今年から近大V模試というものが始まりました。
近大専門の模試です。
関西の私大でわざわざその大学のための専門の模試が行われること自体が、近大の人気の高さを証明していますね。
同志社など偏差値がトップの私大の模試なら分かりますが、偏差値はトップグループの下位、或いは第二グループのトップであるだけなのに、わざわざ近大模試が行われるのは本当に近大を受ける人が多いからですね。
総志願者数(延べ)は18万6,239人だそうです。
18万人もの受験生が入りたいと感じるのですから、相当な人気です。
学内で近大ラジオが流れていたり、トイレもデパートのパウダールームのような感じだそうで、学生の満足度がかなり高いようです。
そして、農学部、水産学部などもマグロ養殖、ウナギ養殖、メロン栽培などで実績を上げているのも更に人気が高い理由かもしれません。
人気の高まりから、年々合格へのハードルが上がっているように感じます。
問題の難易度は高くはありませんが、人気がどんどん高まっていることから、完成度や得点率の高さが求められます。
8月に武田塾五位堂校にて近大V模試を実施しました。
今年度から始まったということで今回は無料でしたので、私立受験を考えている受験生と高校2年生に受けてもらいました。
穴場学部と合格しやすい受験形式が分かった!
来年は受験費用が発生しますが、近大を受験予定の生徒には受けさせようと思っています。
自分自身の実際の受験経験からは25年も遠ざかっておりますが、私も問題を解いてみました。
学生の時は国立理系でしたが、対策をせず、素のままで国語と英語の2科目だけ実際に解いてみました。
法学部、文学部などは2科目だけで受験が可能です。
古文単語はかなり抜けてしまっていましたが、難しくない古文でしたので、大凡の意味は把握できました。
主語が省略されているところはやはり読みづらいところがありましたが。
V模試の古文は全体の印象としてかなり読みやすい内容だと感じました。
古文は全問正解でした。
本を読むのが好きなためか、現代文も読みやすかったです。
英語も単語はシス単1200番ぐらいまでの基本単語がほとんどのため、語彙力が弱い私でも解きやすかったです。
学生時代とすっかり同じで、英語は文法問題の間違いが多く、長文は得点率が高かったです。
学生時代も英単語と文法をあまり勉強せず、長文ばかり解いていましたので、同じような得点率でした。
近大は文法の単独問題がたくさん出ますので、近大を受けたい方は文法問題をしっかり仕上げてください。
文法問題が苦手、英語長文の方が解きやすいという人は、産近甲龍を受けるにあたり、文法問題が多く出る近大は外した方がよいかもしれません。
近大はリスニングテストはありません(共通テスト利用を除く)。
リスニングが苦手な人には近大はオススメです。
9月の武田塾模試の問題も解いてみました。
武田塾模試は共通テスト準拠ですので、形式慣れしていない問題がかなりありました。
形式慣れしていないという意味では武田塾模試の方が解きにくかったです。
例えばリーディングのグラフの読み取りとか、リスニングの価格表の値段の穴埋めなどは慣れていないので、共通テストの問題集を解いていない状態では大変解きにくいです。
共通テストは初見殺し感が強いとも言われていすね。
近大v模試の試験内容は特にこれといった新しい出題形式などはなく、昨年までの受験傾向とあまり変わらないと思いました。
共通テストを受ける予定の人は
きめる!共通テスト英語リーディング
きめる!共通テスト英語リスニング
Z会共通テスト実戦模試
を徹底的に解き、形式慣れしましょう!
武田塾模試も近大模試と同じく全く何の対策もせずに解いてみましたが、文法の単独問題が無く、ほとんど英語の長文でしたので、長文好きで細かい文法問題が苦手な私にとっては解きやすかったです。
試験の難易度そのものというより、自分が好きな形式の問題が多いか、苦手な形式の問題が多いのかというのも解きやすさに影響がありますね。
近大理系穴場学部と穴場受験方法
工学部一般後期高得点判定選抜区分が穴場かもしれません。
高得点判定というのは、3教科3科目受験し、そのうち高得点の2教科2科目で合否判定します。
ただし、薬学部は、「英語」「数学」の高得点科目と「理科」、国際学部は「国語」「地歴・公民・数学」の高得点科目と「英語」の2教科2科目で判定します。
3教科勉強しているけど、1科目どうしても伸びない科目があるという生徒にはこの受験形式がおススメです。
高得点の2科目の点数だけが反映されるため、苦手科目がある受験生にもチャンスがあります。
但し、工学部は広島県にあります。
大阪にある学部は広島に比べて偏差値が高いです。
Aさんの結果
工学部ロボティクス学科、化学生命工学科、電子情報工学科、情報学科はB判定でした。
工学部建築学科c判定。
建築学科は人気がありますね。
春は偏差値30台からスタートしましたが、かなり成績が上がってきました。
次回の模試はA判定が射程圏内になっていることでしょう。
Bさん
工学部ロボティクス学科、化学生命工学科、電子情報工学科、情報学科はB判定。
薬学部D判定。
医歯薬系はやはりどの大学でも偏差値が高くないと合格しにくいですね。
近大薬学部部や工学部建築学部など人気学部志望の場合でも、比較的人気度が低い工学部ロボティクス学科、化学生命工学科、電子情報工学科、情報学科を併願受験すると近大内での滑り止めになりますね。
1年生の一学期に模試を受けて以来、2年以上模試を受けていませんでしたが、2年もブランクがあったとは思えない程急激に成績を伸ばしています。
次の模試ではA判定を期待します!
近大文系学部で比較的合格しやすそうな学部
Cさん
文芸学部、法学部、経営学部はC判定。
総合社会学部D判定。
文学部、法学部、経営学部は総合社会学部に比べて合格しやすいことが分かります。
Dさん
国際学部東アジア専攻C判定。
国際学部グローバル専攻D判定、総合社会学部D判定。
国際学部グローバル専攻、総合社会学部志望でも、国際学部東アジア専攻、文芸学部、法学部、経営学部を併願するとワンチャンスあるかも!?
次回模試ではB判定以上がでると期待しています!
英検を受けているとやはり有利
2級に合格している生徒の実際の英語偏差値は56ですが、英検2級の+ポイントで英語偏差値が71となっています。
英検2級を持っているだけで同じ得点でも持っていない人に比べ英語の偏差値が15アップしています。
私立入試では英検が重要ということを改めて感じました。
国際学部においては「国際学部独自方式」「外部試験利用制度」が利用できます。