皆さんこんにちは!
武田塾五井校講師です!
今回は、
受験科目に地理を使いたい!
という人や、
地理を使うか悩んでいる!!
という人に向けて地理について紹介しようと思います!
初めに
皆さんは受験における地理にどのようなイメージを持っているでしょうか?
一般的な地理のイメージは国立を受ける文系の2科目目、または理系国立の人が使うというものだと思います。実際のところそうなのですが、少なからず地理を社会科目のメインにしている人もいます。
地理って何を勉強するの?
では、地理とはどのような勉強をするのでしょうか。
まず、地理では大きく2つに分野が分かれます。
1つ目は系統地理と呼ばれる分野でそこでは気候や地形といった自然地理や、産業や貿易といった人文地理などをテーマごとに勉強します。
2つ目は地誌と呼ばれる分野で、系統地理で習ったことを国や地域に絞ってさらに深く学習します。地形などを勉強する際にはかなり地学っぽいことをしたり、地誌では政治経済のような勉強をしたりと総合的な科目です!
どういう人に地理はオススメ?日本史、世界史と比較!
次に地理を使うか迷っている人に向けてどういう人にオススメか説明します!
まず、文系の生徒の大半が世界史か日本史を使いますがその2教科と比べて地理の暗記量は圧倒的に少ないです!
世界史と日本史の必要単語数は約“6000”単語と言われていますが、地理は約“3000”単語程と言われています。
その代わりに地理は地形図の読図やグラフの読み取りなど思考力を要求されます。
これらから考えると、
暗記は苦手だけど考えて解くのは好きという人に向いている教科だと言えます!
また、地理を学ぶと大学受験のその先の人生で役に立つことがたくさんあります。
例えば国や地域の場所や名前、その特徴を知ることによりニュースなどでその地域の話題がでた時に「知っているとこだ!」となることがあります。他にも日本や世界の自然環境や気候を学ぶことで「なぜサハラは砂漠なのか」、「なぜヨーロッパは緯度が高い割に温暖な気候なのか」などが理解できるようになります。
さらに現在に繋がる民族問題や紛争問題なども学ぶので現代社会でおきている紛争はなぜおきているのかなども理解することが出来ます!もちろん歴史を学ぶことにも意味はありますが地理はかなり実用的な教科なので、歴史を勉強する意欲がもてない人にもオススメの教科です!
共通テストと私大の地理は別物!
地理を勉強していく中で共通テストや私立大学の過去問を解くときに、筆者はその性質の違いにかなり驚かされました。
共通テストでは暗記したことを答えるのではなく今まで勉強したすべての中からその問題に使える知識を使って解くという感じで、私大ではかなり細かい所の知識を単語で答えさせる物や、知っている知識を言語化する論述のような問題が出題されており、それぞれ別の教科の様に感じました。
地理を使うメリットデメリットは?
地理を使うメリットですが、
まず暗記量が少ないので正しい方法で勉強すればかなり速い速度で成績が上がります!
他にも私大では、法政大学を例にすると地理を使って受験する人は全体の1%ほどで、数学よりも少ないので、世界史や日本史と比べて地理は平均点が上下しやすいです。そこで高得点を安定して取れると偏差値換算する大学では年によってかなりのアドバンテージになります!
一方、デメリットとしては、
地理が使える大学は限られているということです。
MARCHを例にすると明治大学と法政大学ではほぼ使うことができますが、立教大学は一部の学部でしか使うことが出来ず、青山学院大学や中央大学ではほとんど使うことが出来ません。また、地理の参考書の数は世界史や日本史と比べると少ないように感じます。このように、地理を使う場合は自分の行きたい大学を明確にし、地理を使えるか知っておく必要があります。
地理の勉強の進め方を武田塾のルートに沿ってお伝えします!
ここまで聞いて地理を使いたいと思った方に向けて、どのように勉強していけばよいかを知りたいと思った方に向けて、武田塾の参考書ルートに沿ってお伝えしたいと思います。
まず1番初めに何をするかというと、「講義系の参考書を読みながら」基本的な問題を解いていきます!
講義系の参考書には『村瀬のゼロからわかる地理B』を使います。
この参考書は地理における基本的な知識を網羅しているので最初に読み始めるのにピッタリな参考書です!
そしてこの本とセットで進めていく参考書が『大学入学共通テスト地理B集中講義』です!
この参考書は、共通テストレベルの問題が分野ごとに載っているので、講義系参考書で学んだことを問題に活かせるかを確認しましょう!
この参考書が終わったら次の参考書の『共通テスト地理B地図・統計の考察問題71』に進みます。
この参考書では、知識を得るというよりかは、今まで覚えてきたことを活かして地図の読図や統計の読み取りが出来るかどうかを実践的に演習します。
次の参考書は『大学受験 ココがでる!!地理Bノート』です。
この参考書では、学んできた知識を大学受験で良く出題される問題形式で確認していき、地理の受験問題の王道パターンに慣れていく練習をします。
そして最後に『実力をつける地理100題』という参考書に取り組みます。
この参考書は私立大や国公立の2次などに出題される細かい知識まで聞いてくる問題が集まっているのでこの参考書を完璧にできれば、かなり難しい問題にも立ち向かえるようになります。
最後に
最後に改めて著者から地理の魅力を伝えさせてもらいますと、地理は勉強していてとても楽しい教科です。
特にいろんな分野の勉強をするので「自分は自然地理が好き!」や「ヨーロッパの国々の話が好き!」など自分の好きな範囲を見つけることが出来ます。
是非歴史が苦手な方や自然の話が好きな方、世界の国々に興味のある方は地理を受験科目にしてみてはどうでしょうか!