こんにちは。武田塾八戸校です。
現在の高校2年生が大学受験をする令和7年度入試より、新課程に対応する入試がスタートします。
現行課程との違いを解説し、入試はどのように変わっていくのか、発表されている情報と見解をもとにお伝えします。
学校の現場ではどう変わっているか?
新課程における変更
●数学Cが復活!
これまで「ベクトル」は数学Bでしたが、数学Cに移行します。
●数学B「統計的な推測」が入試で必須化!
もともと近い分野は存在していましたが、新課程では入試に必須なものとなります。
●数学A「整数の性質」が「数学と人間の活動」に名称変更!
現行課程より、受験での「整数」の重要性がやや下がる、という変更が行われました。
「数学Ⅲ・Cは理系の人のためのもの」というイメージがあるかもしれないが、数学Cの「ベクトル」は文系のどの大学も出題するという発表がされているため、文系の受験生も数学Cの中の「ベクトル」に関しては勉強が必須に。つまり……
数学Ⅰ・A・Ⅱ・B+ベクトル が文系の受験の必要な範囲になります。
旧課程 | 新課程 | ||
数学Ⅰ |
数と式 図形と計量 2次関数 データの分析 四分位数→中学2年生へ |
数学Ⅰ | 数と式 図形と計量 2次関数 データの分析 |
数学A |
図形の性質 場合の数と確率 整数の性質 |
数学A | 図形の性質 場合の数と確率 数学と人間の活動 |
数学Ⅱ |
いろいろな式 図形と方程式 指数関数・対数関数 三角関数 微分・積分の考え |
数学Ⅱ |
いろいろな式 図形と方程式 指数関数・対数関数 三角関数 微分・積分の考え |
数学B |
ベクトル 数列 確率分布と統計的な推測 |
数学B | 数列 統計的な推測 数学と社会生活 |
数学Ⅲ | 平面上の曲線と複素数平面 極限 微分法 積分法 |
数学Ⅲ | 極限 微分法 積分法 |
数学活用(廃止) | 数学と人間の活動 社会生活における数理的な考察 ・社会生活と数学 ・数学的な表現の工夫 ・データの分析 |
数学C | ベクトル 平面上の曲線と複素数平面 数学的な表現の工夫 |
共通テストと私立・国公立の一般入試がどう変わるか?
共通テスト 数学Ⅰ・A
共通テストは試作問題が公表されています。
それを見てみると、選択問題が無くなり、第1問~第4問まですべて全問必答の形式になったことがわかります。
今まで選択問題は「図形と性質」「整数」「場合の数と確率」の3つから2つを選ぶという形式でしたが、
第3問が数学A「図形と性質」、第4問が数学A「場合の数と確率」になっており、整数が無くなりました。
つまり、共通テストのみを受ける人は「整数」の勉強をしなくてよくなった、ということです。
共通テスト 数学Ⅱ・B
こちらも試作問題が公表されています。
第1問が「三角関数」、第2問が「指数関数・対数関数」、第3問が「微分・積分の考え」で、この3つは必須問題です。
第4問~第7問では、4問の中から3問を選択する形式になっています。
第4問が「数列」、第5問が「統計的な統計」、第6問が「ベクトル」、第7問が「平面上の曲線と複素数平面」。
〈対策:文系〉
文系の志望者の王道な選択は、「数列」「統計的な推測」「ベクトル」を解く、というものになるでしょう。
〈対策:理系〉
変更後の共通テスト対策の問題集は現状出版されていません。高校2年の代は、今後出てくるであろう新課程に対応した共通テスト対策の問題集を使って対策する前に、確実に出題される範囲を進め、今後に備えましょう。
また、複素数平面の分野が共通テストに出題されることは初めてのため、複素数平面の対策を別の参考書や問題集でしっかり行う必要があります。
共通テスト:試験時間の変更
試験時間が以前は60分だったものが、70分へ変わります。
ボリュームが増えることになるのは数学だけではなく、国語も時間が伸びますし、情報も新しく加わります。
体力・集中力を日頃の学習から養成しておくことが重要です!
教科 | 出題科目 | 試験時間 |
数学① |
数学Ⅰ 数学Ⅰ・数学A |
70分 |
数学② | 数学Ⅱ・数学B・数学C | 70分 |
国公立2次試験はどうなる?
これまで述べたように、文系のセオリーは〝「整数」は勉強しなくてもよい〟、〝「統計的な推測」は絶対勉強しなければならない〟の2つでしたね。
2次試験と共通テストの兼ね合いを考える人にとって、そのセオリーは2次試験で通用するのかというところが重要です。
現状を確認すると、
・数学Aの「数学と人間の活動」は、出すと言っている大学と、出さないと言っている大学がある。
・数学Bの「統計的な推測」は、範囲に含むと言っている大学と、含まないと言っている大学がある
ということなので、自分の検討している大学がどうなのかを確認する必要があります。
●「整数」について
数学Aの「数学と人間の活動」を課さないと言っている大学も、「整数」のような問題が出る可能性があります。
「整数」は数学の力を試すことに適した分野であり、他の分野でも活用できる考え方です。課程の変更で「整数」が教科書に載っていなかったときでも国公立の2次試験に出題されたことを踏まえると、難関大学の2次試験では出題される可能性があると思われます。特別な考え方や解き方は出ないと思いますが、範囲外であってもしっかり押さえておくとよいでしょう。
●「統計的な推測」について
今まで大学受験が求めてきた数学力とは少し違う分野です。国公立の2次試験で「データと分析」(「統計的な推測」と同じ考え方をする分野)は出題されておらず、似た分野である「統計的な推測」も主題されないと予想しています。
しかし、私立の小問集合において「データと分析」が出題されていることを考えると、「統計的な推測」を問うものもあるだろうと思われます。また、「統計的な推測」の統計学に関する部分は、入学後に非常に用いるものであり、事前準備の勉強として出題される可能性もあります。大学によって、入試の段階で問いたい数学の分野として、課程変更に合わせて変わるのか、それとも変わらないのかのどちらかになる、ということです。
現状、過去問で「統計的な推測」の2次試験の問題は無いため、対策の差がつきづらい分野です。心配の必要はあまり大きくないといえるでしょう。
受験生は、今後出てくるであろう新課程対応の共通テスト対策の問題集を解き、経験を積むことが重要です。
現在市販されている参考書で、新課程にどう対応する?
武田塾は「入門問題精講」と「基礎問題精講」をおすすめしています。
しかし、新課程に変更されたことにより、ややこしい事態が起こっています。
現在、「入門問題精講」の数学Ⅱ・Bには「ベクトル」が含まれていません。おそらく、これから数学Ⅲ・Cの「入門問題精講」が出版されると考えられ、「ベクトル」は「入門問題精講 数学ⅢC」に含まれます。
そうすると、文系の人がベクトルを勉強したいとき、わざわざ数学ⅢCの参考書を買わなければベクトルを学ぶことができない、という可能性があります。
「やさしい高校数学」(数学が苦手な人や初学者が学ぶのによい)もおすすめしています。
この参考書も「入門問題精講」と同じ構成のため、現状数学Ⅱ・Bには「ベクトル」が含まれていません。
もし「ベクトル」を勉強するなら、「坂田アキラのベクトルが面白いほどわかる本」を使うしかありません。
また、「統計的な推測」を勉強するなら、「大渕の数学B『統計的な推測』が面白いほどわかる本」を足す、ということになるでしょう。
これらを終えたあと「基礎問題精講」に行くときに、「数学Ⅱ・B+ベクトル 基礎問題精講」という構成になっており、「数学Ⅲ・C 基礎問題精講」にはベクトルが収録されていない、という文系の受験生に合わせた構成になっています。
「整数」「ベクトル」は出題され、「統計的な推測」は出ない、という武田塾の予想を踏まえるならば、新課程に変わっても今までの参考書が使え、足りない部分はピンポイントで補って取り組むことができます。
高1・高2から旧課程の「入門問題精講」「基礎問題精講」を使っている人は、「大渕の統計的な推測」を一冊保管しておけば、それで万事解決です。
ですので現在は、学校で配られている問題集の「統計的な推測」の部分をやるか、「数学Ⅱ・B+ベクトル 基礎問題精講」を買って「統計的な推測」の問題に取り組む、という形になるでしょう。
結論・まとめ
結論として、
共通テスト→難しくなる
それ以外→あまり変更点はない
といえるでしょう。
まとめ
①数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・3の科目に加えて数学Cが復活!
②問題数の増加・試験時間の増加により共通テストの負担は増える!
③早めに志望校を決め入試に必要な科目や出題範囲を見極めていこう!
今回は数学の新課程の変更点の確認と、入試への影響を考えました。
新課程への変更があった社会に関しても、別の記事で紹介したいと思います!
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