今回は世界史を勉強する際のポイントを解説します。
世界史は挫折しやすい教科と言われていて、勉強するのが難しいです。
理由の一つが、日本史が日本1国の歴史を抑えればいいのに対して、世界史はいくつもの国の出来事を覚える必要があるためです。
丸暗記しても、思うように点が取れません。
しかし、この3つのポイントを押さえて勉強してもらえば苦手な教科から得意な教科へと変えることが出来るでしょう。
1.縦と横の流れを意識
世界史において縦と横の流れを押さえることは非常に重要なことです。
では、縦と横の流れとはいったい何なのでしょうか。
世界史でいう縦の流れとは時間的な前後関係のことです。
そして、横の流れは同時代の出来事のことです。
教科書の書かれている方式がまさにそれです。
簡単に言うと、中国の王朝が唐である時に、ヨーロッパでは何が起こっているのかということです。
大体の人はこの横の流れを意識せずに、教科書などの通史本を読み、縦の流れだけを勉強してしまっています。
そのようにしてしまうと、横の流れを問う問題が出てきたときに対応が出来なくなってしまうのです。
例えば、この問題で説明しましょう。
例題 15世紀に起きた出来事として適切なものを選べ
1 オスマン帝国のスレイマン1世が第1次ウィーン包囲を行った
2 元のフビライが日本やベトナム、ミャンマー、スマトラ島などを侵攻した
3 豊臣秀吉が李氏朝鮮を文禄慶長の役で侵攻した
4 イギリスで新たにテューダー朝が成立し、ヘンリ7世が即位した
うげぇ~、全部地域が違うじゃないか…。
でも、15世紀の西洋と東洋の主な出来事を思い出したら解けるか!
1400年代だから、うん??何があったかな??
ということになってしまいます。
ある国の出来事を勉強しているときに、別の地域の同じ年代ではどんな出来事があったか思い出すことが大切になります。
2.地図をしっかり活用する、資料集でも可
世界史は戦い、条約、人物の名称を地図上に表すことが出来ます。
名称を聞いただけで地図上のどこで起こった出来事なのかをしっかり頭に浮かぶようになるくらい地図を読み込んで欲しいです。
このようにすることによって、地図問題に対応できるようになります。
また、位置関係を結び付けて覚える事で1つの名称から何個も派生して(「この場所は前勉強した場所の条約提携場所の近くだな」というふうに)覚えることが出来るようになり、応用力増強に役立ちます。
例題
例えば、スレイマン1世のウィーン包囲とメフメト2世のコンスタンティノープル陥落はそれぞれ地図上のどこで起きたか問う問題が出題されたとき答える問題とかもよく出ますね。
嘘です。さすがに簡単すぎて出ません。ウィーンとコンスタンティノープル、全然場所違いますから。コンスタンティノープルとアドリアノープルの場所を問う問題は良く出ます。
とはいえ、最初はざっくりとヨーロッパの国名を地図上で叩き込んで、それから同国内の細かい地名を覚えましょう。
3.年号を覚える
古今東西の出来事を年号で繋げられるようにしましょう。
年号を覚えれば、「15世紀に東洋では○○があったが、西洋では何が起きているか」というよく出るタイプの問題に対応することが出来ます。
さらに、先ほど説明したヨコの流れを理解するのに役立ち、大雑把な理解だったのが年号を覚えることによって詳細な理解が可能になり、全ての年号でヨコの流れが整理できます。
例題
例題で、年号の有用性を説明します。
例題 15世紀に起きた出来事として適切なものを選べ
1 オスマン帝国のスレイマン1世が第1次ウィーン包囲を行った
2 元のフビライが日本やベトナム、ミャンマー、スマトラ島を侵攻した
3 豊臣秀吉が李氏朝鮮を文禄慶長の役で侵攻した
4 イギリスで新たにテューダー朝が成立し、ヘンリ7世が即位した
15世紀と聞くと、1453年と1492年があまりにも有名です。1453年は100年戦争が終わった年、また、メフメト2世がコンスタンティノープルを陥落し、ビザンツ帝国が滅亡した年です。1492年はコロンブスが新大陸を発見した年です。
とりあえず、1453年から類推してみましょう。メフメト2世の次にセリム1世が即位し、その後がスレイマン1世です。セリム1世はマムルーク朝を滅ぼしていますが、これが1521年。つまり、1は間違いです。
2と3はどちらもアジア史ですね。フビライ=ハンの兄弟にフラグがいます。フラグはアッバース朝を滅ぼしてイル=ハン国を建国しました。このときの年号も非常に有名です。1258年。兄弟のフビライ=ハンが200年経っても生きているとは思えないので、2は×です。
3は、私だったら関ヶ原の戦いが1600年であり、文禄慶長の役は秀吉の治世末期の出来事だから16世紀と特定しますね。もはや中学校の社会知識ですが。なので3も×。
ということで、答えは4です。そもそも100年戦争が、フランスのヴァロワ朝と、カペー朝の継承を主張したイギリスのプランタジネット朝との戦いなので、1453年の時点ではイギリスの王朝はプランタジネット朝です。そのあとバラ戦争が起きて最終的にテューダー朝が成立します。
まあ、これだけで4が15世紀と特定するのは無理ですが、他の選択肢が明らかに違うので4が正解と分かると思います。
香芝市五位堂駅周辺の大学受験個別指導学習塾・予備校ならE判定から逆転合格!授業をしない。武田塾五位堂校
勉強・受験に関して悩んでいる方、香芝市五位堂駅付近の予備校・個別指導学習塾選びに迷っている方、逆転合格を目指す方、お気軽に無料の受験相談へお越しください!
全て無料で相談をお受けしております!
何から勉強に手を付けてよいか分からない高校生
どの大学にすべきか分からない高校生
苦手教科の勉強方法を教えて欲しい高校生
大学受験受験教科毎の勉強の割合をどうするべきか分からない高校生
大学受験共通テストの勉強方法と時期はどうすべきか分からない高校生
そもそも単語が覚えられない高校生
大学受験すべきか分からない高校生
お金をかけずに大学に進学する方法を知りたい高校生
具体的な英検対策を知りたい高校生
1年で偏差値を11以上伸ばす方法を知りたい高校生や親御様は是非武田塾五位堂校にご相談にお越しください。
香芝市瓦口2153ノーブル壱番館1F
香芝市五位堂駅徒歩3分