こんにちは。
武田塾講師の平井です。
人気が急騰している学部とは?
突然ですが皆さん、大学受験をするにあたって志望校をどのように決めた・決める予定ですか?
自分の偏差値で大学を決めるほかに、自分のやりたい分野の学部があるかどうかで志望校を決める人も多いと思います。
後者のやりたい分野として昔から人気なのが、経済や法学、文学です。
しかし、近年ではそのような学部だけでなく、あらたに人気が急増している学部があります。
それは心理学部です!
心理学部を目指す理由
おそらく心理学部が人気になってきた理由の一つとしては、大学で何をやりたいか決まっていない人が、心理学なら他人の気持ちがわかるようになって面白そう、という気持ちで心理学を学べる学部を志望するというのがあると考えています。
しかし、大学で学ぶ心理学についてあまり詳しく調べないで心理学を学べる学部に入学した結果、後悔したという声を非常にたくさん聞きます!
なぜこのようなことが起きるかというと、皆さんがおそらく思っているであろう心理学と大学で講義として行われている心理学は全然違うものだからです!
心理学部で学ぶことの実情とは?
皆さん心理学と言われればどのような学問をイメージしますか?
ババ抜きで相手の表情を読み取ることができるというような知識ですか?
それとも心理テストで相手の心理を見抜くための知識ですか?
残念ながら心理学部が設置されている大学の中で最も偏差値が高い同志社大学心理学部の人でも人の心を読めますか?と聞いて答えられると答えられる人はいません。
もし大学でそのようなことを学ぼうと思って心理学部に入ると後悔します。
人の表情から気持ちを読み取るなんてことはそういう分野を研究しているゼミが仮にあったら学べるかもしれませんが、そんなゼミがある確率は0に等しいです。
なぜなら、心理学は心理テストのような、答えと結果の論理関係が分からないようなものを扱うのではなく、人の心理をデータや数式を使って論理的・科学的に解明しようとする学問だからです。
人の心とは何かということや、人の感情が動くメカニズムは正確には分かっていません。
このため、心理学は基本的に、多くの人を使って実験してみて、その実験で得られたデータを統計的に処理するというやり方で研究を進めています。
心理学は多くの場合文学部などの文系学部でしか学ぶことができません。
このため、心理学は人間の気持ちを学ぶ学問だからという理由で数学をおろそかにして心理学を学ぼうとする学生はこの統計的な処理でつまずいてしまいます。
大学1年生、2年生で学ぶ心理学
では次に心理学ではどのようなことを学ぶのかについて、個別の研究を始めるゼミに入る前まで、つまり1年や2年の前期に学ぶことを少しだけ説明していきます。
大学で最初に学ぶ心理学は、有名な心理学者の名前やその考え、そして古典的条件付けやオペラント条件付けといった心理学の基礎からです。
有名な心理学者として挙げられるのは、倫理を履修した人にとっては重要知識であるフロイトやユング・アドラーの考えを習います。
古典的条件付けとはある有名な実験でイヌにベルを鳴らすとエサをあげるようにする。
イヌはエサを見ると反射的によだれが出てくる。
そしてベルが鳴るたびにエサをやるようにすると次第にイヌはベルを鳴らすだけでよだれが出るようになる、という実験を通して発見された心理学的な発見です。
オペラント条件付けは簡単に言うと何かをやって褒められるか叱られるかによって、次第にその行動を自発的にやるかどうかが変化してくるという条件付けです。
今の説明からわかる通り心理学とは人間(動物)の心理だけでなく先ほどのイヌの唾液の分泌のような肉体的な反応に関しても学ぶ科目であり、人間の心を読むというような学問ではないです。
また、実験でもみんなで心理テストをしよう!!
みたいなものではなくラットを使って古典的条件付けとは違ったオペラント条件付けをしてラットにしっかりオペラント条件付けが行われたかどうかを確認したり、対照実験で得た様々なデータを分析してデータの違いはどういう要素が関係しているかなどを発見・考察をしてみたりなど、世間一般に思われているような心理学とは大きく違い、文系学部であるもののかなり理系の要素を含んでいる科学的学問なのです!
ここまでの説明を受けて思っていた心理学と違う、、と思った人や自分は数学がいやで数学を使わないで受験できる文系を選んだのに、、という方はもう一度志望校・志望大学について考え直してみても良いと思います。
また思っていた通りの心理学だったり、思っていた心理学とは少し違ったけどこれはこれで面白そうと感じたりした人は、そのまま志望校合格に向けて勉強を続けて下さい。
志望校合格に向けて、この大学に行きたい・この学問を勉強したいという目標をしっかり持つことは、受験勉強のモチベーションに関わり、志望校合格にもおおいに関係してくるので、大学で心理学を学ぼうと考えている方は、ぜひ参考にしてください!
公認心理士
公認心理師は、国家資格で、大学の学部で広く一般心理学や医学等の科目を含む「大学における必要な科目」を履修し、卒業後、指定された科目を開設する大学院に進んで必要な科目を履修して修了するか、あるいは、法の規定する認定施設で2年間の実務に就いた人に国家試験の受験資格が与えられます。
臨床心理士
〈主な受験資格〉
●指定大学院(1種・2種)を修了し、所定の条件を充足している者
●臨床心理士養成に関する専門職大学院を修了した者
●諸外国で指定大学院と同等以上の教育歴があり、修了後の日本国内における心理臨床経験2年以上を有する者
●医師免許取得者で、取得後、心理臨床経験2年以上を有する者 など
資格取得となると6年間は必要です。
卒業後の進路
https://www3.chubu.ac.jp/psychology/qualification/
卒業後はカウンセラー、精神保健福祉士として働くというイメージが強いかもしれません。
但し、カウンセラー、精神保健福祉士の募集人員は限られますので、実際には一般企業で働く人の方が多いのではないでしょうか。
教育学部を出ても教員になる人よりその他の職業に就く人が多いのと同じような現象が起きているように見受けられます。
同志社大学卒業後の進路
https://psych.doshisha.ac.jp/career/
- メーカー
- 17.1 %
- 流通
- 10.7 %
- 金融
- 10.9 %
- マスコミ・情報
- 9.0 %
- 教育・学習支援
- 3.0 %
- サービス
- 14.6 %
- 公共・その他
- 18.3 %
- 進学
- 16.4%
やはり一般企業に就職する人が進学や公的な仕事に就く人より圧倒的に多いですね。
就職を見据えた学部選択は必要か?
一般企業に就職するにあたり、興味が一番あるなら心理学を学ぶのも良いでしょう。
企業は研究職でない限りはかなり広い学部から採用します。
https://www3.chubu.ac.jp/psychology/qualification/
営業・サービス部門で働く
リサーチ部門で働く
人事・労務部門で働く
一般事務として働く
といった進路があるようです。
どの企業に就職ても配置転換がありますし、入社後すぐに直接心理学の知識が生かせる部署に配属になるとは限りません。
また、営業やサービス部門などは出身学部を問われません。
特にこんな部署で働きたいといった具体的な希望がない場合、とりあえず興味がある心理学を大学で学ぶというのはアリです。
但し、学びたいと思っていたことと実際学ぶことに乖離があると相当精神的にきつい4年になってしまいますので、大学で学ぶ内容についてはしっかりと理解しておきたいものです。
受験相談では学部選びの相談にも乗っています。
職業選択と学部選びの関係性についてもお話しできます。
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