はじめに
みなさん、こんにちは!武田塾五井校です!
突然ですが皆さんは東京理科大学という大学をご存じでしょうか?
理系のみなさんなら聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
教育力が高い()とか、進級が大変だとかいろいろと噂もあります…
今回は、筆者が在籍している東京理科大学って実際どうなの?ということと、合格するには?ということについて話していきたいと思います!
東京理科大学について
- 学部学科とキャンパスについて
東京理科大学は神楽坂キャンパス、野田キャンパス、葛飾キャンパス、長万部キャンパスの4つのキャンパスがあります。
筆者が在籍している理工学部電気電子情報工学科は、野田キャンパスにあるので、今回は野田キャンパスについて話していきます!
- 野田キャンパスについて
野田キャンパスは、東武アーバンパークライン運河駅から徒歩5分のところにあり、理工学部と薬学部が所属しています。のどかな雰囲気でキャンパスも非常に広く、のびのびと勉強できます。
学食
学食は理工棟のカナル食堂、赤レンガ、薬学棟のみなも食堂の3つです。
カナル食堂は近くて安い、学生の利用率No.1の食堂です。
今年2022年度からラーメンとうどんが毎日両方食べられるようになりました。
みなも食堂は主に薬学棟の生徒が利用する食堂で、メニューはカナル食堂と大体同じですが、ブラックカレーやアイスが売っているなど、ここでしか食べられないメニューもあります。
筆者のおすすめは赤レンガ!
日替わりでいろいろな味のハンバーグや竜田唐揚げ定食が食べられます!
日替わりメニュー「俺の定食」はご飯の大盛が無料で400円なのでお得です
人気なので早めに行かないと売り切れてしまいます。
夏限定の週替わりの「フェアメニュー」はあさりラーメンや味噌つけ麺など学食では珍しい麺類が安く食べられます。
大学院や進級について
- 進級は厳しい?
理科大といえば高水準な教育を受けられる反面、留年率が高いことでも知られています。しかし、実際進級は厳しいのか、サークルやバイトと両立出来るのか、他学科からも恐れられる留年率No.1「電電」に所属する筆者が理科大のリアルをお伝えします!
理科大の中でも一番厳しいと言われる「電電」
電気電子情報工学科は留年率が高いですが、その理由は必修の多さと関門科目の「実験」の存在があります。
関門科目とは例えば一年前期で「物理学実験A」を落とすと、一年後期の必修「物理学実験B」は「物理学実験A」の単位を取得していることが履修条件となるので、その時点で留年が確定してしまうという恐ろしいシステムです。
しかしここで勘違いして欲しくないのは、「実験」はちゃんと出席してレポートを期日までに出せば単位が必ずもらえるということです。
理系に来た時点で学校には基本的に行かなければいけないので、普通に真面目にやっていれば大丈夫です。
実際電電の学科の人は「まあ普通にやってれば留年しないっしょ()」くらいの気持ちで過ごしています。(※ここでの「普通」とは「真面目に」ということだと思われます。)
ツイッターには自分の学科のヤバさでマウントをとりたがる勢力がいるので、あまり真に受け過ぎないように。
友達と協力することが大事!
必修科目も多いですが、ここで重要なのはまずは友達と一緒に対面で授業を受けることです。
講義を真面目に聞くというよりも友達と情報を共有したり、周りの様子に合わせて課題はしっかり出しつつ適度に内職をしたり、講義によってはそもそも行かなかったりなど見極めて時間を有効活用することが大事です。
講義を聞くよりもテスト前に勉強するほうが単位をとるには大事なので、自分の要領に合わせて適度に頑張りましょう。
サークルやバイトとの両立は?
電電でも、サークルに入ったりバイトをしたりしている人がほとんどで、サークルやバイトをしていることと成績との相関はほぼないと言っていいです。
むしろサークルに入って先輩から過去問をもらったり楽単の情報を聞いたり、友達に他学科の専門分野にあたる選択授業の内容を教えてもらったり、入った方が有利なことの方が多いです。
ただしすべての講義を真面目に聞きつつサークルもバイトもすることは大変なのでどの講義を聞くか見極める能力がやはり大事になります。
- 大学院へ進学する人が多い?
電電は約7割が大学院へ進学!
理科大の中でも電電は7割~8割というかなり高い割合で大学院に進学します。
これは更に専門的な知識をつけることで就職したときに出来ることが広がるからですが、周りに流されている人も多いので、自分がなぜ大学院に進むのかは決める必要があります。電電でなくとも、学部学科によりますが全体で約6割が大学院に進学します。
他大・国立大大学院への進学はあり?
理科大から他大大学院へ進学する人のほとんどは東大か東工大に行きます。
これは大学受験のリベンジかまたは学費を気にして国立大大学院に入りたいと考える人が多いためです。やはり私立であるためどうしても学費は高くなってしまうので、学費面を考えれば選択肢の一つとしてアリだと思います。
大学院卒業後の就職面でいえば、理科大大学院卒業という時点で東工早慶とほぼ同じ待遇を受けられ困ることはほぼないため、他大の大学院を目指すとなると東大大学院一択でしょう。東大大学院に進学する人の出身大学として、理科大は上位であり、しっかり対策をすれば行けないことはないと思います。
ただ、自分が何を研究したいかが一番大事なので、他大の研究分野や教授に惹かれた場合はその研究室を目指し、それが学部研究から引き続き理科大でも出来るならば信頼関係が出来上がっている理科大の院に進むのが良いでしょう。
- 卒業後の進路について
学部卒の就職でも、大学院修士卒の就職でも、メーカーの研究職が最も多く、専門資格をとって技術職に就く人も次いで多いです。電気系、電子系、情報系の研究室があるため、企業の選択肢も広いです。
東京理科大学の入試問題ってどんな感じ?
- 入試方式は3種類
A方式(共通テスト利用)
ほぼすべての学部学科で共通テストの点数のみで入学できます。電電は国語200点、数学200点、英語200点、物化地生の中から理科1科目200点の計800点満点であり、8割とればボーダーは超えるかなといったところです。
B方式(一般)
数学、英語と理科1科目のところが多く、電電は数学英語物理各100点ずつで計300点満点で、6割後半だと少し怪しく、7割はとっておきたいです。ここでは電電の科目の対策を書きますが、科目ごとの問題は理工学部で共通です。
C方式(共通テスト+一般)
共通テストで国語100点、英語100点、個別学力試験で数学150点、物理150点
の計500点満点で、やはり7割ぐらいが必要になります。
- 数学
重問や青チャートをやろう!
難易度はほとんど青チャートや重要問題集に出てくるような標準レベルであり、大問の最後でも捨て問は出ないため、これらの参考書を繰り返し解き、完璧にすることによって8割9割狙えるようになっています。筆者は青チャートを2周、基礎的な問題は3周し、本番では8割近くとることが出来ました。
形式は記述多め!
大問3題で、大問1がマークシートの誘導式、大問2・3が記述式になっています。大問1は難しくはなくとも理解が甘いと必ず途中でつまずくようになっています。
勉強法は数3の微積を中心に
数ⅠAからⅢまでまんべんなく出題されますが、微積からは毎年1題、微積単体か複素数平面や図形と方程式などとの複合問題として出題されている印象があります。原理の証明や深い理解も問われるため、単に頻出問題が解けるようにするのではなく、どうしてその式を使うかや別の解き方では解けないかなど普段から思考力を鍛えることが大事です。
- 英語
英語が得意な人に有利
難易度は他の教科と比べると若干易しめです。英語を苦手とする受験生が多いので、逆に数学物理と同程度に出来る人にとって得点源になります。筆者はネクステを3周して文法語法を完璧にして本番に臨み、8割以上とることが出来ました!
形式は全て選択問題
1題~2題は長文形式でその中に読解、文法、語彙問題などが含まれ、もう1~2題で文法語彙問題や語句整序が出題されます。まずは語句整序や文法語彙から解き、長文問題は残りの時間を見ながらペースを調整して解いていくと良いでしょう。
勉強法は文法と単語の基礎をまんべんなく固める
長文問題は総合的な英語力が試されるため、基本的な文法語法の知識、単語熟語の知識をつけておく必要があります。文法ならばネクステをやり込み、単語帳ならばターゲットやシス単などの単語帳で単語を一つの意味だけではなく他の意味も覚えるようにしましょう。文章量も多い為、設問になっていないところはキーワードだけ拾いながらおおまかな文脈だけとらえる速読力も必要です。
- 物理
難易度は良問の風+αレベル
難易度は良問の風は完璧にしておく必要があるが、名門の森をやる必要までは無いかな、といった感じです。良問の風を完璧に理解していれば、7割以上とれるようになっています。
形式は選択問題
大問3題で、全て選択問題になります。誘導が丁寧で最初は基礎中の基礎から問われるので、一旦行き詰ったら、次の大問に進んで解けるところから解くと良いかもしれません。
良問の風→過去問演習
良問の風を何周もして、完璧にしましょう。このとき解説やエッセンスを読みながら、問題が解けるだけでなく説明できるところまで仕上げると、その後の過去問演習がスムーズです。
まとめ
理科大はサークル、バイト、勉強の両立が出来るオススメの大学です。入試も、基礎的な問題から固めていけば、必ず突破出来ます!
これで、東京理科大学の説明は以上です。