はじめに
みなさんこんにちは、武田塾です。
今回は気になっている人も多いであろう、総合型受験についてご紹介致します!
お勉強だけの一般受験とは異なり、自分の個性や得意な事などを最大限にアピールして大学側に選んでもらう総合型受験。他の受験方式よりも、自分という人間が大学側に認められているような感じがしますよね。
お勉強だけで大学受験したくない!
自分の好きなこと、得意なことを生かせる受験がしたい!
という人も多いと思います。
私も実際に千葉大学に総合型で合格した一人なので、私の経験を交えながら総合型の魅力、メリット、デメリットなどを詳しくご紹介します!
100%受かるわけじゃない
一般受験と異なり、倍率が低かったりする総合型受験ですが、一般受験よりも簡単で合格しやすい受験方式ではありません!
実際、私が受けた際は一般受験の倍率が5倍で、総合型受験の倍率は2.5倍程度でした。
もちろん、一般受験よりも総合型、推薦の方が向いている人もいますが、総合型も一般受験と同じくらい大変な受験方法です。
まずそこを忘れないで、総合型で受験に挑むのであれば、覚悟を持って取り組む事が必要です。
私は、好きな事や今まで個人的に頑張ってきた事が活かせるという受験方式が自分に合っていると思い、この受験方法をとりました。
以前は自分の中で「総合型受験は簡単だ」という偏見がどうしてもありました。
しかし、実際に総合型での受験を考え始めて、募集要項などの詳細情報を調べたらその偏見は一瞬で飛んでいきました。
大学によっても受験方式は様々ですが、千葉大の場合は事前に作成した書類と小論文を提出し、テストを受けて一次の合格発表。合格者は面接を受け、二次の合格発表。二次試験合格者はさらに共通テストの指定された科目で7割以上を得点してようやく合格です。このように軽く説明しただけでもかなり狭き門である事がわかると思います。
好きなこと、やりたい事をしっかり見極める
さて、総合型受験の難しさをわかっていただけたかと思いますので、ここから本題です。
総合型受験において必ず必要になってくる「自分のアピールポイント」を本格的に考えなくてはいけません。もちろん覚悟があってもなくても総合型受験は受けられますが、総合型受験で合格したい!というのであれば、中途半端は許されません。
一般受験と同じか、人によってはそれ以上に準備が大変なのです。そして、アピールポイントを考える際に、大変な準備を耐えられるのかどうか、つまり自分は本当にそれをやりたいのか、好きなのかを見極める事が重要になってきます。
大学側は「生徒」ではなく、一緒に研究ができる「仲間」を欲しがっています。
なので、自分の好きな分野だけでなく、行きたい大学の研究室や教員、研究内容などついてもしっかりと調べて、本気で心から行きたいと思える大学や学部を選ぶことも大切です。
他の受験方法との両立ができるか
大学受験の時、必ずと言っていいほど考えなくてはならないのが滑り止め校についてです。総合型受験に全てをかけてしまうと落ちてしまった時のリスクが高すぎます。もちろん、受験の方針は自由ですが一般的には滑り止め校を設定するのが良いとされています。
総合型受験は大学にもよりますが、基本的に併願ができないため、総合型受験のみに受験方法を絞ってしまうと、落ちてしまった時に浪人や就職をすることになってしまいます。
そのため、滑り止め校を考えた時に全く勉強をしなくていいという事にはなりえません。
さらに、千葉大学のような国立大学であると、面接などと共に共通テストの成績を求められる事がほとんどなので勉強したくないから総合型受験にするというのは通用しません。
私は平均して1日8〜9時間ほど勉強をしていました。
つまり、一般受験用、共通テスト用の勉強と総合型受験に向けた準備を同時期に行う必要があります。
総合型受験はだいたい夏から秋頃に受験が行われるので、それを乗り越えた後に一般受験に本腰を入れるという事も可能ですが、世間一般的に良いとされる大学に入りたいとなるとその勉強方法ではかなり難しいです。
ですが、勉強に力を入れすぎて総合型受験の準備を疎かにしてしまっては本末転倒です。
そのため、一般受験との両立ができるのかをしっかり考えて大まかな勉強計画などを立てて総合型受験に臨みましょう。
経験と練習
ここまできたら後は総合型受験に向けての準備をしっかり行ってください。
受験は準備を始めるのが早ければ早いほど良いです。もちろん、出遅れてしまった人でもチャンスはいくらでもあります。実際私は中学生から高校2年生の頃までまったく勉強せず成績がどんどん下がり、苦手教科は赤点も取ったことがあるような状態でした。
勉強を始めたのは高校3年の4月の終わり頃からで、それでも勉強習慣が全くなかったため同級生に比べて1日の勉強時間がかなり少なかった上に焦りも全く感じていませんでした。
今思うともう1時間だけでも勉強時間を増やしていたら受験後半で苦しまずに済んだのにと後悔しています。
さらに、千葉大を総合型受験で受けようと考え始めたのは高校3年の夏ごろで、なんなら学校で行われた面接練習も行き忘れる始末でした。しかし、元から受験において必要とされていた分野に興味があり、自分で幼い頃から色々と取り組んでいたこと、またその環境を惜しまず提供してくれた両親のおかげで千葉大に総合型受験でなんとか合格できました。
今から総合型受験を考え始めている人もまだまだ遅くはありません。受験までに経験を積んでしっかりと準備を進めさえすれば合格の可能性は大いにあります。
最後に
やはり、同じ学部学科の一般受験よりも倍率が低いからと舐めてかかったり、力を入れすぎてリスクの高い受験方法を取ってしまいそうになりますが、何よりも大事なのは「正しい情報を仕入れること」です。
勉強も大事ですが、受験は情報戦です。
何より総合型受験は長期間にわたって行われるので、「書類の提出期限などを見落として受験できなくなった」なんてことにならないように正しい情報を知って準備万端な状態で受験に挑めるようにしましょう。
また、受験の可能性を広げる選択肢としてもぜひ総合型受験を考えてみてください。仮に落ちてしまったとしても総合型受験に臨んだということは自分にとって大きな経験値となります。皆さんが自分にあった受験方法で志望大学に合格できることを祈っています!