今回は英語の基礎レベルの勉強法を紹介します。
英語の長文が読めない、文法が意味わからない、そんな人は安心してください!
この勉強法をやれば、日大・産近甲龍レベルまでは合格出来る力が付きます。
英語の基礎レベルの勉強で必要なことは、これらです。
① 英単語と英文法を暗記する
② 構文解釈で1文を読めるようにする
③ 複数の文の集合として長文を読めるようにする
以下では、3つの勉強法について「やるべき理由」と、「具体的な勉強法」を説明していきます。
目次 |
なぜ英単語と英文法を覚えてから長文を読むべきなのか
最初に、以下の3つの勉強をなぜする必要があるのか解説します。
① 英単語と英文法を暗記する
② 構文解釈で1文を読めるようにする
③ 複数の文の集合として長文を読めるようにする
多くの受験生は①と②をすっ飛ばして③をやっています。
英語長文を分解してみましょう。
英語長文は何から出来ていますか?
文からですね。文章は2つ以上の文によって構成されています。
では、文は何から出来ていますか?
単語と文法です。文法が単語に規則を与えて、意味のある文にしています。
いま、英語長文を分解しました。長文の最小の構成要素が単語と文法でした。
一番の基本単位である単語と文法が分からないのに、長文を読もうとすることの無謀さが伝わるでしょうか。
英単語と文法を暗記して、一文を読めるようにして(構文解釈)、最後に英語長文が読みましょう。
英語の基礎レベルの勉強法とおすすめ参考書を紹介
なぜ英単語・英文法を最初に勉強するのか理解したところで、
以下では、英語の基礎レベルの勉強法について具体的に説明していきます。
単語、文法、構文解釈、長文について、
勉強法と、おすすめの参考書や問題集を紹介します。
これらを取り組めば、英語の基礎が身に着きます。
産近甲龍くらいの英語長文はスラスラ読めるようになります。
英単語の勉強法
まずは英単語の勉強についてです。
英語長文を構成する、基本単位であり、また、最も数が多いのが英単語です。
そんな英単語を暗記する時に大切なことは以下の3つです。
・覚えていないものを暗記する
・2秒で訳が出てくるように暗記する
・同じ範囲を何回もテストする
覚えていないものを暗記する
既に覚えている内容を暗記しても時間の無駄です。
覚えていないものに印を付けて、それだけ重点的に覚えましょう。
また、暗記した後は必ずテストをしましょう。
日本語訳を隠して、暗記した訳が出てくるかチェックしてください。
覚えていなければ、もう一度暗記しましょう。
2秒で訳が出てくるように暗記する
テストの際に、2秒で日本語訳が出て来なかったらアウトにしてください。
これは、英語長文というゴールが関係しています。
英語長文で、単語一つ一つに「え~と、これの訳は・・・・・・・、○○だ!」
と考え込んでいたら、入試中に読み終わらないですよね。
なので、暗記の時点で迷わず日本語訳が出てくる必要があります。
その目安としての2秒です。
同じ範囲を何度もテストする
暗記は覚えていない範囲だけやればいいです。
ですが、テストは何度もしてください。
テストでアウトプットをすることで、記憶が定着します。
英単語は短期間で何周もする
また、早めに単語帳を1周するようにしましょう。
受験に必要な英単語は大体2000語くらいです。
1週間に400個くらい覚えたら1カ月で全部覚えられます。
1周する時間が長くなると、最初の方の単語を忘れてしまいます。
なので、1カ月~2カ月で覚えてしまいましょう。
その後は何周も同じ単語帳でテストをして、長期記憶に残していきましょう。
オススメの英単語帳
英単語帳は『システム英単語』か『ターゲット1900』がオススメです。
どちらも、頻出順に単語が並んでいます。
そのため、長文によく出る単語から効率よく覚えることができます。
また、例文も豊富です。
英単語の中には日本語訳では少し意味が分かりづらい単語もあります。
このような英単語も実際の使用例を通して覚えることができます。
あと、少しマイナーですが、『LEAP』もいいと思います。
また、英単語を覚えた後は英熟語も覚えましょう。
英熟語帳は『速読英熟語』がオススメです。
覚え方は英単語と同じく、2秒で出てくるまで仕上げましょう。
また、丸暗記せずに、単語の並びから意味を推測しながら覚えるようにしましょう。
英文法の勉強法
次に、英文法の勉強の仕方について解説します。
英文法も単語ほどではありませんが、覚えることが多いです。
また、ルールなので、頭を使って理解しながら覚える必要があります。
英文法の勉強をするときに大切なことは以下の3つです。
・文法ルールを覚えよう
・必ず問題を解こう
・解答の根拠に文法ルールを使う
文法ルールを覚えよう
英文法の勉強の基本は、ルールの暗記です。
ルールを丸暗記するのではなく、内容を理解しましょう。
たとえば、現在完了形は内容を理解しないと良く分からないルールの一つです。
過去形との違いを理解する必要があります。こういう時に問題集や詳しい参考書の説明をしっかり読みましょう。
説明だけではしっくりこない場合は例文を見て具体的なイメージを付けましょう。
説明や例文を有効活用して、参考書や問題集に載っている英語のルールを覚えることが大事です。
必ず問題を解こう
ルールを覚えるだけでなく、必ず問題をセットで解くようにして下さい。
英文法の勉強では、解説を読んで理解した気になっている人が多いです。
そして、意外と問題を解いたり、長文を読むときに文法が出て来ないです。
実際に問題を解くことで、自分が本当に文法を覚えているかが分かります。
解答の根拠に文法ルールを使う
問題を解く際は、なぜその答えになるのか、解答の根拠を必ず考えるようにしてください。
例えば、4択問題では、問題の文の構造を把握したうえで、文法のルールを思い出し、正しい選択肢と間違っている選択肢を判別します。
解答の根拠=覚えた文法です。
以下の問題でやってみましょう。
解説が無駄に長くなったので省略します。
説明はこちらをクリック
選択肢はそれぞれ①過去形 ②現在完了進行形 ③現在完了形 ④現在形 です。
選択肢や問題文から、「私は土曜日に財布を失くしてしまった。」という文になるよう空欄を補充することが推測されます。
現在形は明かに異なりますね。残りが少し難しいです。
大きく分けて、過去形と現在完了形が残りました。
この違いを考えるために、文法のルールを思い出しましょう。
まずは過去形と現在完了形の違いを整理してみましょう。
過去形は「過去の1点での動作を説明する」、現在完了形は「過去の動作を通して現在の状況を説明する」時制です。
「since last Sunday」は先週の日曜日から現在に至るまで、財布を失くしていることを表しています。
過去の1点のみを説明している過去形は違うようです。
これで①が除外され、②,③が残りました。
一見、動作の継続を表す現在完了進行形が正解に思われます。
ですが、「lose」をし続けるってどういうことか考えてみましょう。
「失う」という動作の進行です。
たとえば、ポケットから財布が落ちて失くしたとしたら、先週の日曜日からずっと財布がポケットから落ちる過程にあるということです。
これはどうも変です。
というわけで答えは③「have lost」です。
過去に失ったという動作を説明し、現在も財布が手元にないという現在の状況も示唆する文になりました。
こんな感じで、文法ルールに基づき論理的に答えを選びましょう。
暗記と問題演習、この2つで知識をしっかり定着させましょう。
英文法のオススメの参考書・問題集
『肘井学のゼロから英文法が面白いほどわかる本』
最初に取り組む英文法の問題集は『肘井学のゼロから英文法が面白いほどわかる本』がオススメです。
この問題集は非常にコンパクトで解説が丁寧です。そのため、英語に苦手意識がある人にこそ使って欲しい問題集です。
見開き1ページで1つの文法テーマを扱い、合計70テーマで構成されています。
文法の説明がとても分かりやすいので、1テーマ10分くらいでできると思います。
『Next Stage』
『ゼロから英文法』が終わったら、『Next Stage』に取り組みましょう。
『Next Stage』は入試に必要な文法問題をほとんど網羅している問題集です。
全ての問題を理由つきで正解できるようになれば、センターは勿論、関関同立レベルの文法問題まで対応することができます。
ただし、『Next Stage』の解説は少し不親切な部分があります。
そのため、分からない部分は厚めの参考書で詳しい説明を読んだ方がいいです。
オススメは『Evergreen』や『Dual Scope』です。
『Next Stage』と同じ範囲を並行して、『Evergreen』などで読み、理解を深めるようにしましょう。
構文解釈の勉強法
構文解釈の目標は、1文を正確に訳せるようになることです。
そのためにやって欲しいことは、以下の3つです。
・毎回、問題に構文を振る。訳を書く。
・複数の句や節を形成する単語を意識する
・構文を根拠をもって振る
毎回、問題に構文を振る。訳を書く。
構文解釈で大事なことは、英文をパーツに分解して分析することです。
主語、動詞、目的語、名詞句、形容詞句、などなど。
自分が正確にパーツを分析できているか、毎回構文を振って確認しましょう。
また、訳の仕方を学ぶ必要があります。
基本的には構文を正確に書ければ、そこまで苦労はしないと思います。
複数の句や節を形成する単語を意識する
thatやwhatなどは、一つの単語が複数の用法になることがあります。
多くの問題集は分野ごとに構文解釈の仕方を学びます。
これらの単語は分野を横断して登場してきます。
前のページで学んだ用法との違いを意識して学習するようにしましょう。
構文を根拠をもって振る
英文法は根拠をもって答えることが重要でした。それは構文解釈でも同じです。
「主語の位置、目的語の位置、補語の位置、このthatは何の用法か」などを毎回考えて論理的に問題を解きましょう。
またthatやwhatなど複数の用法がある単語では、複数の意味からなぜそれを選んだのか、文法を踏まえて説明することが大事です。
なぜ他の用法は違うのかも言えるとよいです。
構文解釈のオススメの参考書・問題集
『肘井学の英文読解のための英文法が面白いほどわかる本』
『読解のための英文法が面白いほどわかる本』は構文解釈で必要な知識を、分野別に紹介してくれています。
そのため、体系的に構文解釈を学ぶのに非常に向いた問題集です。
構文の振り方について、イラストも用いて非常に簡潔、かつ、丁寧に解説してくれています。
そのため、初心者が最初に取り組む入門書としてオススメです。
取組み方
各章は例題と講義部分、章末に確認問題と発展問題という構成になっています。
まずは、例題を解いて講義部分を熟読しする。
最後に学んだ知識を応用して確認問題を解くという順番でやりましょう。
章末の発展問題は国公立の和訳問題を思わせる難易度で少し難しいです。
できなくていいと思いますが、数分じっくり考えてみることで、入試問題の難易度を早いうちから実感できると思います。あと、解けたら凄い!自信が付く!
『入門英文解釈の技術70』
『入門英文解釈の技術70』は基本的な構文解釈の知識をほぼ全て網羅しています。
1冊やっておけば、MARCHや地方国公立の英文なら問題なく読めます。
その代わり、問題や解説の難易度が少し高いので、『肘井学の英文読解のための英文法』で概要を掴んでから取り組むことをオススメします。
本書の構成は、その名の通り、70テーマの例題と演習問題です。
取組み方
取組み方は、『肘井学の英文読解のための英文法』と同じです。
例題に構文と訳を書き、その後解説を読み込みましょう。
解説を読んだ後は再度例題を解き、できるようになったか確認してください。
解説を読む際は、自分が勘で訳してしまった部分を特に注意して読みましょう。
解説の論理的な考え方を身に着けることで、自分の力になります。
最後に、巻末の演習問題に取り組みましょう。
長文の勉強法
単語・文法・構文解釈を学習し終えたら、いよいよ英語長文です。
英語長文では、人によって意識する部分が変わってきます。
優先度順に、課題を書き出します。
・長文を訳せるか
・問題が解けるか
・時間内に解けるか
これら3つの中で自分ができないものを上から順に習得しましょう。
長文を訳せるか
基礎の「単語・文法・構文解釈」ができていれば、長文を訳すことは可能です。
なのに、できない部分がある場合、前提の知識が抜けていることになります。
学習済みの問題集に戻って、抜けている知識の復習をしましょう。
問題が解けるか
長文が訳せるのに、問題が解けない人もいます。
この場合、問題の解き方が分かっていないということになります。
問題が解けない人は、傍線部しか見ていないことが多いです。文ではなく、「文章」として問題を解きましょう。
特に、空欄補充や同意表現を問う問題は、文脈を把握しないと解けない問題ばかりです。
・文章全体でのその段落の役割を把握する
・段落内での傍線部の役割を把握する
といったことが必要です。
実際、上位の進学校ほど、段落の要約を行ったり、筆者の主張に線を引くといった、文章構造を把握する勉強を行っています。
前後の文脈を踏まえて、「文章として」正しい選択肢を選びましょう。
時間内に解けるか
時間を無視すれば問題が解けるけど、問題の目標時間内に解き終わらない場合です。
この場合、目的意識をもって文章を読むことが大事です。
本文を読む前に設問に目を通し、本文の何が問われるのか確認しましょう。
そうすれば、本文で必要な情報だけに注目して読むことができるので、何回も読み直す必要がなくなります。
音読も大事!
また、単純に長文を読む速度が遅い可能性があります。
速度を上げる方法で一番効果があると思うのは音読です。
普段の自分の読解速度の1.5倍を意識して音読してみて下さい。
このとき、左から右にノンストップで読んで、内容のイメージを掴むようにしましょう。
100%の理解は必要ありません。最初は筆者の主張が何となく分かるくらいを目標に毎日音読してみて下さい。
英語長文のオススメの参考書・問題集
『英語長文ハイパートレーニングレベル2』
『英語長文ハイパートレーニングレベル2』は、300文字程度の長文問題が12題収録されています。
設問のバリエーションが幅広いので、いろんなパターンの問題の解法を身に着けることができます。
また、解説では全文の構文解釈が解説付きで載っています。
長文を読み始めたばかりで、まだ構文解釈の根拠に自信がないという人でも取り組みやすいです。
そのため、長文問題集の一冊目としてオススメです。
取組み方
取り組み方は、最初に問題を解きましょう。
このとき、意味が分からなかった単語や、文法、構文に印を付けておくといいでしょう。
解説を読む際の復習が楽になります。
その後〇付けをします。解説を読む際は、解き方の方針を考えることが大切です。
自分の問題の解き方に問題はなかったのか、なぜ間違えたのかを分析するようにしてください。
間違えた問題を通して、解き方を軌道修正していきましょう。
『英語長文ポラリス1』
『英語長文ポラリス1』も、300文字程度の長文問題が12題収録されています。
入試に頻出される12個のテーマの長文が載っています。そのため、実際の入試に近い長文に慣れることができます。
もちろん、全文の構文解釈付きなので、分からない部分も自分で理解できます。
取組み方
基本的な取り組み方は『英語長文ハイパートレーニング』と同じです。ですが、さらに深く取り組むことをオススメします。
ロジカルな文章が多く、何度も読むことで英語長文の典型的な構造が見えてくると思います。
パラグラフリーディングや音読などで何度も読み返してみて下さい。
まとめ
今回のまとめです。
・英語長文は、英単語・英文法、構文解釈、長文読解の順番で勉強しよう
・必ず問題を解いて、アウトプットで記憶を定着させよう
・常に根拠をもって問題を解こう
色々書きましたが、あえて絞るとこんなところでしょうか。基本が大事なので・・・。
それぞれの勉強でやって欲しいことは、勉強法のところで書いたので見直してみて下さい!
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