣をつけよう。
★正誤の根拠を見定め、 正しい答えを導く力
試行調査は生徒によくある誤答を提示し、解答のどこが間違っているかを問う問題が出題されました。
これも共通テストで問われる思考力の一つだと考えられます。
こうした問題は、普段から自分の解答を大切にすることが対策になります。
自分の解答が間違っており模範解答と方向性がなっていると、すぐに模範解答に飛びつく人がいますが、 自分解法のどこが間違っているのかをよく考察・分析することこそが重要なのです。
★証明の理屈を考察し、 結論の根拠を選ぶ力
試行調査では、ある問題に関する証明を会話文形式で進め、結論を選ばせる問題がたびたび出題されました。
センター試験にはなかった傾向です。
こうした問題の対策は、普段から「どうしてそうなるのか」をよく考えることに尽きます。
最近の数学の指導法の中には「○○すると、あまり考察しなくてもできる」と単純化したものも多いですが、その逆を行くことが大事です。
これは共通テストのみならず、2次試験でも重要な要素となります。
ここまで読んでみて、「なんか地味だなぁ」とか、「時間がかかりそう…」と思われる方もいるかもしれません。
実際そのとおりで、
「すぐにできる」
「短期間で身につく」
という魔法のような勉強法は存在しないと思います。
だからこそ、できることなら早めにスタートしろ、と言われるのではないでしょうか。
塵も積もれば山となる。「ちりつも」の精神が大事です。
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