皆さんこんにちは!
武田塾五位堂校です!
今日はこの春から浪人を始め
予備校に通っていない方に
向けてのお話。
今日もご覧ください!
宅浪という選択肢
この春の入試で、残念ながら
志望校に合格できず、数ある選択肢の中から
浪人という選択をとった方も
おられるかと思います。
これまで当たり前のように通っていた
学校という存在がなくなり
予備校を自分で選べる、勉強時間も自分次第と
自由度が一気に高まったことでしょう。
そんななか、浪人のひとつの選択肢として
塾や予備校に入らず、自分で勉強する
いわゆる「宅浪」というものがあります。
今日は宅浪のメリットデメリット、
筆者の考える宅浪について
お話していきたいと思います。
宅浪のメリット
まずは、宅浪のメリットを
いくつかお話していきます。
金銭負担が少ない
これが最大のメリットでしょう。
複数の口コミサイトなどの
情報を総合すると、大手予備校での
1年間の浪人費用は平均して
100万~150万程度かかるといわれています。
これは、私立大学初年度の費用に匹敵し
いわば私立大学に1年だけ入学するようなものです。
この費用がまるまるかからずに
無料で過ごすことができるのは
最大の魅力といえるでしょう。
時間を思い通りに使える
塾や予備校に入ると、少なからず
塾のスケジュールに合わせる必要があります。
授業の時間割は塾主導で組まれますし
場合によっては授業でパンパンになり
思うように自習時間がとれない
なんてこともあるかもしれません。
一方、宅浪の場合は当たり前ですが
自分の勉強を拒む外部からの強制要因は
ひとつもありません。
自分で好きなようにタイムスケジュールを組み
勉強を進めることが可能です。
無料or格安の教材で十分勉強できる
参考書で勉強ができるのであれば
もちろん塾・予備校に通う必要はありません。
参考書をつかえば、1年間の授業を
数万円で済ませることができますし
場合によっては授業よりも
参考書のほうが早く進められます。
また、最近ではスタディサプリのような
安価で一般に使うことのできる映像教材も
豊富に出そろっています。
様々な手段を駆使すれば、ひとりでも
勉強できる環境が十分用意されている時代です。
宅浪のデメリット
次に、宅浪のデメリットについて
いくつかあげていきます。
生活を管理されない
メリットの裏返しですが
これが最大のデメリットだと思っています。
これまでは学校があったため
毎日規則的な生活ができていましたが
宅浪の場合は縛られるものがないため
何時に起きようが自由です。
いつ何をすればいいのかも
本人にゆだねられているため
極端な話、サボろうと思えば
無限にサボることもできます。
孤独感が大きい
学校も塾も予備校もないため
切磋琢磨する仲間が周りにいません。
これまでは、勉強でつらいことがあったとき
友達にや先生方によってその気が
紛れていたことがあっても
それがないためひとりで抱え込むしかありません。
1年間は長く、孤独です。
勉強がしんどいと思うことも多々あります。
そんな状態を常にひとりで
乗り切らないといけない状況は
相当なメンタルの強さが必要です。
先生がいない
先生がいないデメリットは
わからない問題を聞く人がいない
だけではありません。
いわば、受験に向けて並走してくれる
アドバイザーがいない状況なのです。
いつ、どの模試を受ければいいか
今の成績を見て、何をすればいいのか
どのような教材をいつやればいいのか
指針を示してくれたり、指針に対して
相談することができる存在がいないため
すべて自分で決める必要があります。
選択は時に不安なものです。
その不安を1人で切り開く必要が
1年間を通して生じてしまうのです。
施設・環境に乏しい
塾や予備校に所属していれば
自習環境を手に入れることができたり
教材や進路指導資料を見ることができたりします。
特に自習室という存在は
浪人生においては重要であり
自宅やカフェなどで勉強すると
外部環境の悪さや誘惑がたくさんあるでしょう。
筆者の考える、宅浪について
次に、武田塾五位堂校校舎長の
筆者が考える、宅浪についての
思いをお話していきます。
宅浪成功者はごく一部
宅浪ができるのは、ごく一部の
意志が強く、勉強習慣のついている
生徒だけに限られると思っています。
※ここからは、少し厳しいことを言います
宅浪における最大の障害は
生活を管理されないことです。
毎日決まった時間に起き
決まった時間に勉強し
いつ何をやればいいのかも
自分で計画立てて実行することができる。
そしてそれを1年間サボることなく
継続して実行することができる。
これが確実にできるのであれば
あなたは宅浪ができるでしょう。
しかし、それができるのであれば
そもそも浪人していないのではないでしょうか。
浪人してしまったということは
これまでの3年間で何か改善すべきことが
少なからずあるかと思います。
そしてそれは、多くが
習慣の部分ではないかと思います。
習慣は、外部から力を加えなければ
改善できないことが多いです。
自分を変えるためにも、ほとんどの場合は
どこかに所属して浪人すべきだと
筆者は考えております。
「浪人断念勢」を毎年目にして
少し余談ですが…
武田塾に浪人生の方が
受験相談にきてくださるのは
毎年2月~3月が8割を占めます。
というのも、浪人が決まるのはその時期であり
ほとんどの浪人生は3~4月に
浪人場所を決めてしまってそこに
1年間通うため、それ以外の時期に
動くことがほとんどないからです。
では残された2割がいつかというと
実はこれは6月~7月なのです。
その時期に来られる浪人生は
まさしく宅浪断念勢です。
4月からどこにも通わずに
自宅で浪人を始めてみたものの
数か月たち、やはりどこかに通おうと
思い立った浪人生が毎年一定数いるのです。
そしてそのようなケースのほとんどが
・生活リズムが夜型になり壊れているか
・4月こそ勉強をするも、そこからほとんど勉強ができていないか
そのどちらともか、という状況です。
やはり宅浪を志したとしても
その意志を1年間貫き通すのは困難です。
上記の理由により、やはり宅浪はせず
どこかに属して浪人したほうがいい
というのが私の意見です。
さいごに
先述の通り、私は毎年
夏になり宅浪を断念する浪人生を
何人も目にしてきました。
そして、その中の何人かは
実際に武田塾に入ってくださいました。
ここでお伝えしたい、不思議な事実があります。
それは、宅浪を断念して夏に入塾された
浪人生の、成績の伸び率が総じて高いということです。
もちろん、浪人の期間は1年間
フルに使ったほうがいいに
越したことはありません。
しかし、夏に来てくださった彼らは
「これまでの数か月間を取り戻さねば」
という思いがとても感じられ
人一倍頑張ってくださるように見えました。
この記事を読んでいる方の中で
そろそろ宅浪が厳しいと思っている方。
まだ間に合います。
武田塾に来なさいとは言いません。
ただ、環境を変え、行動を変えていただきたいです。
最後のチャンスです。
行動してみてください。