現代文解説シリーズ第3回
記述の書き方初級編!です。
記述問題、苦手な人多いですよね。
記述問題が苦手な人には2パターンあると思っていて、
・解き方が分からない
・日本語が書けない
この2つだと思います。
この2点について、詳しく説明していきます。
記述問題の解き方が分からない
記述問題の解き方が分からない、そんな貴方!
記述問題は、選択問題と同じです。
場合によっては、選択問題より簡単です。
現代文の選択問題は、文の繋がりや同じ意味を指す言葉を探して、傍線部の指す内容や、傍線部と他の文の関係を考えれば解けます。
「傍線部①とはどういうことかを答えよ」
→傍線部①と同じ内容を本文で探して答える
「傍線部②と述べているのはなぜか?」
→傍線部②の理由を述べている内容を本文で探して答える
記述問題も同じ作業をすれば解けます。
マーク式の問題で、解答根拠に線を引くことが多いではないでしょうか?
その解答根拠をそのまま抜き出せば、ほぼ記述の解答は完成します。
選択問題の解法については以下のブログで紹介したので。
https://www.takeda.tv/yamatoyagi/blog/post-179241/
良かったら見て下さい。
あと、『柳生好之の現代文プラチナルール』は傍線部を記述問題で解いた後に、同じ内容の選択問題を解く形式になっています。
記述問題と選択問題が本質的に同根であることが分かるうえに、現代文が苦手な人でも取り組みやすいのでオススメです。
日本語が書けない
2つ目の原因で躓いている人が多い、もしくは1つ目の原因との複合型の人がほとんどだと思います。
日本語が書けないとはどういうことか、具体的に示しましょう。
M.ウェーバー著、梶山力訳『プロテスタンティズムの倫理と資本主義』から引用、一部中略、表現を変更
1⃣ かやうにドイツに於て、カトリック教徒が近代の営利生活に携はることが少いといふことは、古くから認められ、今日で一般に認められてゐるところの経験と相反する点において、一層注意されねばならない。
2⃣その経験といふのは、民族或ひは宗教の上での少数者は、それが「被支配者」の集團として「支配者」と對立する地位にある場合には、(中略)別して著るしく営利生活の方向に進むのが常であって、(中略)この方面に發揮しようとするといふことである。
問 筆者が「ドイツでカトリック教徒が近代の営利生活に携わることが少ないこと」を注意すべきとするのはなぜか?
古くから認められ、今日で一般に認められてゐるところの経験と相反する点において、「一層注意されねばならない。」
民族或ひは宗教の上での少数者は、それが「被支配者」の集団として「支配者」と對立する地位にある場合には、(中略)別して著るしく営利生活の方向に進むのが常であって、(中略)この方面に発揮しようとするといふことである。
解答は、オレンジで塗った場所をまとめれば大丈夫です。
ですが…!
日本語が書けないパターンだとどんな解答になってしまうのかというと、
「民族や宗教上の少数者は「被支配者」の集団として「支配者」と対立する地位にある場合には営利生活の方向に進むのが常であって、古くから認められ今日で一般に認められているところの経験と相反する点においてであるから。」
こんな感じでところどころ日本語としておかしい回答になってしまいます。
「今日で一般に認められているところの経験と相反する点においてであるから」
の最後の部分がおかしいですね。
「今日で一般に認められているところの経験と相反するから」
これで十分意味は通じます。
もう少し分かりやすくするなら
「民族や宗教上の少数者が被支配者の地位にいる場合は一般的に営利生活を行うという、昔から現在まで一般的に認められている経験と異なるから」
これくらいで書くとちょうどいいと思います。
今回は短い文だからそこまで日本語が崩壊しませんでした。
読む文が長くなるほど、複数の文をまとめるうちに日本語を崩壊させる傾向があります。
記述問題のやり直しに気を付けよう
自分で勉強する時の注意点です。
まずは短い文章題から慣れていきましょう。
いきなり長い文から始めたら高い確率で日本語が崩壊します。
解答根拠の見つけやすさも、短い文から見つけながらだんだん長い文に慣れた方が上手くいきます。
難しい問題だと、複数段落に跨がって解答根拠を探さないといけない記述問題もありますが、その話はまた後日。
日本語崩壊時の復習について、解いた記述問題の日本語がおかしい。でも、内容自体は合っている…。
こんなとき、解答根拠が合ってるからといって、そこで終わらせないようにしましょう。
正しい日本語になるまで書き直してください。
正しい作文技術は技能なので、自分で何度もトライ&エラーが欠かせません。
これをやらないと日本語正しく書けない人は一生書けるようになりません!
企業によってはメールや手紙の書き方を新入社員に研修させています。
仕事で強制されでもしない限り、この手癖は治らないのです。悲しいですね…。
それよりも先に大学の教員に提出したレポートの文体でたくさん悪口言われるので、悪口が嫌いな人、未来の学友にマウントを取りたい人は正しい文を書けるようになろう!
香芝市五位堂駅周辺の大学受験個別指導学習塾・予備校ならE判定から逆転合格!授業をしない。武田塾五位堂校
勉強・受験に関して悩んでいる方、香芝市五位堂駅付近の予備校・個別指導学習塾選びに迷っている方、逆転合格を目指す方、お気軽に無料の受験相談へお越しください!
全て無料で相談をお受けしております!
何から勉強に手を付けてよいか分からない高校生
どの大学にすべきか分からない高校生
苦手教科の勉強方法を教えて欲しい高校生
大学受験受験教科毎の勉強の割合をどうするべきか分からない高校生
大学受験共通テストの勉強方法と時期はどうすべきか分からない高校生
そもそも単語が覚えられない高校生
大学受験すべきか分からない高校生
お金をかけずに大学に進学する方法を知りたい高校生
具体的な英検対策を知りたい高校生
1年で偏差値を11以上伸ばす方法を知りたい高校生や親御様は是非武田塾五位堂校にご相談にお越しください。
香芝市瓦口2153ノーブル壱番館1F
香芝市五位堂駅徒歩3分