青森県南、岩手県北の高校生・受験生の皆さん、こんにちは。
八戸市中心街、VIANOVAビル2Fの武田塾八戸校です。
今回は最近の連続物の流れを少し切って超長文に触れてみます。
しっかりとした定義ではないかもしれませんが、一般に1000語を超えるあたりからこう呼ばれることがあります。
この超長文に対応するのが難しいと思っている皆さんには特に読んでほしい内容です。
1000語を超えない長文でも考え方は一緒の部分が多いですので、参考にしてみてください。
大学入試での超長文
2019年度入試ではどのくらいの大学で1000語を超えたのでしょうか。
以前の長文の参考書のブログで語数の多い大学を紹介しましたが、あらためて紹介します。
(2019年度入試より)
2000語越え
東京工業大学 2081語
1500語越え
一橋大学 1985語
慶應大学文学部 1868語
東京医科歯科大学 1502語
1000語越え
早稲田大学・慶應義塾大学・青山学院大学・明治大学・法政大学・立教大学
旭川医科大学・京都府立医科大学・東京都立大学・埼玉大学・熊本大学
etc・・・
早慶GMARCHや医学部系統の大学に多いようです。
上記の大学の問題全てと言いう訳ではなく、学部によっての違いはあります。
ですが、これらの大学の受験を考える際には1000語以上の英文を読む必要が出てくる可能性があります。
超長文を読む際に困ることは
超長文に取り組む際によく聞かれる不安点を挙げてみましょう。
①長すぎて読む気にならない
②問題を解く時には一度読んだ部分を忘れてしまっている
③集中力が続かない
④全体として言いたいことがわからない
どうでしょうか?
他にも思い浮かびましたか?
⑤単語がわからない
⑥構文が取れない
というのももちろんあるとは思いますが、これらに関しては超長文に入る前段階の問題となります。
1000語以下の長文を読むまでに、しっかりと対応しておくべき部分と考えてください。
この⑤⑥に問題があると思う時には、迷わずにまずは基本単語、構文解釈の参考書を終わらせましょう。
超長文へはどう対応するとよいか
では、上記の悩みに対してどう取り組むかを見ていきましょう。
①気持ちの問題について
まずは
①長すぎて読む気がしない
③集中力が続かない
の部分に関してです。
そんなのただの言い訳でしょ。
と言ってしまえばそれで終わりですが、それで終わらせてしまったら身も蓋もないですよね。
ということでまずはこの部分に対する方法です。
短く区切るところから始めてみる
どんなに長い英文であっても、必ず複数段落から構成されています。
そしていくつかの意味段落をまとめ、その意味段落がさらに集まって文章となっています。
いきなり長いのを読むのが不安な時には、分割法を試してみてください。
1000語を少し超えるくらいであれば2分割で試してみると良いのでははないでしょうか。
みなさんは、1000語を超える英文に挑戦する前には300、500、700といったように段階的に語数を増やしてきたということが多いのではないでしょうか。
そして、1000語の場合、2等分すると500語の英文2本と同じような感じです。(もちろん厳密には違います)
あるいは分け方によっては300語と700語という考え方もできますね。
ただし勘違いしないでほしいのは、これはあくまでも精神的負担を下げるための方法であるということです。
700語ほどであれば苦なく読め切ることが出来るのであれば、まずは分割してみて読み慣れ、徐々に1000語を一気に読む取り組みに移しましょう。
精神的な緩和は実証済み
上記の分割法ですが、精神的な緩和効果は実践済みです。
以前小学生に英検準2級を指導したことがあるのですが、当然とも言えますが、長文を見ただけで「やりたくない」を連発されました。
そこで全英文を最初は1文単位で、それから徐々に伸ばし段落単位でというように小さな冊子にして渡してみました。
効果はあり、「やりたくない」と言っていた量の英文を最後まで読み切ることが出来ました。
その後小学生だけでなく中高生にも応用して取り組んでもらいましたが、ほとんどの場合で効果が見られました。
ちなみに、先を見ないようにするために下敷き等で隠しながら読むのも似たような効果ありです。
最終的には全部を見ても取り組める気持ちを持つことが大事ですが、長文取り組みの初期段階には使える方法かと思います。
②読み方について
②問題を解く時には一度読んだ部分を忘れてしまっている
④全体として言いたいことがわからない
についての対応法も考えてみましょう。
②に関してですが、ある意味仕方ない部分ではあるかもしれません。
短記憶が抜群な人であれば全部記憶できる人もいるのかもしれませんが、自身で考えてみてもうっすらとしか覚えられていないことも良くあります。
では、どう対策するか。
次の3点を意識してみましょう。
設問に先に目を通す
どんなことを問題として聞かれるのかがわかっていないと、漠然と読み進めてしまいがちです。
下線部分に関しても設問は何パターンか考えられますので、設問に目を通しておくことで、何に気を付けて読むべきかの予測を立てましょう。
代名詞が何を表しているかを書かなければいけない和訳問題以外であれば、和訳から先に解いてしまうなどの工夫も可能になりますね。
ただし、現代文でも同じですが、選択肢をじっくり読むことはしないようにしましょう。
特に現代文では絶対にしないほうがいいのですが、間違った情報を頭の中にインプットした状態で読んでしまうことになりかねないためです。
あくまでも読むことに対する目的意識を高めるために設問のみ目を通しましょう。
パラグラフごとの役割を考える(印付け・メモ)
段落には役割があります。
例えば「文章が書かれた目的」「筆者の主張」「体験談」「実験考察」「実験結果」「そこから言えること」
などなど段落が変わると内容に変化が起こるのが英文です。
そこで、キーワード部分に印をつける、または段落の最後に簡単な内容をメモするなどをしてみはどうでしょうか。
問題を解く際に読み直す必要が出た時も、どこに目を向ければよいかがわかるだけでも時間のロスは少なくなります。
正誤問題は数段落ごとに
設問の最後の問題が正誤問題になっていることがあります。
選択肢は多い時には7~8個です。
こんな時は2~3段落読むごとに正誤問題の選択肢に目を向けるようにしてみてください。
多くの場合、選択肢は上から順に英文に出てくる順番と対応しています。(たまに例外あり)
ですので、3段落読んだらア~ウを確認、次の3段落でエ~カを確認するようにしていくと内容を忘れる量を最小限に抑えられることがあります。
もちろん、記憶に残すことが出来る場合には最後に一気に解いても問題はありません。
普段から背景知識を蓄えましょう
どんなに英語を得意科目としている人でも、1000語を超えてくるとちょっと大変かも、と思うことがあります。
内容が自分の興味のある分野であると楽しく読めることもあるかもしれませんが、文系の人で理系の話題、理系の人で文系の話題などになると読んでいても辛く感じることもありますよね。
これは超長文に限った話ではありませんが、そんな時にある程度の背景知識があると楽に読み進めることが可能です。
例えば「リンガメタリカ」や現代文の小論文対策の本を覗いてみて、良く出される分野に関する知識を高めておくとよいでしょう。
おわりに
英文法力は英語を学習する上で間違いなく必要な力ですが、入試では長文読解力が点数を左右します。
闇雲に多くの英文を読む方法もありますが、自身の弱点も把握しながら、より効果的な練習をして読解力を高めましょう。
こちらの動画もご参考に
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